短編
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「呼ばれてないけどジャジャジャジャーンっ」
背後から気配を消してそぅっと近付き、大きな声で注意を引く。
校舎の端っこ、駐輪場の傍の木陰に彼女はうずくまっていた。
「び、くり、した…」
「えへへドッキリせいこーう!」
彼女の目尻に光るものが見えたけど、見ない振り見ない振り。
うずくまっている彼女の隣にしゃがみ込み、視線を合わせる。
「で、なにしてんの」
「ん、最近ちょっとついてないから四葉のクローバー探してたんだけど…」
なるほど、木陰は雑草に混じって一面クローバーがわんさか生えている。
「ちょっとついてない」がどういう意味か知っているけど突っ込まない。
そんな事したって俺には何のプラスにもなんないもんね。
この隣でしゃがみ込んでる名前ちゃんは、ころころと笑う可愛い可愛い子で、
俺が珍しく本気で惚れ込んだ子で、
東方の事が好きで 一途に想ってて、
でもそんな地味ーズ片割れのオールバック君に彼女なんかが出来てしまったりして、
最近失恋しちゃったわけ
失恋の痛手につけ込むって訳じゃないけど、これって転機だと思わない?
このチャンスを逃すようなバカはしないよ
「で、見つからないの?」
「うん、3日くらい探してるんだけどね…」
4日前、東方に彼女が出来た
3日前、名前ちゃんがここでうずくまって泣いていた
一昨日、名前ちゃんはまたここにいた
昨日、名前ちゃんはまたまたここにいた
そして今日、俺もここに来た
ずっと見てるのに下ばっか向いちゃって全然俺になんか気付きもしないんだ
「…花占いって知ってる?」
出来る限りの明るい声で話しかけると大きな目に俺を映してくれて
よし もう泣いてない
「三つ葉のクローバーでやると良いことあるんだよ☆」
「良いこと…?」
不思議そうな顔をする名前ちゃんの手の上から摘まれた三つ葉のクローバーを掴む
クローバーを持ったままの名前ちゃんの手を包み込んでいるわけだけどクローバーに注目している名前ちゃんは気にしていない
「ほら、この葉っぱからやってごらん」
「…すき、きらい、」
「「すき」」
最後の一枚をむしった手を優しく握ると、今度は驚いたように身体を揺らして、俺を見た
「ほらね、絶対結果が好きになるでしょ」
ニッコリと笑って言えば、あっけにとられたような顔をして
「別に四つ葉じゃなくてもラッキーになれると思わない?」
ラッキー千石のお墨付きだよ☆と言えば軽く頬が緩んで
あと少し あと少し
「それに見て」
掴んだままの葉っぱを手のひらに乗せてあげれば またその目が見開かれる
「ほら、ね、」
こうするとハートになる。
(これ、俺の気持ち)(この一面のハートを君に捧げるよ)(そう言えばまた驚いた顔をするんだ)
背後から気配を消してそぅっと近付き、大きな声で注意を引く。
校舎の端っこ、駐輪場の傍の木陰に彼女はうずくまっていた。
「び、くり、した…」
「えへへドッキリせいこーう!」
彼女の目尻に光るものが見えたけど、見ない振り見ない振り。
うずくまっている彼女の隣にしゃがみ込み、視線を合わせる。
「で、なにしてんの」
「ん、最近ちょっとついてないから四葉のクローバー探してたんだけど…」
なるほど、木陰は雑草に混じって一面クローバーがわんさか生えている。
「ちょっとついてない」がどういう意味か知っているけど突っ込まない。
そんな事したって俺には何のプラスにもなんないもんね。
この隣でしゃがみ込んでる名前ちゃんは、ころころと笑う可愛い可愛い子で、
俺が珍しく本気で惚れ込んだ子で、
東方の事が好きで 一途に想ってて、
でもそんな地味ーズ片割れのオールバック君に彼女なんかが出来てしまったりして、
最近失恋しちゃったわけ
失恋の痛手につけ込むって訳じゃないけど、これって転機だと思わない?
このチャンスを逃すようなバカはしないよ
「で、見つからないの?」
「うん、3日くらい探してるんだけどね…」
4日前、東方に彼女が出来た
3日前、名前ちゃんがここでうずくまって泣いていた
一昨日、名前ちゃんはまたここにいた
昨日、名前ちゃんはまたまたここにいた
そして今日、俺もここに来た
ずっと見てるのに下ばっか向いちゃって全然俺になんか気付きもしないんだ
「…花占いって知ってる?」
出来る限りの明るい声で話しかけると大きな目に俺を映してくれて
よし もう泣いてない
「三つ葉のクローバーでやると良いことあるんだよ☆」
「良いこと…?」
不思議そうな顔をする名前ちゃんの手の上から摘まれた三つ葉のクローバーを掴む
クローバーを持ったままの名前ちゃんの手を包み込んでいるわけだけどクローバーに注目している名前ちゃんは気にしていない
「ほら、この葉っぱからやってごらん」
「…すき、きらい、」
「「すき」」
最後の一枚をむしった手を優しく握ると、今度は驚いたように身体を揺らして、俺を見た
「ほらね、絶対結果が好きになるでしょ」
ニッコリと笑って言えば、あっけにとられたような顔をして
「別に四つ葉じゃなくてもラッキーになれると思わない?」
ラッキー千石のお墨付きだよ☆と言えば軽く頬が緩んで
あと少し あと少し
「それに見て」
掴んだままの葉っぱを手のひらに乗せてあげれば またその目が見開かれる
「ほら、ね、」
こうするとハートになる。
(これ、俺の気持ち)(この一面のハートを君に捧げるよ)(そう言えばまた驚いた顔をするんだ)