夢だけど夢じゃない
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「っはぁ〜〜〜〜〜〜なんっだったのマジで!!!!」
まだ早い時間ではあるもののすっかり暗くなった帰り道、横一列に並んで歩く6つの影。
頭をガシガシと搔きむしりながら叫んだチョロ松を皮切りに堰を切ったように溢れ出す不満。
「ほんっと!!全員格好はイッタイし!」
「いやトド松お前もめかし込んでんじゃん」
「いやいやボクは普段からこうだから」
「いやいやいや」
「いやいやいや」
軽くどつきあいながら歩く。
「あーあ、せっかくサイン貰おうと昨日のブロマイド持ってきてたのに」
「えっキモっ」
「そのせいで昨日トト子ちゃんにあんなに怒られたのにまだ諦めてなかったの?引くわ〜」
「うるせー!!!トト子ちゃんはトト子ちゃん!あの子はあの子じゃんか!!はぁ〜〜あんなに可愛い子がトト子ちゃんとユニット組んでこれからアイドルやってくってだけで幸せ過ぎるのにさっきまでその子の部屋にいたなんて…もう僕死んでいい…」
「じゃあここで死ね」
「うっさいな死なねーよ!なにトド松、いちいち突っかかってくるね」
「チョロ松兄さんキモ過ぎんの!鼻血吹くしほんともうこんなんが僕の兄弟ってバレたの最悪過ぎるんだけど…」
「ハァ〜〜!?!?1人だけ良い格好しようとすっからバチが当たったんだろ!大体なにさっきの?また抜け駆けしようとして。ハタ坊セコムが優秀過ぎて未遂に終わってたけど。ザマァwww」
「うっさいな!」
「それにしてもハタ坊には驚いたよな〜名前ちゃんのなんなわけ?」
おそ松の発言にしん…と静まり返る弟たち。
「…やっぱり彼女なのかな…」
「いやどう考えてもそうでしょ…だって自分ん家にあんなでかい部屋用意してんだよ…」
「でもハタ坊女いっぱいいるよなぁ?」
「どう考えても本命枠でしょ…今日まで気付かなかったけどあの子のリボン、あれ完全に日の丸柄じゃん…ハタ坊の旗と同じってことだよ…」
「旗刺してないってことは従業員でも無いってことだし…」
「あのセコムっぷりは溺愛の印ッスね…」
結局可愛い女の子には彼氏がいるしその彼氏は金持ちビジネスマンなのだと突き付けられたニートたちは重々しく苦々しくため息をついた。いくら可愛くっても彼氏持ちじゃあ…
「?? 名前とハタ坊はただの友達だぞ」
そう諦めがつきそうだった5人に今迄黙っていた次男から爆弾が落とされる。
同じ顔がぐりんと5つカラ松の方を向く。なに言ってんだ?とばかりに。
「…は?」
「いやだから」
「いやいやカラ松、お前それマジで言ってんの?お前はただの親友かもしれないけど」
「ただの親友じゃない、特別な親友だ」
「はいはい、どーでも良いけど、ハタ坊とあの子はどう見たって出来てるでしょ」
「なんであれで友達だと思ったわけ」
「なんでって…2人がそう言っていたからだが」
不思議そうに首を傾げて言う次男が心からそう思ってることは痛いほど伝わってきて、5人は言葉に詰まる。あれだけ状況証拠が揃っていてもそう思ってるサイコパスさや、大体なぜこの次男があの子の親友を名乗っているのか、ハタ坊に負けずとも劣らないモンペっぷりだったのはどうして、間取りわかってたみたいだけどあの部屋行ったことあるの?など気になることが多過ぎて質問責めにしたいが、久々に見た本気モードのブチギレ次男を思い出して安易に聞き出せない。お前聞けよお前が聞いてみろよと目だけで押し付けあっているとこの話題に飽きたのか一歩先に歩き出した次男が振り返って「みんな、俺の親友名前をよろしく頼むな」と笑った。
