おお振り
はじめにお名前変換してください
ご利用の端末、あるいはブラウザ設定では夢小説機能をご利用になることができません。
古いスマートフォン端末や、一部ブラウザのプライベートブラウジング機能をご利用の際は、機能に制限が掛かることがございます。
いや、暑すぎるだろ
今日は夏休み中の強制補講。
一学期の成績があんまりよくなかった私は見事に引っかかってしまった。
母さんには、タダで夏期講習が受けられるなんてお得じゃないとか言われましたが。
なんでこんな暑い中、学校に行かなきゃなんないんだ…
涼しい部屋でだらだらしてたいから帰宅部なんだぞぉ…
そんなこんなで超乗気じゃなかった私はドアを開けたとき一体どんだけやる気のない顔をしていたんだろう。
「あっれー苗字じゃん!!」
元気のいい声と、廊下とは打って違う涼しい空気で、一気に現実に戻ってきた私の意識は教室の真ん中らへんの席に陣取った一人の男子に釘付けになった。
「た、じま…くん?」
「こっち座れよ!!」
隣の席の椅子をガタガタとひいてくれたのでそこに座る。
わー隣に座ったの初めてだ…
田島君とは同じクラス。
全然喋ったことなくて中学が女子校だった私はうるさい男子がいるなーくらいにしか思ってなかった。
理科で同じ班になって、ただうるさいだけじゃなくて、すっごいおもしろくて明るくて、いつの間にか好きになってた。
「田島君も強制?」
「そ!!部活あんのにさーまったくもー」
心底嫌な顔して見せる彼に思わず笑ってしまう。
ころころ表情変わる人だなぁ…
「聞いてる?」
「えっごめん聞いてる!!」
私がぼーっと見とれてたのに気付いたのか不思議そうに首傾げてくる。
恥ずかしい…
「顔赤いぜ?」
そう聞こえたと同時におでこにこつんと何か当たった。
田島君のどアップ。
心拍数が一気に上がったときにはもう田島君は離れていた。
「熱はないみたいだけど…くらくらしたりする?」
私は首をふることしかできず。
心臓に悪いよ…
「今日特別暑いもんなー。太陽あんなに光ってるし!キラキラ!!」
窓の外はそよそよと風が吹いていて
きっとじめじめなんだろうけど涼しい室内からはとても爽やかに見えて
太陽がキラキラ輝いてて
「なんか青春って感じしねー?」
「うん」
「今日しょーじき補講めんどかったけどが来て変わった!」
「へ?!」
「今俺すっげ楽しいもん!まぁべんきょーはめんどいけど乗り切ろうぜ!ゲンミツにさ!!」
「うん…?」
いまいち意味がわからなかったけど
その言葉に自惚れていいのかわからないけど
田島君も外に負けないくらいキラキラしてて
凄いまぶしくて
私はきっとこの日の空の色を忘れない。
今日は夏休み中の強制補講。
一学期の成績があんまりよくなかった私は見事に引っかかってしまった。
母さんには、タダで夏期講習が受けられるなんてお得じゃないとか言われましたが。
なんでこんな暑い中、学校に行かなきゃなんないんだ…
涼しい部屋でだらだらしてたいから帰宅部なんだぞぉ…
そんなこんなで超乗気じゃなかった私はドアを開けたとき一体どんだけやる気のない顔をしていたんだろう。
「あっれー苗字じゃん!!」
元気のいい声と、廊下とは打って違う涼しい空気で、一気に現実に戻ってきた私の意識は教室の真ん中らへんの席に陣取った一人の男子に釘付けになった。
「た、じま…くん?」
「こっち座れよ!!」
隣の席の椅子をガタガタとひいてくれたのでそこに座る。
わー隣に座ったの初めてだ…
田島君とは同じクラス。
全然喋ったことなくて中学が女子校だった私はうるさい男子がいるなーくらいにしか思ってなかった。
理科で同じ班になって、ただうるさいだけじゃなくて、すっごいおもしろくて明るくて、いつの間にか好きになってた。
「田島君も強制?」
「そ!!部活あんのにさーまったくもー」
心底嫌な顔して見せる彼に思わず笑ってしまう。
ころころ表情変わる人だなぁ…
「聞いてる?」
「えっごめん聞いてる!!」
私がぼーっと見とれてたのに気付いたのか不思議そうに首傾げてくる。
恥ずかしい…
「顔赤いぜ?」
そう聞こえたと同時におでこにこつんと何か当たった。
田島君のどアップ。
心拍数が一気に上がったときにはもう田島君は離れていた。
「熱はないみたいだけど…くらくらしたりする?」
私は首をふることしかできず。
心臓に悪いよ…
「今日特別暑いもんなー。太陽あんなに光ってるし!キラキラ!!」
窓の外はそよそよと風が吹いていて
きっとじめじめなんだろうけど涼しい室内からはとても爽やかに見えて
太陽がキラキラ輝いてて
「なんか青春って感じしねー?」
「うん」
「今日しょーじき補講めんどかったけどが来て変わった!」
「へ?!」
「今俺すっげ楽しいもん!まぁべんきょーはめんどいけど乗り切ろうぜ!ゲンミツにさ!!」
「うん…?」
いまいち意味がわからなかったけど
その言葉に自惚れていいのかわからないけど
田島君も外に負けないくらいキラキラしてて
凄いまぶしくて
私はきっとこの日の空の色を忘れない。
1/7ページ