夢だけど夢じゃない
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「ね〜〜おそ松兄さんもっとそっち詰めてよ、ボクめっちゃ端っこなんだけど」
「一松兄さんハチマキ曲がってまっせ」
「お〜…ご丁寧にどうもぉ」
開演前のライブハウス。
今日は待ちに待ったトト子ちゃんのライブの日だ。もちろんチケットとグッズを買った松野家のむつごは、ほとんど客がいないのをいいことに最前列を陣取って押し合いへし合いしていた。
「アーーーークソ長男、ドセン陣取んなっつってんだろ!!!お前のせいでこっち全員上手に片寄ってんだよ!!!!」
「え〜〜そんなこと言ったってチョロ松ぅ、トト子ちゃんど真ん中で見たいじゃん」
「俺ら全員ゼロズレで見たいわボケ!!!!」
ぎゃんぎゃんと喧嘩する兄弟を尻目に、チケットの半券を見ていた次男が「それにしても新ユニット発表ってどういうことなんだろうな」と漏らし、5人の注目がそちらに向く。
「びっくりだよね〜トト子ちゃん、自分が一番可愛くなきゃ気が済まないのに」
「新ユニットって何人なんだろう…」
「にゃにゃにゃ、にゃーちゃんとのペアだったらどうしよう…!!!」
「うわっ汚ねっおいこらチョロ松鼻血出てんぞ!」
チケットに何の説明もなく書かれた「新ユニット発表ライブ!」の文字。
まぁどんな子と組もうが俺らの一番のアイドルはトト子ちゃんだけなんだけど…とむつごが頷きあったところで会場が暗くなりライブが始まった。
「「オーシャンガールズで〜す!よろしくお願いしま〜す」」
そう言ってぺこりとお辞儀した2人を6人は顎が外れそうなくらい大口開けて一言も発せれないまま穴が開くほど見つめていた。
正確にいえばトト子ちゃんの隣、地味な色の甲冑を着た女の子の方を、だ。
歌って踊っている姿は目を見張るくらい可愛らしく、トト子ちゃんに勝るとも劣らない。そんなスーパー一軍キューティーな女の子のことを6人全員が知っていた。
「「「「「「えっ…?」」」」」」
「パチンコ屋のレンタル彼女」
「名前…」
「たい焼きの…!」
「「名前ちゃん…」」
「スタバァの…!」
「「「「「「えっ…?」」」」」」
爆音で曲がかかっている上、ライトの関係でこちらのことは見えても聞こえてもいなさそうなアイドル2人を横目で気にしながら最前列でひそひそと会話が開始される。
「えっ?えっ??なに、えっ?」
「ちょっと待って、えっ?兄さんたち彼女のこと知ってるの!?」
「うん!名前ちゃん!!!!」
「十四松は会ったことあるから解るが、一松、お前はなんで名前を知ってるんだ?」
「クソ松こそ、なんで知ってるわけ…しかも呼び捨て…」
「えっなになに?お前らみんな知り合いなの?あのレンタル彼女と?あんな可愛い子とお兄ちゃん差し置いて知り合ってるなんてどういうこと?」
「だからあいつはレンタル彼女なんかじゃないと言ってるだろうおそ松」
「えっえっえっ?ちょっと待てちょっと待って、なに?みんなたい焼きの女神と知り合いなの?は?意味わかんないナニソレ」
「チョロ松兄さんが一番意味わかんないよ、なに?たい焼きの女神って?気でも狂ったの?」
「みんな知り合いなわけ…」
「意味不明シコースキー兄さんは置いといて、えっ?まじで兄さんたち知り合いなの?名前まで知ってんの!?」
「おい誰が意味不明シコースキーだ」
「うん!!!!仲良しだよ!!!!」
「仲良しなの!?!?!?」
「そうだよ!!!!ねっ一松兄さん!!!!」
「えっ…あ、いや、仲良しかどうかは…そんなおこがましい…」
「えっ!家に2人きりでいたくせに仲良しじゃないの!!!?!!!!?!」
「「「家に2人きりでいたァ!?!?!?」」」
「ちょっ十四松待っ、ちが、」
「カラ松兄さんも2人きりでいたよね!!!!」
「えっ、いや、あの時はマミーも」
「はあああ?」
「ていうかカラ松、俺が知り合う前から知り合いだったよな?むしろパチンコ屋に2人でいたよな?なんなわけ?どういうつもり?」
「ちょっと待ってちょっと待って、えっなに?あの子うちに来たことあんの!?」
混乱するむつごを尻目に曲が終わり、新ユニットの挨拶がなされ2人の可愛い女の子がぺこりとお辞儀した冒頭に戻る。
明るいライトの下、改めて甲冑の彼女の顔を見る。間違いない、あの子だ。信じられなくて口を開けたまま揃ってガン見していると、それに気づいたらしい甲殻類の彼女は気まずそうに目線を彷徨わせ、ふとカラ松を見ると真っ赤になって兜を降ろし、顔を隠してしまった。
は?????????
