夢だけど夢じゃない
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正直早く帰りたい。
弱みを握られて(?)参加した合コンで、まさか二人も知り合いに会うとは思わなかった。そうだよね~~~この世界で合コンっていったらあの二人を引くよね~~迂闊だった。
私以外の女子がアイドルだったから、ほぼニートですっていうよりアイドル縛りでいった方がいいのかと思って自己紹介したけどはずれだったみたいだし(にゃーちゃん怒ってたよねえ)トド松くんの嘘に付き合ってあげたから彼のメンツは保たれたはずだけど、にゃーちゃんがロックオンしちゃったからバレた時やばいだろうし…私とトド松くんが知り合いってバレただけでもヤバいのに、まさかのカラ松くん乱入でもういっぱいいっぱいだった。
普段から合コンしてるって思われたらどうしよう…
なぜか隣に座ってくるし!いつも隣に座るからその癖なんだろうけど、無意識で深い意味はないんだろうけど、3人席に無理やり4人座ってるから狭くて距離が近いし、ハタ坊の会社関係の人ってごまかした(嘘じゃないけど)あつしくんと会ってるとこ見られて気まずいし…あつしくんは何故かぐいぐいくるし…あれって口説いてるよね…?
口説かれるのは神松にやられたばっかりなのに、あつしくんのはセクハラにならないギリギリを攻めている感じがして、あと多分元々あつしくんってキャラが結構好きだったのもあって満更でもないというか、困るけど嫌じゃないというか。ゆるく笑う喋り方とか気だるげな流し目にもドキッとするし、何よりめちゃくちゃいい匂いがするし(ずるい!)久しぶりにまともな社会人と会話できて仕事あるあるトークが楽しかったのもあるし…気まずくてカラ松くんと喋らないようにしていたら思いの外あつしくんと話が盛り上がってしまい、カラ松くんをおいてけぼりにしてしまった。トド松くんはにゃーちゃんが占有しているし、間でひとりぼっち、カラ松くん気を悪くしているんじゃないかな…。
何してんだか、戻ったらちゃんとカラ松くんも入れる話題を提供しよう、そう思ってトイレから出たら間接照明の効いた薄暗く狭い廊下にいた人物と目が合ってびくりと体を震わせた。
「あ、も、もしかして並んでた?お待たせしてごめんね」
据わった目のカラ松から目線をそらす。ここトイレ1つしかないんだねなどと言って去ろうとすると通せんぼをするようにカラ松が立ちはだかった。あれー?なんかデジャブ…つい最近こんなことがあったような…
黙って見下ろしていたカラ松が一歩近づいてきた。
狭い廊下なのでたった一歩なのにすごく近くなってしまい、後ずさろうにも背後はトイレのドア。
「…初めて見た、その服」
ぶわっと全身から汗が吹き出た。
そう、いろいろ気まずい理由はあったけど、一番気まずいのはこの服装だ。
未遂に終わったクリスマスデートのために買った服。あれから一度も着ないまま、同じ服を店頭で見つけ、カラ松本人から似合わないと言われた服。ずっとクローゼットの肥やしになっていた大人っぽいその勝負服。いつものこどもっぽいパーカーにサロペット姿じゃ合コンするメンバー、男女ともに失礼かな、浮いちゃうかも、男性陣優良株ってにゃーちゃん言ってたし、待ち合わせ場所って送られてきたお店もちょっといい感じだったからTPOに合わせるつもりで着てきた一張羅。まさか見られるとは思ってなかった。
結局ニューイヤーセールの時に薦めてもらったカーディガンも買えてなくてワンピース一枚しか着てないから身体のラインがもろに出ている。胸元も下品にならない程度に開いているし、スカートも短い。一言で言えばセクシーだ。カラ松に見せたくて、グッときてほしくて、好みだと思われたくて背伸びして買ったワンピース。見てほしかったはずなのに、意図しないところでお披露目してしまったし、なによりセールのとき言われた私には似合わない発言が昨日のことのように脳内でエコーする。やっぱり似合わないって思われているだろうか。
する、と伸びてきた手が、スカートの裾とタイツの境目を撫でてビクッとする。えっ。
「…普段はこんな格好をしているのか?オレ以外の男の前では?」
「う、ううん、今日初めて着たの、」
「合コンだから気合を入れたのか?」
「そ、そういうわけじゃ…ごめんね、似合わないのに、こんな、」
「こんな短い…セクシーな服を着て…どういうつもりだ?」
セクシーだと思ってくれた、と胸が高鳴ったが、あまりに冷たい目をして見下ろされていることに気づいて気持ちがみるみる萎んでいった。
はしたない女だと思われた?軽蔑された?
