あなたとあたし
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「下校時刻はとっくに過ぎていますが。」
「ひぁ!日吉先生…っ」
わーなんだなんだ気配なかったぞ!?
これが古武術パワー?
「なにしてるんですか」
「えっとチョコを…」
「…ああ、明日の」
ちらり、と固め途中のチョコを見やり、何か考える素振りを見せると直球で聞いてきた。
「誰にですか」
「気になるんですか?」
「別に」
わーい会話終了☆
撃沈凹
そうだよね、日吉先生、そういうの興味なさそうだもんね
ため息をつき、片づけを始めるあたしをずっと戸口のところで突っ立って見ている。
「どうかしたんですか?」
「なにがですか?」
「いや、ずっと立っているから…」
「あなたを待っているんですが。」
「へ?!」
あたしを?なんで??
「夜道を1人で帰らすわけにはいきません。」
「大丈夫です」
「ダメです、俺が嫌です」
そんな言い方されたら 期待しちゃうじゃないか
いくら告ろうと思っていても やっぱり振られるだろうとわかっている
だから切ないから哀しいから淡い期待を持たせないで欲しい。
「…彼氏にですか」
「彼氏はいません」
「…スミマセン」
「先生が謝る事じゃないです」
本当にね。
先生が彼氏ならどんなにいいか
「告白するんですか」
「そのつもりです」
「頑張って下さい」
「まぁ振られるつもりですが」
「…何故」
「叶わない恋だから」
先生が黙ってしまったので何かと見やると物凄い形相で睨んでいた。
思わずたじろいでしまう。
「な、なんですか」
「最初から諦める、それは俺の大嫌いなことです」
大嫌い
頭に強く響いた。
わぁ…間接的に振られちゃいました。
「…でも、しょうがないし…」
「決め付けは良くないことです。」
「だってしょうがないもの!」
「叶わない恋をしているほかの人に失礼だと思わないんですか」
「先生に関係ないじゃないですか」
「ありますよ、俺もしてますから」
え
マジで
わぁ本格的に振られちゃった
誰だろう先生の叶わない恋の相手。
あたしが好かれれば、そんなことなかったのに
生徒としてしか見てもらえないあたしが好かれるわけないけれど。
「お互い切ないですね。」
「ええ、告白もしてないのに失恋するって辛いですね。」
「先生告ってないの?」
「それがなにか」
「だって先生今「最初から諦めるのダメ」って言ったじゃん!」
「でももう散ってしまったから」
「でも告りなよ!それで振られればその恋とバイバイできるよ!」
それであたしを見てくれればいいのに
なんて 厚かましいこと思ってみたり
「じゃあ苗字が告白するなら俺もする」
「…はい?」
「同じ事しましょう、同じ境遇なんですから。フェアでしょう。」
「…そうですね」
じゃあ、ここで告ろう。
このまま一緒に帰って明日告るなんて物凄く微妙だし。
「好きです」
唐突過ぎたのか、先生の反応は面白かった。
ムービー撮っとけば一週間はネタに出来るくらい驚かれた。
「いや、今じゃなくて」
「先生が好きなんです」
「は?」
先生が止まった。
死んだか?ってくらい静止状態。
「…新手のドッキリですか」
「いやマジで」
そんな反応凹むー…
「というわけでチョコあげます」
もうなんとでもなれ。
チョコをぐいっと差し出した。
ああさよならあたしの青春。
「甘いものは好きじゃないんで。」
もうちょっとなんかないのかよ。
冷たく言われ、もうなんていうか悲しすぎて泣けてこない。
そんな時、目の前が真っ暗に。
すぐに明るくなったけど 今の 何
目の前には日吉先生
唇に押し当てられた異物感が広がって
「この甘さは好きですが。」
もう一度押し当てられ。
これってキス?
なんで?
「やっぱり諦めはいけないということがわかりました。」
「…」
「失恋じゃなかったようですから。」
またキス。
先生大丈夫?
日吉先生は止まらない。
だんだん心が戻ってきて、思考回路もスムーズに動き出して、ようやくキスの嵐に反応して。
真っ赤になったあたしを満足げに見つめ、ごちそうさまです、と言い離れた。
「俺も好きです」
「でもあたしは生徒…っ」
「関係ないです」
ありがとう
その言葉
決して関係ないわけじゃない 大きな壁であることは確か。
でも、当たって砕けるつもりでいても砕けずに通過できる壁だった。
あたしは日吉先生が好きです。
「ひぁ!日吉先生…っ」
わーなんだなんだ気配なかったぞ!?
