「ねぇちょっと、適当すぎない！？」
「えっ」


爽やかな風が気持ちいい五月晴れの昼下がり、サンシャインを浴びながらクールでホットなランデヴーと洒落込んでいたら突然エンジェルの顔がデビルに。(膨れた頬もかわいい)


「どうしたんだハニー…笑った顔の方が可愛いぞ」
「そういうとこ！」


汗をかいたグラスの中身をストローでかき回すものだからカランカランと軽快な音が響く。
先程までニコニコしていたと思ってたんだが…


「ボキャブラリーがヤバいのはわかってたけど、それにしたってさあ！かわいいって言えばいいと思ってるでしょ」


ガールハートはオータムスカイとはいうが一体全体何を怒っているのか分からずオロオロと眉を下げて閉口するオレに、さらに憤慨したように唇を尖らせる。えっなんだそれかわいいキッスしたい…


「私が何聞いてもかわいいかわいいって…そう言えば喜ぶと思ってるんでしょ」
「……だってかわいいから…」
「笑っても泣いても怒ってもかわいいって言う！」
「……だってかわいいから…」
「そんなこと言って御機嫌取ろうたって騙されないんだからね！」
「ええ…騙すも何も本音なんだが…かわいいって言われるのが嫌なのか？」
「嫌じゃないけどぉ！」


尖らせた唇でストローを食んだ彼女は頬を膨らませたまま斜め下を睨みつけた。伏せられたまつ毛がくるんとカールしている様すら可愛くて見惚れる。


「……カラ松くん、誰にでも言ってるんでしょ」
「えっ？」
「だーかーらー！カラ松ガールズみんなにかわいいって言ってるんでしょ！」
「？？何言ってるんだ？カラ松ガールはハニー一人だろ」
「えっ」


驚いたように顔を上げたからフリーになったストローがカランと氷を鳴らした。


「ハニーと出会ってからオレのクールアイにはキューティーハニーしか映らないが…」
「…！」


オレとお揃いの青いパーカーのフードを突然目深に被って俯いてしまったハニーの顔を覗き込む。
真っ赤に染まった頬、きゅっと引き結んだ小さな唇…潤んだ瞳と目が合った。


「……見つめちゃイヤ…」


はああああああ？？かわいい！！！！


アイラブユーソーマッチベイベー！


私のイメージからタイトルロゴとあらすじを考えてもらう企画参加作品。
タイトル「かわいいだけじゃダメなのか!?（汗）」
あらすじ『カラ松夢。かわいいかわいい言ってたら何故か彼女の地雷を踏んだ。でもだってかわいいから俺はかわいいって言っているんだがそれじゃダメなのか！？て右往左往するラブコメのイメージ。アイラブユーソーマッチベイベー！ 』