戦国BASARA
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「あ、蜘蛛」
授業中、静かな教室、お昼休み明けの5時間目、先生のお経のような講義、教室内居眠り率97%。
そんな中で呟いた俺様の素敵な一言は、うたた寝中の皆さんの右耳から左耳へ流れていく先生の話とは違い、しっかり聞き取られてしまったようで。
一瞬の沈黙の後、(主に女子の)叫び声の渦が巻き起こった。
「ちょ、え、ど、どこ!?」
「うわッ結構でかい!」
「いやーっ!」
さっきまでの静けさは何処へやら。
俺様の目の前にぶらりと垂れ下がってきた大きめの蜘蛛は、空中で糸を切って、すとん、と隣の机、即ち名前ちゃんの机の上に着地した。
名前ちゃんは別に居眠りはしていなかったものの、つまらなさそうに頬杖を付いて外を眺めていたんだけど、蜘蛛が自分の机にやってきたのに気付いて、じっと蜘蛛を見つめて動かなくなった。
おやおや、叫び声も出ないほどの恐怖ですかい?
ここは、俺様の出番―…
「…」(ぽーい)
「!」
俺が手を伸ばすよりも早く素手で蜘蛛を掴み、開いていた窓から外に放り投げた。名前ちゃんが。
行き場のなくなった可哀想な俺様の手は宙を彷徨って、クラスは再び静かになった。
名前ちゃんは、ふと、クラス中の視線に気付くと、何事も無かったかのように、「昼間の蜘蛛は殺しちゃいけない」と言うと欠伸を噛み殺した。
途端、歓声が上がって女子に称えられて、男子にも賞賛されて、待って待って、俺様の立場は?
なんていうかさぁ、もう呆気に取られたというか、
オイオイ、冗談だろ?
(女の子は虫が嫌い、苦手、なんて、誰が吹き込んだ情報だったっけなぁ…)
授業中、静かな教室、お昼休み明けの5時間目、先生のお経のような講義、教室内居眠り率97%。
そんな中で呟いた俺様の素敵な一言は、うたた寝中の皆さんの右耳から左耳へ流れていく先生の話とは違い、しっかり聞き取られてしまったようで。
一瞬の沈黙の後、(主に女子の)叫び声の渦が巻き起こった。
「ちょ、え、ど、どこ!?」
「うわッ結構でかい!」
「いやーっ!」
さっきまでの静けさは何処へやら。
俺様の目の前にぶらりと垂れ下がってきた大きめの蜘蛛は、空中で糸を切って、すとん、と隣の机、即ち名前ちゃんの机の上に着地した。
名前ちゃんは別に居眠りはしていなかったものの、つまらなさそうに頬杖を付いて外を眺めていたんだけど、蜘蛛が自分の机にやってきたのに気付いて、じっと蜘蛛を見つめて動かなくなった。
おやおや、叫び声も出ないほどの恐怖ですかい?
ここは、俺様の出番―…
「…」(ぽーい)
「!」
俺が手を伸ばすよりも早く素手で蜘蛛を掴み、開いていた窓から外に放り投げた。名前ちゃんが。
行き場のなくなった可哀想な俺様の手は宙を彷徨って、クラスは再び静かになった。
名前ちゃんは、ふと、クラス中の視線に気付くと、何事も無かったかのように、「昼間の蜘蛛は殺しちゃいけない」と言うと欠伸を噛み殺した。
途端、歓声が上がって女子に称えられて、男子にも賞賛されて、待って待って、俺様の立場は?
なんていうかさぁ、もう呆気に取られたというか、
オイオイ、冗談だろ?
(女の子は虫が嫌い、苦手、なんて、誰が吹き込んだ情報だったっけなぁ…)