短編
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「おーい、更に酷くなるぞブス」
ビクリ、と肩が震えたのは、しょうがないと思う。
「、女の子はどうしたんだよ」
「いなかったぜ」
そのかわりこんなん落ちてたけどな、と机の中に投げてよこされたのは端の焦げた可愛いリボン。
ああ、遅かったか。
「んで、なんで口悪性悪苗字サンは泣いてんですか」
「泣いてねーし性悪でもねーし」
ずず、と鼻を啜って視線を逸らせば、どっかりと目の前に座られた。何故座る。何故ガン見。いじめか。
しばらく無視してたけど、いつまでも見つめてくるので短気なあたしは見事に術中にハマった。
「なんだよ何が目的だよ」
「バーカ」
「!?」
今日貰ったんであろう赤い小さな箱を鞄から出すと、包装を解いて蓋を開けた。
美味しいと評判のメーカーのチョコ詰め合わせ。
いっこ口に放り込むと、食え、と箱をこっちに突き出した。
「…あたしが食べちゃダメでしょ」
「なんで」
「あんたが貰ったんでしょ」
「俺が貰った俺のもんを俺が人に進めて何が悪い」
おら食え、と箱ごと顔に押し付けられて、しょうがなく一つ取ると口に入れた。美味しい。
「…バカが」
「…真性バカに言われる筋合いは無いかと」
「バカでツンデレはどこの誰だよ」
「!」
赤く腫れているであろう目でまっすぐ顔を見れば、鞄に何か入ってるんじゃねーの?とニヤリとされて。
「…自意識過剰は良くないよ」
「過剰じゃねぇだろぃ、出せよ」
「なんもないよ」
「はーい持ち物チェーック」
「! ちょっ…!」
勝手に鞄を開けて、止める間もなく奴が手にした可愛い包み。
このやろう。
「誰宛?」
「さぁね」
「なんで敵に塩を送んだよ」
「わぁそんな言葉知ってたの、驚き!」
「…バカにすんのもいい加減にしろよ」
食っていいな、と自信たっぷりに言われて、好きにしろよ、と返せば、ホントかわいくねーの、と溜息と共に言われた。むかつく。
「…もし本命でも貰ってねぇよ」
「なんで」
「ほしくねぇし」
お前から以外は。
ぼそっと言うもんだから、そーかよ、と返してしまった。
しばらくしてから気付く。
こ い つ は 何 と 言 い ま し た か 。
「鞄とかロッカーに勝手に突っ込まれると受け取らざるをえねーけど」
「、え、ちょ、さっき、なんて、」
「受け取らざるを」
「違う、その前」
「勝手に突っ込まれると」
「その前!」
「鞄とかロッカーに」
「…てめぇわかってやってんだろ」
ギロリと睨みつけるが、奴は楽しそうに笑って、立ち上がって、
「ほら、帰るぞ」
「バカ」
「まだ言うか」
プリンセスは天邪鬼
(そういえば、放課後の教室に2人きりとか王道なシュチュエーションじゃないか、これ)
ビクリ、と肩が震えたのは、しょうがないと思う。
「、女の子はどうしたんだよ」
「いなかったぜ」
そのかわりこんなん落ちてたけどな、と机の中に投げてよこされたのは端の焦げた可愛いリボン。
ああ、遅かったか。
「んで、なんで口悪性悪苗字サンは泣いてんですか」
「泣いてねーし性悪でもねーし」
ずず、と鼻を啜って視線を逸らせば、どっかりと目の前に座られた。何故座る。何故ガン見。いじめか。
しばらく無視してたけど、いつまでも見つめてくるので短気なあたしは見事に術中にハマった。
「なんだよ何が目的だよ」
「バーカ」
「!?」
今日貰ったんであろう赤い小さな箱を鞄から出すと、包装を解いて蓋を開けた。
美味しいと評判のメーカーのチョコ詰め合わせ。
いっこ口に放り込むと、食え、と箱をこっちに突き出した。
「…あたしが食べちゃダメでしょ」
「なんで」
「あんたが貰ったんでしょ」
「俺が貰った俺のもんを俺が人に進めて何が悪い」
おら食え、と箱ごと顔に押し付けられて、しょうがなく一つ取ると口に入れた。美味しい。
「…バカが」
「…真性バカに言われる筋合いは無いかと」
「バカでツンデレはどこの誰だよ」
「!」
赤く腫れているであろう目でまっすぐ顔を見れば、鞄に何か入ってるんじゃねーの?とニヤリとされて。
「…自意識過剰は良くないよ」
「過剰じゃねぇだろぃ、出せよ」
「なんもないよ」
「はーい持ち物チェーック」
「! ちょっ…!」
勝手に鞄を開けて、止める間もなく奴が手にした可愛い包み。
このやろう。
「誰宛?」
「さぁね」
「なんで敵に塩を送んだよ」
「わぁそんな言葉知ってたの、驚き!」
「…バカにすんのもいい加減にしろよ」
食っていいな、と自信たっぷりに言われて、好きにしろよ、と返せば、ホントかわいくねーの、と溜息と共に言われた。むかつく。
「…もし本命でも貰ってねぇよ」
「なんで」
「ほしくねぇし」
お前から以外は。
ぼそっと言うもんだから、そーかよ、と返してしまった。
しばらくしてから気付く。
こ い つ は 何 と 言 い ま し た か 。
「鞄とかロッカーに勝手に突っ込まれると受け取らざるをえねーけど」
「、え、ちょ、さっき、なんて、」
「受け取らざるを」
「違う、その前」
「勝手に突っ込まれると」
「その前!」
「鞄とかロッカーに」
「…てめぇわかってやってんだろ」
ギロリと睨みつけるが、奴は楽しそうに笑って、立ち上がって、
「ほら、帰るぞ」
「バカ」
「まだ言うか」
プリンセスは天邪鬼
(そういえば、放課後の教室に2人きりとか王道なシュチュエーションじゃないか、これ)