あなたとあたし
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「使用申請された覚えないんだけどな?」
ビクッとして振り返ると、そこには…跡部先生。
「学園長が知らないだけ…それとも無断使用か?あーん?」
「す、すみません…」
最悪だ。
よりによって跡部先生に見つかるなんて!
「お前何考えてる。」
「ごめんなさい…」
どうしよう 怖い めちゃくちゃ怒ってる…
実習室の入り口からつかつかと入ってきた先生はバン!と机を叩いた。
「むっ無断使用はいけないことだってわかっています!火を使うところだし!」
「そんなのは問題じゃねぇ!今何時だと思っていやがる!」
「げっ下校時間いつもは守っています!!」
「違げぇよ!こんな時間に女が1人でいていいと思ってんのかって言ってんだよ!」
「でも学校だし…危なくなんて…」
「わかんねぇだろうがそんなこと!」
なんでそんな形相変えて怒るのか。
「…お前ホント無防備だから…窓からお前が見えたときは心臓が止まるかと思ったぜ…」
「先生…?」
「俺の前に誰か来たか?」
「いえ誰も…」
「良かった」
そう言うとぎゅっと抱きしめた。
えっ?
ええっ?!
「えっちょっ跡部先生?!」
「誰が何するかなんてわかんねぇんだ。これからはこんなことすんな。」
「…はい」
「で、それは俺のか。」
なにが?
ってしまった!
「跡部先生へ」って書いてあるチョコはあたしたちから良く見える位置に放置されていた。
うわー恥ずかしい!
「俺様に作ってたのか?」
「…はい」
「で?義理だとは思えねぇが…なんか言うことあるんじゃないのか?」
「あっ明日言います!」
「…自慢じゃないが、毎年かなり貰うほうでな。しかも義理はほぼ無し、ほとんどが本命だ。」
学校長でありながら生徒のカリスマ的存在。
容姿端麗頭脳明晰。
若くてかっこよくて、こんな男を思春期の女がほっとくわけがない。
たとえ教師であろうとも。
たとえ自分が生徒で叶わぬ恋と知っていても。
それはあたしも同じで。
毎年いっぱい貰える中のひとつにってしまうとわかっていても、それでも渡そうと思った。
自分の気持ちも、断られるとわかっていて、伝えるつもりだった。
「なにが言いたいんですか。」
「明日言われても、誰に何言われたか覚えてるとは限らねぇ。だが、今この場で言えば少なくとも印象に残るぜ?」
あたしから離れ、腕を組み、さぁ言えよとばかりに見下ろしてくる。
すっごい偉そう。
教育者の癖に。生徒に告れと言うのか。
「好きです」
「何が」
「っ!…跡部先生のことが…っ!!!!」
「…叫ばなくても聞こえる。」
彼はあたしの作ったチョコを掴み、ドアへと向かった。
「ちょっ何やってるんですか!?」
「俺のだろ?貰ってくぜ。持って帰る手間が省けてよかったじゃねぇか。明日渡す手間も省けたしな。」
「そんな事聞いてるんじゃなくてっ」
「…俺はホワイトデーに返事なんて一ヶ月無駄にするような真似はしない。明日の昼休み、学長室に来い。」
「えっ?」
「俺様がセクハラで抱きしめたとでも?返事はわかってるだろ。」
「…ええ???」
「オイ、そこまで鈍いとは思ってねぇぞ?送ってってやる、昇降口で待ってるから早くしろ。」
「え、先生…本当に…?」
「先生先生言うな。俺の名前は跡部景吾だ。」
「えっあっはいスミマセン」
じゃなくて!!!
「跡部先生…あたし…」
全然今起きていることが理解できないあたしにうっとうしそうに振り返ると
「名前、早くしろ。おいていくぞ。」
と言い放ち、出て行ってしまった。
名前で呼ばれた…
ていうかマジですか…
「俺は教師でお前は生徒だ」って振られると思っていたのに…
腰が抜けてしまい、その場にへなへなと座り込んで動けなくなってしまったあたしを痺れを切らした学長が迎えに来るまであと5分。
ビクッとして振り返ると、そこには…跡部先生。
「学園長が知らないだけ…それとも無断使用か?あーん?」
「す、すみません…」
最悪だ。
よりによって跡部先生に見つかるなんて!
