おお振り
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風邪ひくと人が恋しくなるよね
「38.6…上がってんじゃん…」
体温計を握ったままごろりと寝返りをうつ
狭いベッドの上冷たい壁に張り付いて、体温を奪ってくれないかなぁなんて
「おい」
「いやぁいらっしゃいませ~ノックしたのは褒めてあげようしかしノックと共に入ってきちゃダメだなぁ40点」
ごろごろと壁からベッドの端まで寝返りで移動した私を横目で見ながら床に座るお客さん
椅子座っていんですよ?
「部活は?」
「今日はもう終わった。つかもう11時だぞ?時計読めるか?」
時計を私の顔に押し付ける
あ~冷たい気持ちいい
「わざわざ寄ってくれたのー」
「いきなり『(・_・)』ってLINEきたら心配するだろ普通」
わぁ聞いた?阿部の口から心配って言葉がでましたよ
「もっと苦しんでんのかと思ったのに随分余裕だな」
「あは…うへへ」
「…前言撤回、頭大丈夫か」
そう言って私の頭に手を乗せた阿部は思いっきりしかめっ面した
「あ、汗まみれだよ、触られてから言うのもあれだけど」
「何度あんだこれ」
「38度くらい」
「ばっか!寝てろ!!」
寝てますけど…見えてますか?
布団に寝転がったまま見上げるように見ればあからさまな溜息をつかれて
「幸せ逃げるよー?」
「ごろごろ動くな」
乱れた掛け布団を直しながら言ってがしがしと頭をかく阿部
大丈夫かな…ストレス溜まってんのかな…さっきから溜息ばっか…
「そーいやこんな時間によく家入れたなお父さん」
「上げてくれたのは弟だったぞ」
ご両親は出かけているそうだけど?と言う阿部にあたしは顎が外れたかと思った
病気の娘を置いてこんな時間に何処へ行ったのあいつら
しかも「どーぞごゆっくり」とか言って阿部を家に入れた弟も想像できる
眩暈を覚えて枕に頭を沈めたら心底面白そうに阿部が笑った
「なにが可笑しいの」
「弟クンの話によるともうしばらく帰ってこないそうですけど?」
何故敬語
そして本当にあいつら何処行った
「なぁ名前」
「なぁに」
「風邪って人にうつすと治るらしいぞ」
「ああ聞いた事あるわ…」
だから何、という言葉は阿部のせいで出てこなかった
「…うつるよ」
「そしたらまた名前にうつすから」
「なにそれ」
とりあえず今は名前の風邪が治るのが先、と近付いてきた阿部を拒む力はなくて
ううん嘘
特効薬
(こうして欲しかったから呼んだの)(よくわかっていらっしゃいますね阿部クン?)
「38.6…上がってんじゃん…」
体温計を握ったままごろりと寝返りをうつ
狭いベッドの上冷たい壁に張り付いて、体温を奪ってくれないかなぁなんて
「おい」
「いやぁいらっしゃいませ~ノックしたのは褒めてあげようしかしノックと共に入ってきちゃダメだなぁ40点」
ごろごろと壁からベッドの端まで寝返りで移動した私を横目で見ながら床に座るお客さん
椅子座っていんですよ?
「部活は?」
「今日はもう終わった。つかもう11時だぞ?時計読めるか?」
時計を私の顔に押し付ける
あ~冷たい気持ちいい
「わざわざ寄ってくれたのー」
「いきなり『(・_・)』ってLINEきたら心配するだろ普通」
わぁ聞いた?阿部の口から心配って言葉がでましたよ
「もっと苦しんでんのかと思ったのに随分余裕だな」
「あは…うへへ」
「…前言撤回、頭大丈夫か」
そう言って私の頭に手を乗せた阿部は思いっきりしかめっ面した
「あ、汗まみれだよ、触られてから言うのもあれだけど」
「何度あんだこれ」
「38度くらい」
「ばっか!寝てろ!!」
寝てますけど…見えてますか?
布団に寝転がったまま見上げるように見ればあからさまな溜息をつかれて
「幸せ逃げるよー?」
「ごろごろ動くな」
乱れた掛け布団を直しながら言ってがしがしと頭をかく阿部
大丈夫かな…ストレス溜まってんのかな…さっきから溜息ばっか…
「そーいやこんな時間によく家入れたなお父さん」
「上げてくれたのは弟だったぞ」
ご両親は出かけているそうだけど?と言う阿部にあたしは顎が外れたかと思った
病気の娘を置いてこんな時間に何処へ行ったのあいつら
しかも「どーぞごゆっくり」とか言って阿部を家に入れた弟も想像できる
眩暈を覚えて枕に頭を沈めたら心底面白そうに阿部が笑った
「なにが可笑しいの」
「弟クンの話によるともうしばらく帰ってこないそうですけど?」
何故敬語
そして本当にあいつら何処行った
「なぁ名前」
「なぁに」
「風邪って人にうつすと治るらしいぞ」
「ああ聞いた事あるわ…」
だから何、という言葉は阿部のせいで出てこなかった
「…うつるよ」
「そしたらまた名前にうつすから」
「なにそれ」
とりあえず今は名前の風邪が治るのが先、と近付いてきた阿部を拒む力はなくて
ううん嘘
特効薬
(こうして欲しかったから呼んだの)(よくわかっていらっしゃいますね阿部クン?)