短い裾を確かめるように撫でていた手がそのまま上がって、身体のラインがくっきりわかる腰のカーブをゆるゆると撫でた。手つきがいやらしい。いやだ。お前はそういういやらしい女だって責められているみたい。いやだいやだ。幻滅されたくない。
「カラ松く、」
「こんな格好で、愛想振りまいて、お持ち帰りされたかったのか?あの高級車野郎に?どうせ名前だって社会人でマイカー持ちの一軍様が好きなんだろう?」
「そ、そんなこと、」
「オレは働いていないが、免許だって持ってるし、うちにだって車はあるし、オレのじゃなくダディのだが…いや、松野家のものはオレのものだし…」
低い声でぐだぐだ言っているカラ松の声が顔にかかる。すごく酒臭い。目が据わっている。もしかして、めちゃくちゃ酔っている?すごい強いカクテルを注文していたし…ちゃんと見ていなかったけど、もしかしてあの酒を結構飲んじゃった?
「名前が好きなのはオレのはずだろう?」
「、え?」
覆いかぶさるようにしなだれかかってきたカラ松が耳元でとんでもないことを言った。聞き間違いだろうか?確かめようにも腰を撫でていた手はすっかり腰に回って、というか両手が腰を抱き寄せるように背後に回ってさわさわと這い回っていてそれどころじゃない。ぞくぞくする。屈むように前かがみになって額を私の肩にぐりぐりと押し付けてくる。頬に当たる耳がひどく熱い。完全に抱き締められてしまった。なにこれ。どういうこと。熱い、暑い。
はあ、と熱い息が耳元にかかってびくんと跳ねてしまう。
「名前、」
「は、はい」
「お願いだから、もうこの服は着ないでくれ」
「う、うん、ごめん、はしたなくて…似合ってないし…」
「誰にもこんな姿見せたくない」
「そ、そんなに酷かった…?」
「襲われでもしたらどうする」
今まさに襲われている気もする。
腰と背中をゆるゆる撫でていた手が下がってきた。か、カラ松くん、そこもう腰じゃなくてほぼおしりなんだけど…
上から体重をかけるように更にのしかかってきた彼を支えきれず、壁伝いにずるずる座り込んでしまった私の太ももを跨ぐように座り込んだカラ松と壁の間に閉じ込められる。
「…こんな姿を見れるのは、オレだけで…、……」
「…カラ松くん?」
「……」
「えっ!?カラ松くん!?」
ぐんっと先程までとは比べ物にならない重さで圧し掛かられて身体全体が悲鳴を上げる。一生懸命首を伸ばして肩にめり込んでいる顔を確認すればしっかり瞼が閉じられている。えっ寝た…!?!?
「名前ちゃん!?なにしてるの!?」
「とっトド松くん!助けて!カラ松くん寝ちゃったみたいで…!」
「はああ!?酔いつぶれてしねとは思ってたけど、こんな羨ましい潰れ方ってある!?おい起きろバカ松!名前ちゃんから離れろっ!」
廊下の先から駆け寄ってきたトド松がべりっと私からカラ松をはがしてくれる。勢い良く後ろに引き倒された意識のないカラ松はその勢いのまま後ろに倒れてゴンッと後頭部を床に打ちつけたが起きない。
「名前ちゃん大丈夫?クソ松兄さんに何もされてない??」
「う、うん」
「大きな声が聞こえたけどどうしたの…ってあれ、次男くんこんなとこで伸びちゃったの?」
トド松くんに手を引かれて立ち上がらせてもらっている間に心配そうな顔したあつしくんまで現れた。大事になってしまった。
廊下にひっくり返っているカラ松に気づいて、やってきた彼は眉根を寄せた。
「なあマツノ、次男くん、顔色やばくないか?」
「は?いいんだよそんな奴ほっとけば」
「いやでも…真っ白だしなんか震えて…って泡吹き出した!やばい!急性アルコール中毒だ!水もらってきて!誰か救急車!!」
おおごとになってしまった・・・!!!!!
