短編
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ぎょっとした
ゆめかとおもった
自分の目をうたがった
俺のななめまえで歯を食いしばってるおんながいた
うちの制服 たぶんタメ
なんどか見たことあるような ないような
なんだこいつ
なんでこんな顔してんだ
腹でもいたいのかよ
ふと視線をさげて
思考がいっしゅんとまった
この手 おかしいだろ
あきらかにスカートの中に手がはいってて
ゆっくりうごいていた
ちかん
あたまのなかにそのことばがうかんだ
もういちど女のかおを見る
いまにも泣きそう
ただ 歯を食いしばって かおをゆがめて かばんのひもにぎりしめて
ただ つったってるだけ
なんだよ
なんで声ださないんだよ
たすけてって言わないのかよ
まわりにこんなに人がいるのに
ちらちらとドアをみてる
まだあかねぇぞ 次の駅まであとすこし
じじぃの手は 休むことなくうごいてて だんだんきわどいところへ移動してる
「おい、おっさん何してんだよ」
おもわずじじぃの手をつかんでしまった
おんなはすごくびっくりしたかおでおれをみあげる
じじぃがごにょごにょと弁解をはじめた
「チカンしといて何弁解してんだよ、次の駅で降りろよ」
まわりの視線がいたい
けして悪い視線ではないけど
駅について どあがあいて そこで突っ立ってた駅員にじじぃを突き出す
ドアがしまって発車して
おんなはあいかわらずなんともいえない顔してた
「大丈夫か?」
またびっくりしたように顔をあげる
そして
ほっとして いまにも泣きそうな笑顔で うなづいた
どきゅん
なんだ今の
俺なんでどきどきしてるんだ
ただうなづかれただけだろ
俺 激ダセェ
もより駅で ドアがあいたとたんに いつもより早足ででんしゃからはなれる
うしろはみない ふりむかない
みちゃだめだ なんでかわかんねぇけど みちゃだめだ
あいつ何組だろう
名前は
そんなことどうでもいいのに
なんかきになる なんだよ なんなんだ
あいつのなまえは苗字名前
あかるくてけなげでげんき
俺はとつぜんこいをした