短編
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「げーんっ」
突如かかった明るい声に顔を上げれば眉間に指が刺さった。
「…何の真似だ」
「あははっ!あいっかわらず仏頂面だなーそんなに眉間に皺寄せてたらここが汗の通り道になって汗疹ができちゃうよ!」
「汗疹…」
「そうそう、女子が1番汗疹できるとこは胸の谷間なんだってーそう言えば汗が滝のように流れるもんなーってさっきの授業で思ったの」
「むっ!ね!?…一体何の授業だったんだ」
「ん?数学」
何故数学でむ、胸の話など…
「だーから弦も同じ原理で眉間の皺が汗疹になっちゃうよ」
「どこがどう同じ原理なんだ」
「えー同じじゃん、ねぇ参謀?」
「ああ、名前がそういうならそうなんじゃないか」
「ほらー」
「蓮二!そんな適当を言って」
「ほら弦一郎そんなに皺を寄せると汗疹になるぞ」
「蓮二!」
「あっはは弦怖ーっ」
けらけらと笑うと蓮二も大変ねーと言いながら教室を去ってしまった。
「…何をしにきたんだあいつは」
「胸の谷間の話じゃないのか?」
「そ!れは!本題では!なかろう!!」
「…良く解ったし、ちゃんと聞こえている、耳元で叫ぶのは勘弁してくれないか」
「…すまない」
「でもまぁ…」
「? なんだ」
「クラスが違っても名前はお前のことを考えているとわかって良かったな?」
「! 眉間の汗疹のことを考えられても何も良くない!」
「弦一郎落ち着け、そう叫ぶと皆にお前の眉間に汗疹があると誤解されるぞ」
「む…」
「それに日本語も少々可笑しい」
「…」
「名前は次実験ではなかったか?」
「隣のクラスは化学か…ああそのようだな」
「今朝会った時白衣をいかに白く洗濯できたか自慢していたが」
「それで?」
「…わからないか?」
「…洗濯をしたのはいつだ」
「昨日のようだが?」
「…まさかそのまま家に忘れたなんて事は…」
「名前は確か学年一忘れ物が多いというデータが…」
「全くたるんどる!借りに来たのなら借りて行け!」
「名前は物忘れが激しいからな、それに」
「?」
「弦一郎の事で頭がいっぱいだったんだろう」
「な…っ」
「汗疹ができたら可哀想だ、と」
「!!! いらん心配を!一度あの締まりの無い根性を叩きなおしてやらんと!」
机の横の手提げから綺麗に畳まれた白衣を取り出すと一目散に廊下を掛けていく真田。
いつも廊下を走るなと叫んでいるのは誰だったか。
「全く…名前絡みになると途端にこれだから面白い」
「あれで名前に対する気持ちに名前をつけられんのじゃからまた…」
「仁王、盗み聞きは良くないぞ?」
「あんだけ大声で叫んでりゃ嫌でも聞こえるじゃろが」
乱すのは、いつもキミ
(小さい頃からあれだろう?全く、そのうち誰かに盗られても文句は言えないぞ)(当人ら以外は校内皆知っちょるのにそんな勇者がおるかの?)(例えば俺とか?)(…)(冗談だ)
突如かかった明るい声に顔を上げれば眉間に指が刺さった。
「…何の真似だ」
「あははっ!あいっかわらず仏頂面だなーそんなに眉間に皺寄せてたらここが汗の通り道になって汗疹ができちゃうよ!」
「汗疹…」
「そうそう、女子が1番汗疹できるとこは胸の谷間なんだってーそう言えば汗が滝のように流れるもんなーってさっきの授業で思ったの」
「むっ!ね!?…一体何の授業だったんだ」
「ん?数学」
何故数学でむ、胸の話など…
「だーから弦も同じ原理で眉間の皺が汗疹になっちゃうよ」
「どこがどう同じ原理なんだ」
「えー同じじゃん、ねぇ参謀?」
「ああ、名前がそういうならそうなんじゃないか」
「ほらー」
「蓮二!そんな適当を言って」
「ほら弦一郎そんなに皺を寄せると汗疹になるぞ」
「蓮二!」
「あっはは弦怖ーっ」
けらけらと笑うと蓮二も大変ねーと言いながら教室を去ってしまった。
「…何をしにきたんだあいつは」
「胸の谷間の話じゃないのか?」
「そ!れは!本題では!なかろう!!」
「…良く解ったし、ちゃんと聞こえている、耳元で叫ぶのは勘弁してくれないか」
「…すまない」
「でもまぁ…」
「? なんだ」
「クラスが違っても名前はお前のことを考えているとわかって良かったな?」
「! 眉間の汗疹のことを考えられても何も良くない!」
「弦一郎落ち着け、そう叫ぶと皆にお前の眉間に汗疹があると誤解されるぞ」
「む…」
「それに日本語も少々可笑しい」
「…」
「名前は次実験ではなかったか?」
「隣のクラスは化学か…ああそのようだな」
「今朝会った時白衣をいかに白く洗濯できたか自慢していたが」
「それで?」
「…わからないか?」
「…洗濯をしたのはいつだ」
「昨日のようだが?」
「…まさかそのまま家に忘れたなんて事は…」
「名前は確か学年一忘れ物が多いというデータが…」
「全くたるんどる!借りに来たのなら借りて行け!」
「名前は物忘れが激しいからな、それに」
「?」
「弦一郎の事で頭がいっぱいだったんだろう」
「な…っ」
「汗疹ができたら可哀想だ、と」
「!!! いらん心配を!一度あの締まりの無い根性を叩きなおしてやらんと!」
机の横の手提げから綺麗に畳まれた白衣を取り出すと一目散に廊下を掛けていく真田。
いつも廊下を走るなと叫んでいるのは誰だったか。
「全く…名前絡みになると途端にこれだから面白い」
「あれで名前に対する気持ちに名前をつけられんのじゃからまた…」
「仁王、盗み聞きは良くないぞ?」
「あんだけ大声で叫んでりゃ嫌でも聞こえるじゃろが」
乱すのは、いつもキミ
(小さい頃からあれだろう?全く、そのうち誰かに盗られても文句は言えないぞ)(当人ら以外は校内皆知っちょるのにそんな勇者がおるかの?)(例えば俺とか?)(…)(冗談だ)