夢だけど夢じゃない
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ハタ坊不在3日目。
私は気付いてしまったのだ。
ハタ坊を見送った日に着ていたサロペットは黄色。そしてチビ太に会った。
昨日はピンク。そしてトト子ちゃんに会った。
ということはサロペットの色に応じたキャラクターに会えるのでは!?!?
サブキャラから攻めてる感があるので間違っても紫は着ない。イヤミにわざわざ会う理由がない。面倒なことに巻き込まれそうだし。そのうち勝手に会いそうだし。
ドキドキしながら青いサロペットを身に纏う。青いサブキャラいないよね?これで一気にカラ松くんに会えるに違いない!!あの逆ナン待ちの名所・例の橋を探して行ってみよう。
商店街とチビ太の屋台の位置関係をなんとなく把握したため、その徒歩圏内にあの橋があると踏んで私は意気揚々と出かけたのだった。
「ここどこぉ〜〜!!!」
完全に迷子になって、私はまたしても泣きべそをかいていた。おかしいな、こんなに泣き虫じゃなかったはずなんだけど。
すっかり住宅街に迷い込んでしまい、ぐるぐると同じところを回っている気がする。ああもう、ニートたちどこいんの!?暇でしょ!?その辺ほっつき歩いててよぅ!!!めそめそしながらうろついてると、ふいに強風が吹いて目を瞑る。ウッすごい向かい風…ん?これ、向かい風じゃなくて後ろから吸われてない!?
ハッと振り返るとものすごい空気の渦の中に見知った茶色いスーツが見えた。
だ、ダヨーン!!なんで!?今日青いサロペットなのに!
とにかく、このまま吸われたらダヨーン族の元へ一直線だ。嫌だ。嫌すぎる。
「ヒック」
ぴたりと風が止んで、ダヨーンがしゃっくりをした。
さっきの吸い込みはしゃっくりかよ!スケールでかすぎだろ!
はぁ…と力を抜いて立ったのが悪かった。
「はっはっはっ…ハックショオ〜〜〜〜ンダヨ〜〜ン」
今度こそ強風が吹き、私は文字通りぶっ飛ばされてしまった。人間、こんな落ち葉みたいに簡単に吹き飛ぶんだなあ…。
「んん…痛ぁ…」
鈍い痛みに顰め面になりながら目を開ける。どうやら気を失っていたらしい。ツンと薬臭いにおいが鼻をつく。ゆっくり起き上がると簡易的なベッドに寝かされているのがわかった。
「ホエホエ、目が覚めたダスか」
どすどすと大柄で素朴な顔のおじさんが現れた。デカパン…なるほど…水色のパンツ…青いサロペット…なるほど…
どうやらサブキャラから攻めるというルール(?)は変わらないらしく、私の青いサロペット作戦はデカパンを引いて終わったらしい。無念。
「突然屋根に突っ込んできたから驚いたダスよ」
「ええ…」
マジかよ。そんなやべえ着地したのか私。でも筋肉痛レベルの痛みと身体に包帯が巻いてあるけど軽傷ぽいのはさすがギャグ漫画といったところか。ありがとうギャグ漫画。元の世界だったら死んでたわ。元の世界なら吹き飛ぶことがそもそもないのだけど。
「ワスはデカパン博士ダス」
「私は名前といいます」
「名前ちゃん、なんで空から降ってきたんダスか?」
「あの人のせいですね」
デカパン博士の後ろに突っ立ってた焦点の合わない男を指差す。
「ダヨーンは知らないヨーン」と大きな口が笑うように動いた。いや、貴方のせいですから。
「ホエホエ、それはご迷惑をおかけしたダス、何かお詫びをするダス」
えっそんな、私も屋根を壊したわけだしと遠慮するが、デカパン博士はパンツをまさぐり何かを取り出した。そこから出てきたもの受け取りたくないなぁ。
「これは相手の本心がわかる薬ダス。まだ試薬品だけどお詫びにあげるダス」
これは!!!エスパーニャンコの!!!
正直欲しい気もしたけど、今ここで私が貰っちゃうとエスパーニャンコの分がなくなってアニメの話が変わっちゃう!
「お気持ちだけで。それはもっと必要な人がいるので」
「ホエ?」
丁寧に御断りしたけど、これは自信作ダス!絶対役に立つダス!お尻を出すダス!と鼻血を出しながら迫られて、ただケツに注射したいだけじゃんこの人!と必死の攻防を続けた。
最終的にダヨーンが間に入ってくれて事なきを得た。これで貸し借りは無しだねダヨーン…。
「ホエ…まぁ、何か困ったらいつでも来るダス」
「ありがとうございます」
残念そうなデカパンに挨拶をしてラボを出る。外から建物を見ると屋根にでっかい穴が空いていて、あれ私がやったんだよな…むしろお詫びするのはこちらなのでは…と複雑な気持ちになりつつラボを離れた。
ラボで寝ていた時間が結構長かったらしく、もう夕暮れであったので、せっかく近くにいるしチビ太のおでん屋へ行こう、この間の分も支払いに行こう、と屋台の場所へ行ったのに今日は屋台がなかった。お休みなのかな。残念に思いつつもまた来ようと思い直しフラッグコーポレーションに帰って行った。
私は気付いてしまったのだ。
ハタ坊を見送った日に着ていたサロペットは黄色。そしてチビ太に会った。
昨日はピンク。そしてトト子ちゃんに会った。
ということはサロペットの色に応じたキャラクターに会えるのでは!?!?