弱みを握られて(?)参加した合コンで、まさか二人も知り合いに会うとは思わなかった。そうだよね~~~この世界で合コンっていったらあの二人を引くよね~~迂闊だった。
私以外の女子がアイドルだったから、ほぼニートですっていうよりアイドル縛りでいった方がいいのかと思って自己紹介したけどはずれだったみたいだし(にゃーちゃん怒ってたよねえ)トド松くんの嘘に付き合ってあげたから彼のメンツは保たれたはずだけど、にゃーちゃんがロックオンしちゃったからバレた時やばいだろうし…私とトド松くんが知り合いってバレただけでもヤバいのに、まさかのカラ松くん乱入でもういっぱいいっぱいだった。
普段から合コンしてるって思われたらどうしよう…
なぜか隣に座ってくるし!いつも隣に座るからその癖なんだろうけど、無意識で深い意味はないんだろうけど、3人席に無理やり4人座ってるから狭くて距離が近いし、ハタ坊の会社関係の人ってごまかした(嘘じゃないけど)あつしくんと会ってるとこ見られて気まずいし…あつしくんは何故かぐいぐいくるし…あれって口説いてるよね…?
口説かれるのは神松にやられたばっかりなのに、あつしくんのはセクハラにならないギリギリを攻めている感じがして、あと多分元々あつしくんってキャラが結構好きだったのもあって満更でもないというか、困るけど嫌じゃないというか。ゆるく笑う喋り方とか気だるげな流し目にもドキッとするし、何よりめちゃくちゃいい匂いがするし(ずるい!)久しぶりにまともな社会人と会話できて仕事あるあるトークが楽しかったのもあるし…気まずくてカラ松くんと喋らないようにしていたら思いの外あつしくんと話が盛り上がってしまい、カラ松くんをおいてけぼりにしてしまった。トド松くんはにゃーちゃんが占有しているし、間でひとりぼっち、カラ松くん気を悪くしているんじゃないかな…。
何してんだか、戻ったらちゃんとカラ松くんも入れる話題を提供しよう、そう思ってトイレから出たら間接照明の効いた薄暗く狭い廊下にいた人物と目が合ってびくりと体を震わせた。
「あ、も、もしかして並んでた?お待たせしてごめんね」
据わった目のカラ松から目線をそらす。ここトイレ1つしかないんだねなどと言って去ろうとすると通せんぼをするようにカラ松が立ちはだかった。あれー?なんかデジャブ…つい最近こんなことがあったような…
黙って見下ろしていたカラ松が一歩近づいてきた。
狭い廊下なのでたった一歩なのにすごく近くなってしまい、後ずさろうにも背後はトイレのドア。
「…初めて見た、その服」
ぶわっと全身から汗が吹き出た。
そう、いろいろ気まずい理由はあったけど、一番気まずいのはこの服装だ。
未遂に終わったクリスマスデートのために買った服。あれから一度も着ないまま、同じ服を店頭で見つけ、カラ松本人から似合わないと言われた服。ずっとクローゼットの肥やしになっていた大人っぽいその勝負服。いつものこどもっぽいパーカーにサロペット姿じゃ合コンするメンバー、男女ともに失礼かな、浮いちゃうかも、男性陣優良株ってにゃーちゃん言ってたし、待ち合わせ場所って送られてきたお店もちょっといい感じだったからTPOに合わせるつもりで着てきた一張羅。まさか見られるとは思ってなかった。
結局ニューイヤーセールの時に薦めてもらったカーディガンも買えてなくてワンピース一枚しか着てないから身体のラインがもろに出ている。胸元も下品にならない程度に開いているし、スカートも短い。一言で言えばセクシーだ。カラ松に見せたくて、グッときてほしくて、好みだと思われたくて背伸びして買ったワンピース。見てほしかったはずなのに、意図しないところでお披露目してしまったし、なによりセールのとき言われた私には似合わない発言が昨日のことのように脳内でエコーする。やっぱり似合わないって思われているだろうか。
する、と伸びてきた手が、スカートの裾とタイツの境目を撫でてビクッとする。えっ。
「…普段はこんな格好をしているのか?オレ以外の男の前では?」
「う、ううん、今日初めて着たの、」
「合コンだから気合を入れたのか?」
「そ、そういうわけじゃ…ごめんね、似合わないのに、こんな、」
「こんな短い…セクシーな服を着て…どういうつもりだ?」
セクシーだと思ってくれた、と胸が高鳴ったが、あまりに冷たい目をして見下ろされていることに気づいて気持ちがみるみる萎んでいった。
はしたない女だと思われた?軽蔑された?
