あなたとあたし
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「あれなんで電気ついて…」
この声!
ヤバい!!
廊下を歩いてくる足音。
急いで隠れようとしたが…
「苗字、何してるの?」
「あ~…」
見つかった…orz
「あれ、チョコ…明日の?」
「はい」
「ふぅん…本命?だよね、こんな時間まで残って作ってたんでしょ?」
「え…あ、まぁ…」
「お疲れ様。でももう下校時刻過ぎてるよ?」
「すみません!これ固まったら帰りますから!」
「…どのくらいかかるの?」
「あと5分か10分かそのくらいかと…」
「せっかくだし、あと二時間くらいここにいたら?」
「は?」
何言っちゃってんのこの人。
「知ってた?俺、明日誕生日なんだ」
「え?え?!そうなんですか?!」
「うん」
知らなかったんだね、と少しさびしそうに笑うちょた先生に胸が痛む。
「ごめんなさい…」
「謝る事ないのに。知らなくて当然だし…で、良かったら」
「え、マジで言ってるんですか?」
「うん。あと2時間で誕生日だから。」
「…えっと…」
「…失恋しちゃった慰めに、好きだった子に零時ぴったりに祝ってもらっても罰当たらないと思うんだよね。」
なんて言いましたか。
今、この人はなんていいましたか。
「ダメかな」
「先生…失恋したんですか?」
「だって本命チョコでしょ?それ」
「そうですけど…」
好きだった子にって だって あたしを誘ってるんだよね?え?
「キモいとかウザいとかセクハラだとか、思ってるなら言ってくれてかまわないよ。思いっきり振られたほうが諦めつくから。」
「…何の話ですか?」
「好きなんだ、名前」
真面目に。
でもちょっと泣きそうになりながら。
驚いた。
当たって砕けるつもりで作ったチョコ。
それが向こうから当たってくるなんて。
しかもこっちの気持ちを聞かず勝手に砕けている。
初めて名前で呼ばれてドキドキしている心臓を静めながらなんて言おうか迷っているうちに体は勝手にチョコを差し出していた。
「え?」
「お誕生日おめでとうございます、先生。それからハッピーバレンタインデー。」
「え??」
「あたしも…好きです」
言えた
思ったより簡単…だったかも
もっと恥ずかしくて、怖くて、言えないかもって思っていたのに。
「あ…同情なら…」
「そんなことしません」
弱腰の先生の言葉に強い声で返す。
先生は今にも泣きそうで。
あーあ もうこの人は。
あたしまで泣きそうになる。
嬉しくて、幸せで、恥ずかしくて、でもまだちょっと信じられなくて。
バレンタイン前日、実習室から奇妙なすすり泣きと笑い声が2人分聞こえたことを誰も知らない。
この声!
ヤバい!!
廊下を歩いてくる足音。
急いで隠れようとしたが…
「苗字、何してるの?」
「あ~…」
見つかった…orz
「あれ、チョコ…明日の?」
「はい」
「ふぅん…本命?だよね、こんな時間まで残って作ってたんでしょ?」
「え…あ、まぁ…」
「お疲れ様。でももう下校時刻過ぎてるよ?」
「すみません!これ固まったら帰りますから!」
「…どのくらいかかるの?」
「あと5分か10分かそのくらいかと…」
「せっかくだし、あと二時間くらいここにいたら?」
「は?」
何言っちゃってんのこの人。
「知ってた?俺、明日誕生日なんだ」
「え?え?!そうなんですか?!」
「うん」
知らなかったんだね、と少しさびしそうに笑うちょた先生に胸が痛む。
「ごめんなさい…」
「謝る事ないのに。知らなくて当然だし…で、良かったら」
「え、マジで言ってるんですか?」
「うん。あと2時間で誕生日だから。」
「…えっと…」
「…失恋しちゃった慰めに、好きだった子に零時ぴったりに祝ってもらっても罰当たらないと思うんだよね。」
なんて言いましたか。
今、この人はなんていいましたか。
「ダメかな」
「先生…失恋したんですか?」
「だって本命チョコでしょ?それ」
「そうですけど…」
好きだった子にって だって あたしを誘ってるんだよね?え?
「キモいとかウザいとかセクハラだとか、思ってるなら言ってくれてかまわないよ。思いっきり振られたほうが諦めつくから。」
「…何の話ですか?」
「好きなんだ、名前」
真面目に。
でもちょっと泣きそうになりながら。
驚いた。
当たって砕けるつもりで作ったチョコ。
それが向こうから当たってくるなんて。
しかもこっちの気持ちを聞かず勝手に砕けている。
初めて名前で呼ばれてドキドキしている心臓を静めながらなんて言おうか迷っているうちに体は勝手にチョコを差し出していた。
「え?」
「お誕生日おめでとうございます、先生。それからハッピーバレンタインデー。」
「え??」
「あたしも…好きです」
言えた
思ったより簡単…だったかも
もっと恥ずかしくて、怖くて、言えないかもって思っていたのに。
「あ…同情なら…」
「そんなことしません」
弱腰の先生の言葉に強い声で返す。
先生は今にも泣きそうで。
あーあ もうこの人は。
あたしまで泣きそうになる。
嬉しくて、幸せで、恥ずかしくて、でもまだちょっと信じられなくて。
バレンタイン前日、実習室から奇妙なすすり泣きと笑い声が2人分聞こえたことを誰も知らない。