短編
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文化祭。
私の大好きな人が可愛い子となっかよぉおくお喋りしていらっしゃいます。
「…じゃーまた来るね!」
「うん、バイバイ」
やっとどっか行ったか
慣れ慣れしいったらありゃしないその可愛い女の子は教室を立ち去った。
私たち三年六組は、喫茶店。
私はバーテンでフレッシュジュースのミキサー係。
不二は会計でミキサーのすぐ傍のレジ(電卓があるだけ)でにこやかに佇んでいた。
ほら
またそうやって
営業スマイルは0円でいいんだぞ、そんな百億円の笑顔振りまいちゃって…
「不二」
「なに?」
「さっきの、誰」
自分でもびっくりするような低い声で。
きっと泣きそうな顔していただろうに。
「小学校で仲良かった子だよ。」
こっちを向きもせず、ただ答えた不二。
「ふぅん」
「僕と志望高校一緒なんだ。塾が一緒でよく話すんだ。」
「ふぅん」
私は、不二が目指してる高校にはとても入れない。
不二は頭がいいから。
スポーツ推薦で楽に入れるだろうに、わざわざ受験して難関高校に入ろうとしてる。
私は、普通に青学高校にエスカレーター上がり。
もうすぐ、お別れ。
「彼女とかじゃ、ないよ」
静かに、売上金を数えながら独り言のように呟く。
その言葉で私がどんだけ嬉しくなれるか、知ってるんでしょ
「そんなコト、聞いてない」
「あはは、そうだね、ごめん」
ちゃりん
不二が触った五円玉が金銭箱を飛び出し、ころころと私の足元に転がってきた。
それを拾おうとしゃがんで伸ばした私の手と、同じくしゃがんで伸ばした不二の手が重なる。
「聞かれてなくても、僕が言っておきたかっただけだよ」
いつもの仮面笑顔ではなく、真顔で言われて
不二は何事も無かったかのように五円を拾って立ち上がったけれど
私はその意味をどう解釈していいかわからなくて
しばらく立ち上がれなかった
私の大好きな人が可愛い子となっかよぉおくお喋りしていらっしゃいます。
「…じゃーまた来るね!」
「うん、バイバイ」
やっとどっか行ったか
慣れ慣れしいったらありゃしないその可愛い女の子は教室を立ち去った。
私たち三年六組は、喫茶店。
私はバーテンでフレッシュジュースのミキサー係。
不二は会計でミキサーのすぐ傍のレジ(電卓があるだけ)でにこやかに佇んでいた。
ほら
またそうやって
営業スマイルは0円でいいんだぞ、そんな百億円の笑顔振りまいちゃって…
「不二」
「なに?」
「さっきの、誰」
自分でもびっくりするような低い声で。
きっと泣きそうな顔していただろうに。
「小学校で仲良かった子だよ。」
こっちを向きもせず、ただ答えた不二。
「ふぅん」
「僕と志望高校一緒なんだ。塾が一緒でよく話すんだ。」
「ふぅん」
私は、不二が目指してる高校にはとても入れない。
不二は頭がいいから。
スポーツ推薦で楽に入れるだろうに、わざわざ受験して難関高校に入ろうとしてる。
私は、普通に青学高校にエスカレーター上がり。
もうすぐ、お別れ。
「彼女とかじゃ、ないよ」
静かに、売上金を数えながら独り言のように呟く。
その言葉で私がどんだけ嬉しくなれるか、知ってるんでしょ
「そんなコト、聞いてない」
「あはは、そうだね、ごめん」
ちゃりん
不二が触った五円玉が金銭箱を飛び出し、ころころと私の足元に転がってきた。
それを拾おうとしゃがんで伸ばした私の手と、同じくしゃがんで伸ばした不二の手が重なる。
「聞かれてなくても、僕が言っておきたかっただけだよ」
いつもの仮面笑顔ではなく、真顔で言われて
不二は何事も無かったかのように五円を拾って立ち上がったけれど
私はその意味をどう解釈していいかわからなくて
しばらく立ち上がれなかった