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紅の王子様
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昨日のお見舞いは散々だった。
本当に心配してきてくれた滝や宍戸、鳳(ちょたでいいですよって言ってたっけ)は嬉しかった。
向日もまあなんだかんだ心配してたからまだいい。
問題はあの二年、日吉。
自分が今まで大切にしてきた大好きな詩菜を、一年弱で奪いやがった。
あいつは絶対自分より詩菜のこと、わかってないくせに。
詩菜が幸せならそれでいいと本当に思う。でもあいつが詩菜を幸せに出来る保証なんかないだろ?
これからずっとあいつの前で詩菜とイチャついてやろうと心に決めた。
今日は合宿最終日なのに未だ熱は下がらず。昨日の喧嘩が響いてるのか…
さすがに最終日にお見舞いなんて誰もこなくて、窓から見えるテニスコートではみんなが打ち合いしてる。
自分も混ざりたい。せっかくの合宿、たくさん打とうと思ってたのになあと考えていたら、部屋のドアがノックされた。
「…お前大丈夫なのかよ」
「跡部…」
体育倉庫での事故以来、まともに会話なんて交わしていなかった跡部。
お見舞いになんてくると思っていなかった。びっくりした。
「な、なんできたんだよ」
「あーん?来ちゃいけなかったのかよ?」
「いやそういう意味じゃないけどさ…」
「お前がいねえとつまんねえんだよ。」
自分に負けた時あんなに悔しがっていたくせに、今ではつまんないだって。
跡部は今まで氷帝の頂点だったらしいから、手ごたえ感じても負けることはなかったんだろうな。
自分とは対等(?)に勝負出来たわけだし、つまんないのか、やっぱり。
「…大丈夫なんだな。」
「うん。熱下がらないけど平気」
「じゃあ俺は練習戻るから」
そう言って跡部は部屋から出て行った。
久しぶりにちゃんと顔見てしゃべったのに、特になんの話もしない。
少し寂しいけど、お見舞いに来てくれただけよかったのかなあ。
そんなこと考えていると、少し暑くなってきた。
体温が上がったのか、お昼過ぎだからだろうか。
とりあえず汗をかいてきたので着替えようとTシャツを脱いだ。
バタンッ
「凌、俺やっぱ話てえことが…!」
…ノックもなしに入ってきた跡部。息を切らしている。走ってきたのか。
呆然としている自分。Tシャツを脱いでいてさらし巻いてるけど胸の形があるのはきっとばれる。
ガチャンッ
「ノックぐらいしろよアホべ!!!!」
物凄い勢いでドアを閉めて跡部を締め出した。
ちょっと待って、今、こいつに、見られた?
「ちょっと待てよ凌…お前、なんだよ今の…」
いつもの冷静な跡部じゃなくなっている。
物凄く動揺した声でドア越しに話しかけてくる。
どうしたらいいのかわからない。頭が回らない。考え事が出来ない。
「……見た?」
「見た…お前…それ…」
一番バレたくなかった相手に、バレてしまった。
本当に心配してきてくれた滝や宍戸、鳳(ちょたでいいですよって言ってたっけ)は嬉しかった。
向日もまあなんだかんだ心配してたからまだいい。
問題はあの二年、日吉。
自分が今まで大切にしてきた大好きな詩菜を、一年弱で奪いやがった。
あいつは絶対自分より詩菜のこと、わかってないくせに。
詩菜が幸せならそれでいいと本当に思う。でもあいつが詩菜を幸せに出来る保証なんかないだろ?
これからずっとあいつの前で詩菜とイチャついてやろうと心に決めた。
今日は合宿最終日なのに未だ熱は下がらず。昨日の喧嘩が響いてるのか…
さすがに最終日にお見舞いなんて誰もこなくて、窓から見えるテニスコートではみんなが打ち合いしてる。
自分も混ざりたい。せっかくの合宿、たくさん打とうと思ってたのになあと考えていたら、部屋のドアがノックされた。
「…お前大丈夫なのかよ」
「跡部…」
体育倉庫での事故以来、まともに会話なんて交わしていなかった跡部。
お見舞いになんてくると思っていなかった。びっくりした。
「な、なんできたんだよ」
「あーん?来ちゃいけなかったのかよ?」
「いやそういう意味じゃないけどさ…」
「お前がいねえとつまんねえんだよ。」
自分に負けた時あんなに悔しがっていたくせに、今ではつまんないだって。
跡部は今まで氷帝の頂点だったらしいから、手ごたえ感じても負けることはなかったんだろうな。
自分とは対等(?)に勝負出来たわけだし、つまんないのか、やっぱり。
「…大丈夫なんだな。」
「うん。熱下がらないけど平気」
「じゃあ俺は練習戻るから」
そう言って跡部は部屋から出て行った。
久しぶりにちゃんと顔見てしゃべったのに、特になんの話もしない。
少し寂しいけど、お見舞いに来てくれただけよかったのかなあ。
そんなこと考えていると、少し暑くなってきた。
体温が上がったのか、お昼過ぎだからだろうか。
とりあえず汗をかいてきたので着替えようとTシャツを脱いだ。
バタンッ
「凌、俺やっぱ話てえことが…!」
…ノックもなしに入ってきた跡部。息を切らしている。走ってきたのか。
呆然としている自分。Tシャツを脱いでいてさらし巻いてるけど胸の形があるのはきっとばれる。
ガチャンッ
「ノックぐらいしろよアホべ!!!!」
物凄い勢いでドアを閉めて跡部を締め出した。
ちょっと待って、今、こいつに、見られた?
「ちょっと待てよ凌…お前、なんだよ今の…」
いつもの冷静な跡部じゃなくなっている。
物凄く動揺した声でドア越しに話しかけてくる。
どうしたらいいのかわからない。頭が回らない。考え事が出来ない。
「……見た?」
「見た…お前…それ…」
一番バレたくなかった相手に、バレてしまった。