これが古武術パワー?
「なにしてるんですか」
「えっとチョコを…」
「…ああ、明日の」
ちらり、と固め途中のチョコを見やり、何か考える素振りを見せると直球で聞いてきた。
「誰にですか」
「気になるんですか?」
「別に」
わーい会話終了☆
撃沈凹
そうだよね、日吉先生、そういうの興味なさそうだもんね
ため息をつき、片づけを始めるあたしをずっと戸口のところで突っ立って見ている。
「どうかしたんですか?」
「なにがですか?」
「いや、ずっと立っているから…」
「あなたを待っているんですが。」
「へ?!」
あたしを?なんで??
「夜道を1人で帰らすわけにはいきません。」
「大丈夫です」
「ダメです、俺が嫌です」
そんな言い方されたら 期待しちゃうじゃないか
いくら告ろうと思っていても やっぱり振られるだろうとわかっている
だから切ないから哀しいから淡い期待を持たせないで欲しい。
「…彼氏にですか」
「彼氏はいません」
「…スミマセン」
「先生が謝る事じゃないです」
本当にね。
先生が彼氏ならどんなにいいか
「告白するんですか」
「そのつもりです」
「頑張って下さい」
「まぁ振られるつもりですが」
「…何故」
「叶わない恋だから」
先生が黙ってしまったので何かと見やると物凄い形相で睨んでいた。
思わずたじろいでしまう。
「な、なんですか」
「最初から諦める、それは俺の大嫌いなことです」
大嫌い
頭に強く響いた。
わぁ…間接的に振られちゃいました。
「…でも、しょうがないし…」
「決め付けは良くないことです。」
「だってしょうがないもの!」
「叶わない恋をしているほかの人に失礼だと思わないんですか」
「先生に関係ないじゃないですか」
「ありますよ、俺もしてますから」
え
マジで
わぁ本格的に振られちゃった
誰だろう先生の叶わない恋の相手。
あたしが好かれれば、そんなことなかったのに
生徒としてしか見てもらえないあたしが好かれるわけないけれど。
「お互い切ないですね。」
「ええ、告白もしてないのに失恋するって辛いですね。」
「先生告ってないの?」
「それがなにか」
「だって先生今「最初から諦めるのダメ」って言ったじゃん!」
「でももう散ってしまったから」
「でも告りなよ!それで振られればその恋とバイバイできるよ!」
それであたしを見てくれればいいのに
なんて 厚かましいこと思ってみたり
「じゃあ苗字が告白するなら俺もする」
「…はい?」
「同じ事しましょう、同じ境遇なんですから。フェアでしょう。」
「…そうですね」
じゃあ、ここで告ろう。
このまま一緒に帰って明日告るなんて物凄く微妙だし。
「好きです」
唐突過ぎたのか、先生の反応は面白かった。
ムービー撮っとけば一週間はネタに出来るくらい驚かれた。
「いや、今じゃなくて」
「先生が好きなんです」
「は?」
先生が止まった。
死んだか?ってくらい静止状態。
「…新手のドッキリですか」
「いやマジで」
そんな反応凹むー…
「というわけでチョコあげます」
もうなんとでもなれ。
チョコをぐいっと差し出した。
ああさよならあたしの青春。
「甘いものは好きじゃないんで。」
もうちょっとなんかないのかよ。
冷たく言われ、もうなんていうか悲しすぎて泣けてこない。
そんな時、目の前が真っ暗に。
すぐに明るくなったけど 今の 何
目の前には日吉先生
唇に押し当てられた異物感が広がって
「この甘さは好きですが。」
もう一度押し当てられ。
これってキス?
なんで?
「やっぱり諦めはいけないということがわかりました。」
「…」
「失恋じゃなかったようですから。」
またキス。
先生大丈夫?
日吉先生は止まらない。
だんだん心が戻ってきて、思考回路もスムーズに動き出して、ようやくキスの嵐に反応して。
真っ赤になったあたしを満足げに見つめ、ごちそうさまです、と言い離れた。
「俺も好きです」
「でもあたしは生徒…っ」
「関係ないです」
ありがとう
その言葉
決して関係ないわけじゃない 大きな壁であることは確か。
でも、当たって砕けるつもりでいても砕けずに通過できる壁だった。
あたしは日吉先生が好きです。
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