その顔はどういう気持ちなのか、よろしくってなに、お前は彼女のなに、言いたいことはたくさんあったけれど声には出さず5人は曖昧な返事を返した。
まだ早い時間ではあるもののすっかり暗くなった帰り道、横一列に並んで歩く6つの影。
頭をガシガシと搔きむしりながら叫んだチョロ松を皮切りに堰を切ったように溢れ出す不満。
「ほんっと!!全員格好はイッタイし!」
「いやトド松お前もめかし込んでんじゃん」
「いやいやボクは普段からこうだから」
「いやいやいや」
「いやいやいや」
軽くどつきあいながら歩く。
「あーあ、せっかくサイン貰おうと昨日のブロマイド持ってきてたのに」
「えっキモっ」
「そのせいで昨日トト子ちゃんにあんなに怒られたのにまだ諦めてなかったの?引くわ〜」
「うるせー!!!トト子ちゃんはトト子ちゃん!あの子はあの子じゃんか!!はぁ〜〜あんなに可愛い子がトト子ちゃんとユニット組んでこれからアイドルやってくってだけで幸せ過ぎるのにさっきまでその子の部屋にいたなんて…もう僕死んでいい…」
「じゃあここで死ね」
「うっさいな死なねーよ!なにトド松、いちいち突っかかってくるね」
「チョロ松兄さんキモ過ぎんの!鼻血吹くしほんともうこんなんが僕の兄弟ってバレたの最悪過ぎるんだけど…」
「ハァ〜〜!?!?1人だけ良い格好しようとすっからバチが当たったんだろ!大体なにさっきの?また抜け駆けしようとして。ハタ坊セコムが優秀過ぎて未遂に終わってたけど。ザマァwww」
「うっさいな!」
「それにしてもハタ坊には驚いたよな〜名前ちゃんのなんなわけ?」
おそ松の発言にしん…と静まり返る弟たち。
「…やっぱり彼女なのかな…」
「いやどう考えてもそうでしょ…だって自分ん家にあんなでかい部屋用意してんだよ…」
「でもハタ坊女いっぱいいるよなぁ?」
「どう考えても本命枠でしょ…今日まで気付かなかったけどあの子のリボン、あれ完全に日の丸柄じゃん…ハタ坊の旗と同じってことだよ…」
「旗刺してないってことは従業員でも無いってことだし…」
「あのセコムっぷりは溺愛の印ッスね…」
結局可愛い女の子には彼氏がいるしその彼氏は金持ちビジネスマンなのだと突き付けられたニートたちは重々しく苦々しくため息をついた。いくら可愛くっても彼氏持ちじゃあ…
「?? 名前とハタ坊はただの友達だぞ」
そう諦めがつきそうだった5人に今迄黙っていた次男から爆弾が落とされる。
同じ顔がぐりんと5つカラ松の方を向く。なに言ってんだ?とばかりに。
「…は?」
「いやだから」
「いやいやカラ松、お前それマジで言ってんの?お前はただの親友かもしれないけど」
「ただの親友じゃない、特別な親友だ」
「はいはい、どーでも良いけど、ハタ坊とあの子はどう見たって出来てるでしょ」
「なんであれで友達だと思ったわけ」
「なんでって…2人がそう言っていたからだが」
不思議そうに首を傾げて言う次男が心からそう思ってることは痛いほど伝わってきて、5人は言葉に詰まる。あれだけ状況証拠が揃っていてもそう思ってるサイコパスさや、大体なぜこの次男があの子の親友を名乗っているのか、ハタ坊に負けずとも劣らないモンペっぷりだったのはどうして、間取りわかってたみたいだけどあの部屋行ったことあるの?など気になることが多過ぎて質問責めにしたいが、久々に見た本気モードのブチギレ次男を思い出して安易に聞き出せない。お前聞けよお前が聞いてみろよと目だけで押し付けあっているとこの話題に飽きたのか一歩先に歩き出した次男が振り返って「みんな、俺の親友名前をよろしく頼むな」と笑った。
その顔はどういう気持ちなのか、よろしくってなに、お前は彼女のなに、言いたいことはたくさんあったけれど声には出さず5人は曖昧な返事を返した。