カラ松を除く5人の頭の中に疑問符がスパークした。
「一松兄さんハチマキ曲がってまっせ」
「お〜…ご丁寧にどうもぉ」
開演前のライブハウス。
今日は待ちに待ったトト子ちゃんのライブの日だ。もちろんチケットとグッズを買った松野家のむつごは、ほとんど客がいないのをいいことに最前列を陣取って押し合いへし合いしていた。
「アーーーークソ長男、ドセン陣取んなっつってんだろ!!!お前のせいでこっち全員上手に片寄ってんだよ!!!!」
「え〜〜そんなこと言ったってチョロ松ぅ、トト子ちゃんど真ん中で見たいじゃん」
「俺ら全員ゼロズレで見たいわボケ!!!!」
ぎゃんぎゃんと喧嘩する兄弟を尻目に、チケットの半券を見ていた次男が「それにしても新ユニット発表ってどういうことなんだろうな」と漏らし、5人の注目がそちらに向く。
「びっくりだよね〜トト子ちゃん、自分が一番可愛くなきゃ気が済まないのに」
「新ユニットって何人なんだろう…」
「にゃにゃにゃ、にゃーちゃんとのペアだったらどうしよう…!!!」
「うわっ汚ねっおいこらチョロ松鼻血出てんぞ!」
チケットに何の説明もなく書かれた「新ユニット発表ライブ!」の文字。
まぁどんな子と組もうが俺らの一番のアイドルはトト子ちゃんだけなんだけど…とむつごが頷きあったところで会場が暗くなりライブが始まった。
「「オーシャンガールズで〜す!よろしくお願いしま〜す」」
そう言ってぺこりとお辞儀した2人を6人は顎が外れそうなくらい大口開けて一言も発せれないまま穴が開くほど見つめていた。
正確にいえばトト子ちゃんの隣、地味な色の甲冑を着た女の子の方を、だ。
歌って踊っている姿は目を見張るくらい可愛らしく、トト子ちゃんに勝るとも劣らない。そんなスーパー一軍キューティーな女の子のことを6人全員が知っていた。
「「「「「「えっ…?」」」」」」
「パチンコ屋のレンタル彼女」
「名前…」
「たい焼きの…!」
「「名前ちゃん…」」
「スタバァの…!」
「「「「「「えっ…?」」」」」」
爆音で曲がかかっている上、ライトの関係でこちらのことは見えても聞こえてもいなさそうなアイドル2人を横目で気にしながら最前列でひそひそと会話が開始される。
「えっ?えっ??なに、えっ?」
「ちょっと待って、えっ?兄さんたち彼女のこと知ってるの!?」
「うん!名前ちゃん!!!!」
「十四松は会ったことあるから解るが、一松、お前はなんで名前を知ってるんだ?」
「クソ松こそ、なんで知ってるわけ…しかも呼び捨て…」
「えっなになに?お前らみんな知り合いなの?あのレンタル彼女と?あんな可愛い子とお兄ちゃん差し置いて知り合ってるなんてどういうこと?」
「だからあいつはレンタル彼女なんかじゃないと言ってるだろうおそ松」
「えっえっえっ?ちょっと待てちょっと待って、なに?みんなたい焼きの女神と知り合いなの?は?意味わかんないナニソレ」
「チョロ松兄さんが一番意味わかんないよ、なに?たい焼きの女神って?気でも狂ったの?」
「みんな知り合いなわけ…」
「意味不明シコースキー兄さんは置いといて、えっ?まじで兄さんたち知り合いなの?名前まで知ってんの!?」
「おい誰が意味不明シコースキーだ」
「うん!!!!仲良しだよ!!!!」
「仲良しなの!?!?!?」
「そうだよ!!!!ねっ一松兄さん!!!!」
「えっ…あ、いや、仲良しかどうかは…そんなおこがましい…」
「えっ!家に2人きりでいたくせに仲良しじゃないの!!!?!!!!?!」
「「「家に2人きりでいたァ!?!?!?」」」
「ちょっ十四松待っ、ちが、」
「カラ松兄さんも2人きりでいたよね!!!!」
「えっ、いや、あの時はマミーも」
「はあああ?」
「ていうかカラ松、俺が知り合う前から知り合いだったよな?むしろパチンコ屋に2人でいたよな?なんなわけ?どういうつもり?」
「ちょっと待ってちょっと待って、えっなに?あの子うちに来たことあんの!?」
混乱するむつごを尻目に曲が終わり、新ユニットの挨拶がなされ2人の可愛い女の子がぺこりとお辞儀した冒頭に戻る。
明るいライトの下、改めて甲冑の彼女の顔を見る。間違いない、あの子だ。信じられなくて口を開けたまま揃ってガン見していると、それに気づいたらしい甲殻類の彼女は気まずそうに目線を彷徨わせ、ふとカラ松を見ると真っ赤になって兜を降ろし、顔を隠してしまった。
は?????????
カラ松を除く5人の頭の中に疑問符がスパークした。