短編
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「なぁ苗字」
「なぁに向日」
「一体何してんだ」
ちょっと裏返ったその声は彼が動揺している事を証明していて。
男気溢れる見栄っ張りなジャンプボーイは動揺を隠そうとポーカーフェイスをきどっているのだけども、小刻みに震える体が「動揺しています」と言っていて。
「今日雨だよー」
「見りゃわかる」
「マジ寒いしー」
「ああ確かにな」
「私冷え性なわけよ」
「…」
「で、向日が超あったかいからくっついてんの」
ぎゅうーっと腕の力を増せば焦った声が上がって
面白いからもっとくっつく
確かに彼の背中はあったかいけれど、そんなのただの言い訳
貴方の温もりじゃないと嫌なの
冗談じゃない
この女は人の気も知らないでさっきからずっと俺の背中にくっついている
しかも俺の腰に手を回して後ろから抱きつくかたちで、だ
凄い密着度で、当然、その、む、胸とかも当たってる、わけで!
いつも手とかはあったかいほうだけど、今はもう身体中がカッカしてる
きっと今ならおでこで目玉焼きが作れるぜ
「離れろよ」
「なんで」
「邪魔」
「あ、ひどい」
絶対離れないもんねーとか言って更に強く抱きしめてくる
もうこいつの心臓の音までダイレクトに伝わってきて。
ヤバい、俺の心臓まで聞こえてんじゃねぇの?
慌てて引き剥がそうとするけど、やっぱどっかでまんざらでもない俺がいて、手にあまり力が入らない
あったかいーって頬を摺り寄せられて、引き剥がそうとするのをやめてしまった
ヤバい ニヤける
「そんなに寒いならカーディガンとか着ろよ」
「えー…今日持ってないもん…あ、向日の今着てるの貸してよ」
そう言ってセーターを引っ張るこいつに伸びるからやめろと抗議すれば、じゃあくっつくしかないね、とまた腕を回された
じゃあってなんだ じゃあって
何を言っても聞かないから
しょうがない
しばらくこのままでいてやるか
「なぁに向日」
「一体何してんだ」
ちょっと裏返ったその声は彼が動揺している事を証明していて。
男気溢れる見栄っ張りなジャンプボーイは動揺を隠そうとポーカーフェイスをきどっているのだけども、小刻みに震える体が「動揺しています」と言っていて。
「今日雨だよー」
「見りゃわかる」
「マジ寒いしー」
「ああ確かにな」
「私冷え性なわけよ」
「…」
「で、向日が超あったかいからくっついてんの」
ぎゅうーっと腕の力を増せば焦った声が上がって
面白いからもっとくっつく
確かに彼の背中はあったかいけれど、そんなのただの言い訳
貴方の温もりじゃないと嫌なの
冗談じゃない
この女は人の気も知らないでさっきからずっと俺の背中にくっついている
しかも俺の腰に手を回して後ろから抱きつくかたちで、だ
凄い密着度で、当然、その、む、胸とかも当たってる、わけで!
いつも手とかはあったかいほうだけど、今はもう身体中がカッカしてる
きっと今ならおでこで目玉焼きが作れるぜ
「離れろよ」
「なんで」
「邪魔」
「あ、ひどい」
絶対離れないもんねーとか言って更に強く抱きしめてくる
もうこいつの心臓の音までダイレクトに伝わってきて。
ヤバい、俺の心臓まで聞こえてんじゃねぇの?
慌てて引き剥がそうとするけど、やっぱどっかでまんざらでもない俺がいて、手にあまり力が入らない
あったかいーって頬を摺り寄せられて、引き剥がそうとするのをやめてしまった
ヤバい ニヤける
「そんなに寒いならカーディガンとか着ろよ」
「えー…今日持ってないもん…あ、向日の今着てるの貸してよ」
そう言ってセーターを引っ張るこいつに伸びるからやめろと抗議すれば、じゃあくっつくしかないね、とまた腕を回された
じゃあってなんだ じゃあって
何を言っても聞かないから
しょうがない
しばらくこのままでいてやるか