「お前何考えてる。」
「ごめんなさい…」
どうしよう 怖い めちゃくちゃ怒ってる…
実習室の入り口からつかつかと入ってきた先生はバン!と机を叩いた。
「むっ無断使用はいけないことだってわかっています!火を使うところだし!」
「そんなのは問題じゃねぇ!今何時だと思っていやがる!」
「げっ下校時間いつもは守っています!!」
「違げぇよ!こんな時間に女が1人でいていいと思ってんのかって言ってんだよ!」
「でも学校だし…危なくなんて…」
「わかんねぇだろうがそんなこと!」
なんでそんな形相変えて怒るのか。
「…お前ホント無防備だから…窓からお前が見えたときは心臓が止まるかと思ったぜ…」
「先生…?」
「俺の前に誰か来たか?」
「いえ誰も…」
「良かった」
そう言うとぎゅっと抱きしめた。
えっ?
ええっ?!
「えっちょっ跡部先生?!」
「誰が何するかなんてわかんねぇんだ。これからはこんなことすんな。」
「…はい」
「で、それは俺のか。」
なにが?
ってしまった!
「跡部先生へ」って書いてあるチョコはあたしたちから良く見える位置に放置されていた。
うわー恥ずかしい!
「俺様に作ってたのか?」
「…はい」
「で?義理だとは思えねぇが…なんか言うことあるんじゃないのか?」
「あっ明日言います!」
「…自慢じゃないが、毎年かなり貰うほうでな。しかも義理はほぼ無し、ほとんどが本命だ。」
学校長でありながら生徒のカリスマ的存在。
容姿端麗頭脳明晰。
若くてかっこよくて、こんな男を思春期の女がほっとくわけがない。
たとえ教師であろうとも。
たとえ自分が生徒で叶わぬ恋と知っていても。
それはあたしも同じで。
毎年いっぱい貰える中のひとつにってしまうとわかっていても、それでも渡そうと思った。
自分の気持ちも、断られるとわかっていて、伝えるつもりだった。
「なにが言いたいんですか。」
「明日言われても、誰に何言われたか覚えてるとは限らねぇ。だが、今この場で言えば少なくとも印象に残るぜ?」
あたしから離れ、腕を組み、さぁ言えよとばかりに見下ろしてくる。
すっごい偉そう。
教育者の癖に。生徒に告れと言うのか。
「好きです」
「何が」
「っ!…跡部先生のことが…っ!!!!」
「…叫ばなくても聞こえる。」
彼はあたしの作ったチョコを掴み、ドアへと向かった。
「ちょっ何やってるんですか!?」
「俺のだろ?貰ってくぜ。持って帰る手間が省けてよかったじゃねぇか。明日渡す手間も省けたしな。」
「そんな事聞いてるんじゃなくてっ」
「…俺はホワイトデーに返事なんて一ヶ月無駄にするような真似はしない。明日の昼休み、学長室に来い。」
「えっ?」
「俺様がセクハラで抱きしめたとでも?返事はわかってるだろ。」
「…ええ???」
「オイ、そこまで鈍いとは思ってねぇぞ?送ってってやる、昇降口で待ってるから早くしろ。」
「え、先生…本当に…?」
「先生先生言うな。俺の名前は跡部景吾だ。」
「えっあっはいスミマセン」
じゃなくて!!!
「跡部先生…あたし…」
全然今起きていることが理解できないあたしにうっとうしそうに振り返ると
「名前、早くしろ。おいていくぞ。」
と言い放ち、出て行ってしまった。
名前で呼ばれた…
ていうかマジですか…
「俺は教師でお前は生徒だ」って振られると思っていたのに…
腰が抜けてしまい、その場にへなへなと座り込んで動けなくなってしまったあたしを痺れを切らした学長が迎えに来るまであと5分。