夢だけど夢じゃない
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「悪いな、手伝わせて」
「ううん、ご馳走になっちゃったしこのくらいやらせて。逆に手伝わせてごめんね」
「フッこのくらい問題ないさ」
食事の後、いただくばかりでは申し訳ないので食器の後片付けを申し出た。
松代さんは遠慮しまくりだったけど、カラ松くんと2人でなら、という条件で台所を譲ってくれた。
2人並んで食器洗いをしているとなんだか新婚さんみたいだな…なーんて…
「なんだか家族みたいだな」
「っエッ!?!?」
衝撃発言に思わず持ってた皿を落としてけたたましい音を立ててしまった。幸い皿は割れていない。よかった…てか何!?!?どういう意味!?
「大丈夫か?」
「え、あ、うん、ごめん…」
「名前は意外とおっちょこちょいだな」
「おっ…!?」
「目が離せないぜ」
ふふっとからかうように笑われて恥ずかしくて俯く。黙って黙々と皿洗いを続ける私に構わずペラペラとカラ松の口は動く。
「さっき母さんも言ってただろう、うちの子になればって」
「へっ…!?」
「名前がうちの子になったらきっと楽しいだろうな、ブラザー達も喜ぶだろう」
「えっ…」
「妹ができたみたいで」
いもうとができたみたいで。
頭の中で復唱し、がっくりと肩を落とす。友達から妹に昇格(?)したよ。まぁ兄弟至上主義なところのある彼が妹みたいに思ってくれるなんて随分心を許してくれてるもんだ。そうプラスに取っとかないとまた心が折れる。
「あはは、ありがとう。でも妹ではないかな」
「もちろん、名前は俺の大切な友達だからな」
多分私の方が年上だと思って言ってみたんだけど違う方に取られた。
でもまぁこの世界でのこの姿の私が何歳か本当に不明なのでもしかしたら年下かもしれない。
「…そう、妹じゃなくて友達だから」
「あぁ、わかってるさマイスイートフレンズ」
妹よりは友達の方が恋愛対象にシフトチェンジしやすいかと思ってさらりと訂正してみるが伝わったのかどうか。私もなかなか諦めが悪いな。自嘲気味に小さくため息をつくと「そんなに妹は不満だったのか?むつごの兄貴も悪くないと思うぞ?」とトンチンカンなフォローを入れながらカラ松が泡のついたままの手で私の頭を撫でようとしてくるので思わず避ける。泡がついちゃうでしょ!と抗議しているとカシャッと後ろから機械音がした。
えっ?と振り向くとそこには某家政婦のように半身だけ入り口から姿を見せている松代がカメラ片手に「ついに我が家に新妻が…」などとブツブツ言っていた。
「ま、松代さん…?」
「あらあらお気になさらず…私は確かに新婚さんがいたって証拠を残しているだけだから…ところで孫はまだ?」
「わ、私たちはそういうのではないので…!」
自分で言ってて悲しくなってくるが暴走する松代には真実を伝えねばならない。カラ松にも助けを求めるが泡のついた手を洗っていた水音で聞こえていなかったらしくタオルで手を拭きながらキョトンとしていた。耳遠いのかよ。
「そんなところで何をしているんだマミー」
「松代は見た」
「?なにをだ?」
噛み合わない会話をする親子を愕然と見ながら私が突っ立っているとなんとなぜかカラ松の大きな手が私の頭に置かれ、髪が少し乱れるくらい乱暴になでなでされた。
「!?!?!?!?なにしてんですか!?!?」
「もう泡はついてないぞ」
「そういう問題じゃない!!!!」
綺麗な手をパーにして見せてくる次男に噛み付くように反論する。顔が熱い。ひどい冷や汗をかいている。思わず敬語になってしまった。パニクる私が面白いのか完全に悪戯っ子の顔になったカラ松は「お兄ちゃんって呼んでみるか?」などとほざきながら私の頭をなおも撫でてくる。もう見なくてもわかるくらい私の顔は真っ赤だろう。なにこれ。嬉しいけど嬉しくないしめっちゃ恥ずかしいけどやっぱり嬉しい!!!!!!!!複雑になりながら恐らくニヤついてしまっている顔を伏せてやめてよ〜と弱々しく手を押し返そうとする。やめてほしくないから全然反抗できない。わーんさっきから記者会見ばりのシャッター音が台所の入り口から鳴り響いてるよう。もはや連写。松代さん、その写真あとでください。
皿洗いは全然捗らなかったが、松野家のカメラに頭ボサボサにされながら真っ赤なデレデレ顔で次男から逃げる大量の写真データを納められ、松代には大満足していただけたのであった。(私もだいぶ嬉しかったのは我ながらちょろすぎるので…反省します)
「ううん、ご馳走になっちゃったしこのくらいやらせて。逆に手伝わせてごめんね」
「フッこのくらい問題ないさ」
食事の後、いただくばかりでは申し訳ないので食器の後片付けを申し出た。
松代さんは遠慮しまくりだったけど、カラ松くんと2人でなら、という条件で台所を譲ってくれた。
2人並んで食器洗いをしているとなんだか新婚さんみたいだな…なーんて…
「なんだか家族みたいだな」
「っエッ!?!?」
衝撃発言に思わず持ってた皿を落としてけたたましい音を立ててしまった。幸い皿は割れていない。よかった…てか何!?!?どういう意味!?