サブキャラから攻めてる感があるので間違っても紫は着ない。イヤミにわざわざ会う理由がない。面倒なことに巻き込まれそうだし。そのうち勝手に会いそうだし。
ドキドキしながら青いサロペットを身に纏う。青いサブキャラいないよね?これで一気にカラ松くんに会えるに違いない!!あの逆ナン待ちの名所・例の橋を探して行ってみよう。
商店街とチビ太の屋台の位置関係をなんとなく把握したため、その徒歩圏内にあの橋があると踏んで私は意気揚々と出かけたのだった。
「ここどこぉ〜〜!!!」
完全に迷子になって、私はまたしても泣きべそをかいていた。おかしいな、こんなに泣き虫じゃなかったはずなんだけど。
すっかり住宅街に迷い込んでしまい、ぐるぐると同じところを回っている気がする。ああもう、ニートたちどこいんの!?暇でしょ!?その辺ほっつき歩いててよぅ!!!めそめそしながらうろついてると、ふいに強風が吹いて目を瞑る。ウッすごい向かい風…ん?これ、向かい風じゃなくて後ろから吸われてない!?
ハッと振り返るとものすごい空気の渦の中に見知った茶色いスーツが見えた。
だ、ダヨーン!!なんで!?今日青いサロペットなのに!
とにかく、このまま吸われたらダヨーン族の元へ一直線だ。嫌だ。嫌すぎる。
「ヒック」
ぴたりと風が止んで、ダヨーンがしゃっくりをした。
さっきの吸い込みはしゃっくりかよ!スケールでかすぎだろ!
はぁ…と力を抜いて立ったのが悪かった。
「はっはっはっ…ハックショオ〜〜〜〜ンダヨ〜〜ン」
今度こそ強風が吹き、私は文字通りぶっ飛ばされてしまった。人間、こんな落ち葉みたいに簡単に吹き飛ぶんだなあ…。
「んん…痛ぁ…」
鈍い痛みに顰め面になりながら目を開ける。どうやら気を失っていたらしい。ツンと薬臭いにおいが鼻をつく。ゆっくり起き上がると簡易的なベッドに寝かされているのがわかった。
「ホエホエ、目が覚めたダスか」
どすどすと大柄で素朴な顔のおじさんが現れた。デカパン…なるほど…水色のパンツ…青いサロペット…なるほど…
どうやらサブキャラから攻めるというルール(?)は変わらないらしく、私の青いサロペット作戦はデカパンを引いて終わったらしい。無念。
「突然屋根に突っ込んできたから驚いたダスよ」
「ええ…」
マジかよ。そんなやべえ着地したのか私。でも筋肉痛レベルの痛みと身体に包帯が巻いてあるけど軽傷ぽいのはさすがギャグ漫画といったところか。ありがとうギャグ漫画。元の世界だったら死んでたわ。元の世界なら吹き飛ぶことがそもそもないのだけど。
「ワスはデカパン博士ダス」
「私は名前といいます」
「名前ちゃん、なんで空から降ってきたんダスか?」
「あの人のせいですね」
デカパン博士の後ろに突っ立ってた焦点の合わない男を指差す。
「ダヨーンは知らないヨーン」と大きな口が笑うように動いた。いや、貴方のせいですから。
「ホエホエ、それはご迷惑をおかけしたダス、何かお詫びをするダス」
えっそんな、私も屋根を壊したわけだしと遠慮するが、デカパン博士はパンツをまさぐり何かを取り出した。そこから出てきたもの受け取りたくないなぁ。
「これは相手の本心がわかる薬ダス。まだ試薬品だけどお詫びにあげるダス」
これは!!!エスパーニャンコの!!!
正直欲しい気もしたけど、今ここで私が貰っちゃうとエスパーニャンコの分がなくなってアニメの話が変わっちゃう!
「お気持ちだけで。それはもっと必要な人がいるので」
「ホエ?」
丁寧に御断りしたけど、これは自信作ダス!絶対役に立つダス!お尻を出すダス!と鼻血を出しながら迫られて、ただケツに注射したいだけじゃんこの人!と必死の攻防を続けた。
最終的にダヨーンが間に入ってくれて事なきを得た。これで貸し借りは無しだねダヨーン…。
「ホエ…まぁ、何か困ったらいつでも来るダス」
「ありがとうございます」
残念そうなデカパンに挨拶をしてラボを出る。外から建物を見ると屋根にでっかい穴が空いていて、あれ私がやったんだよな…むしろお詫びするのはこちらなのでは…と複雑な気持ちになりつつラボを離れた。
ラボで寝ていた時間が結構長かったらしく、もう夕暮れであったので、せっかく近くにいるしチビ太のおでん屋へ行こう、この間の分も支払いに行こう、と屋台の場所へ行ったのに今日は屋台がなかった。お休みなのかな。残念に思いつつもまた来ようと思い直しフラッグコーポレーションに帰って行った。