短編
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ぐしゃり。
壁に貼られた紙を引き剥がしてぐしゃぐしゃに丸め、ポケットに突っ込んだ。
「一松くん、なにか手掛かりあった?」
「…ないよ」
「そっか~こっちもなにもなさそう」
殺風景な部屋に二人きり。窓もドアもない。どうやってこの部屋に入ったのかもわからない。
「困ったね、どうやったら出られるんだろ」
「…名前ちゃん眠くない?」
「えっ?」
「眠くない?」
「ね、眠くはないかな…」
「そう。おれは眠い」
「えっ」
「子守唄歌ってよ」
「ええ、そんな突然…」
「歌ってよ」
「は、はい!ええと…な、なぁんでも六等分~♪」
名前ちゃんのたどたどしい謎の歌(ちょっとクソ松っぽい)を聞きながら横になり、あくびを連発する。
何度も大口を開けるおれを戸惑ったように見る名前ちゃん。
でろ、出ろ、出そう、あ。
「あ!ドア!一松くんドアが出てきた!」
「ん」
「やった開いた!出れるよ!よかった~!なんだったんだろう!?眠くなったら出れる部屋かな!?」
「そうかもね」
「どちらかが相手を泣かせると出口が現れます 」と書いた紙が張られた部屋
きみを泣かすわけにはいかないでしょ。
お題:一松と壁に「どちらかが相手を泣かせると出口が現れます 」と書いた紙が張られた部屋に閉じ込められました。
壁に貼られた紙を引き剥がしてぐしゃぐしゃに丸め、ポケットに突っ込んだ。
「一松くん、なにか手掛かりあった?」
「…ないよ」
「そっか~こっちもなにもなさそう」
殺風景な部屋に二人きり。窓もドアもない。どうやってこの部屋に入ったのかもわからない。
「困ったね、どうやったら出られるんだろ」
「…名前ちゃん眠くない?」
「えっ?」
「眠くない?」
「ね、眠くはないかな…」
「そう。おれは眠い」
「えっ」
「子守唄歌ってよ」
「ええ、そんな突然…」
「歌ってよ」
「は、はい!ええと…な、なぁんでも六等分~♪」
名前ちゃんのたどたどしい謎の歌(ちょっとクソ松っぽい)を聞きながら横になり、あくびを連発する。
何度も大口を開けるおれを戸惑ったように見る名前ちゃん。
でろ、出ろ、出そう、あ。
「あ!ドア!一松くんドアが出てきた!」
「ん」
「やった開いた!出れるよ!よかった~!なんだったんだろう!?眠くなったら出れる部屋かな!?」
「そうかもね」
「どちらかが相手を泣かせると出口が現れます 」と書いた紙が張られた部屋
きみを泣かすわけにはいかないでしょ。
お題:一松と壁に「どちらかが相手を泣かせると出口が現れます 」と書いた紙が張られた部屋に閉じ込められました。