短い裾を確かめるように撫でていた手がそのまま上がって、身体のラインがくっきりわかる腰のカーブをゆるゆると撫でた。手つきがいやらしい。いやだ。お前はそういういやらしい女だって責められているみたい。いやだいやだ。幻滅されたくない。
「カラ松く、」
「こんな格好で、愛想振りまいて、お持ち帰りされたかったのか?あの高級車野郎に?どうせ名前だって社会人でマイカー持ちの一軍様が好きなんだろう?」
「そ、そんなこと、」
「オレは働いていないが、免許だって持ってるし、うちにだって車はあるし、オレのじゃなくダディのだが…いや、松野家のものはオレのものだし…」
低い声でぐだぐだ言っているカラ松の声が顔にかかる。すごく酒臭い。目が据わっている。もしかして、めちゃくちゃ酔っている?すごい強いカクテルを注文していたし…ちゃんと見ていなかったけど、もしかしてあの酒を結構飲んじゃった?
「名前が好きなのはオレのはずだろう?」
「、え?」
覆いかぶさるようにしなだれかかってきたカラ松が耳元でとんでもないことを言った。聞き間違いだろうか?確かめようにも腰を撫でていた手はすっかり腰に回って、というか両手が腰を抱き寄せるように背後に回ってさわさわと這い回っていてそれどころじゃない。ぞくぞくする。屈むように前かがみになって額を私の肩にぐりぐりと押し付けてくる。頬に当たる耳がひどく熱い。完全に抱き締められてしまった。なにこれ。どういうこと。熱い、暑い。
はあ、と熱い息が耳元にかかってびくんと跳ねてしまう。
「名前、」
「は、はい」
「お願いだから、もうこの服は着ないでくれ」
「う、うん、ごめん、はしたなくて…似合ってないし…」
「誰にもこんな姿見せたくない」
「そ、そんなに酷かった…?」
「襲われでもしたらどうする」
今まさに襲われている気もする。
腰と背中をゆるゆる撫でていた手が下がってきた。か、カラ松くん、そこもう腰じゃなくてほぼおしりなんだけど…
上から体重をかけるように更にのしかかってきた彼を支えきれず、壁伝いにずるずる座り込んでしまった私の太ももを跨ぐように座り込んだカラ松と壁の間に閉じ込められる。
「…こんな姿を見れるのは、オレだけで…、……」
「…カラ松くん?」
「……」
「えっ!?カラ松くん!?」
ぐんっと先程までとは比べ物にならない重さで圧し掛かられて身体全体が悲鳴を上げる。一生懸命首を伸ばして肩にめり込んでいる顔を確認すればしっかり瞼が閉じられている。えっ寝た…!?!?
「名前ちゃん!?なにしてるの!?」
「とっトド松くん!助けて!カラ松くん寝ちゃったみたいで…!」
「はああ!?酔いつぶれてしねとは思ってたけど、こんな羨ましい潰れ方ってある!?おい起きろバカ松!名前ちゃんから離れろっ!」
廊下の先から駆け寄ってきたトド松がべりっと私からカラ松をはがしてくれる。勢い良く後ろに引き倒された意識のないカラ松はその勢いのまま後ろに倒れてゴンッと後頭部を床に打ちつけたが起きない。
「名前ちゃん大丈夫?クソ松兄さんに何もされてない??」
「う、うん」
「大きな声が聞こえたけどどうしたの…ってあれ、次男くんこんなとこで伸びちゃったの?」
トド松くんに手を引かれて立ち上がらせてもらっている間に心配そうな顔したあつしくんまで現れた。大事になってしまった。
廊下にひっくり返っているカラ松に気づいて、やってきた彼は眉根を寄せた。
「なあマツノ、次男くん、顔色やばくないか?」
「は?いいんだよそんな奴ほっとけば」
「いやでも…真っ白だしなんか震えて…って泡吹き出した!やばい!急性アルコール中毒だ!水もらってきて!誰か救急車!!」
おおごとになってしまった・・・!!!!!