「大丈夫か?」
「え、あ、うん、ごめん…」
「名前は意外とおっちょこちょいだな」
「おっ…!?」
「目が離せないぜ」
ふふっとからかうように笑われて恥ずかしくて俯く。黙って黙々と皿洗いを続ける私に構わずペラペラとカラ松の口は動く。
「さっき母さんも言ってただろう、うちの子になればって」
「へっ…!?」
「名前がうちの子になったらきっと楽しいだろうな、ブラザー達も喜ぶだろう」
「えっ…」
「妹ができたみたいで」
いもうとができたみたいで。
頭の中で復唱し、がっくりと肩を落とす。友達から妹に昇格(?)したよ。まぁ兄弟至上主義なところのある彼が妹みたいに思ってくれるなんて随分心を許してくれてるもんだ。そうプラスに取っとかないとまた心が折れる。
「あはは、ありがとう。でも妹ではないかな」
「もちろん、名前は俺の大切な友達だからな」
多分私の方が年上だと思って言ってみたんだけど違う方に取られた。
でもまぁこの世界でのこの姿の私が何歳か本当に不明なのでもしかしたら年下かもしれない。
「…そう、妹じゃなくて友達だから」
「あぁ、わかってるさマイスイートフレンズ」
妹よりは友達の方が恋愛対象にシフトチェンジしやすいかと思ってさらりと訂正してみるが伝わったのかどうか。私もなかなか諦めが悪いな。自嘲気味に小さくため息をつくと「そんなに妹は不満だったのか?むつごの兄貴も悪くないと思うぞ?」とトンチンカンなフォローを入れながらカラ松が泡のついたままの手で私の頭を撫でようとしてくるので思わず避ける。泡がついちゃうでしょ!と抗議しているとカシャッと後ろから機械音がした。
えっ?と振り向くとそこには某家政婦のように半身だけ入り口から姿を見せている松代がカメラ片手に「ついに我が家に新妻が…」などとブツブツ言っていた。
「ま、松代さん…?」
「あらあらお気になさらず…私は確かに新婚さんがいたって証拠を残しているだけだから…ところで孫はまだ?」
「わ、私たちはそういうのではないので…!」
自分で言ってて悲しくなってくるが暴走する松代には真実を伝えねばならない。カラ松にも助けを求めるが泡のついた手を洗っていた水音で聞こえていなかったらしくタオルで手を拭きながらキョトンとしていた。耳遠いのかよ。
「そんなところで何をしているんだマミー」
「松代は見た」
「?なにをだ?」
噛み合わない会話をする親子を愕然と見ながら私が突っ立っているとなんとなぜかカラ松の大きな手が私の頭に置かれ、髪が少し乱れるくらい乱暴になでなでされた。
「!?!?!?!?なにしてんですか!?!?」
「もう泡はついてないぞ」
「そういう問題じゃない!!!!」
綺麗な手をパーにして見せてくる次男に噛み付くように反論する。顔が熱い。ひどい冷や汗をかいている。思わず敬語になってしまった。パニクる私が面白いのか完全に悪戯っ子の顔になったカラ松は「お兄ちゃんって呼んでみるか?」などとほざきながら私の頭をなおも撫でてくる。もう見なくてもわかるくらい私の顔は真っ赤だろう。なにこれ。嬉しいけど嬉しくないしめっちゃ恥ずかしいけどやっぱり嬉しい!!!!!!!!複雑になりながら恐らくニヤついてしまっている顔を伏せてやめてよ〜と弱々しく手を押し返そうとする。やめてほしくないから全然反抗できない。わーんさっきから記者会見ばりのシャッター音が台所の入り口から鳴り響いてるよう。もはや連写。松代さん、その写真あとでください。
皿洗いは全然捗らなかったが、松野家のカメラに頭ボサボサにされながら真っ赤なデレデレ顔で次男から逃げる大量の写真データを納められ、松代には大満足していただけたのであった。(私もだいぶ嬉しかったのは我ながらちょろすぎるので…反省します)