夢だけど夢じゃない
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「こんにちは!十四松です!!君は誰!?」
縁側で虎と戯れながら一松を待っていたら知らない間に庭に松野十四松が立っていて無邪気に元気よく挨拶されて心臓が飛び出るかと思った。い、いつから。
十四松くんに名乗って少し質疑応答をしていたら一松くんが帰ってきたけど、なんやかんやあって一松くんが洗面器のお湯を頭から被って火傷して大騒ぎしたあと何故か松野家に迎えにきたリムジンで私は無事フラッグコーポレーションに帰宅した。なんでどこにいるかわかったんだろう…お迎え呼んでないのに…。
念願の松野家に思わぬ形でお邪魔できた私は大興奮でキョロキョロしたけれど、初対面の女が自分の家をじろじろ見たらキモいだろうなと思ってなるべくバレないよう視線だけせわしなく動かして必死で観察した。玄関までしか入れなかったからもしまた行く機会があれば今度はちゃんと綺麗な格好で中まで入りたい…。玄関と縁側までだったけどあの、あの松野家に私が…!すごい感動。ナイス夢!やっと夢らしくなってきた!このまま私の思い通りに希望通りに夢を見られたらいいのに。
カラ松くんの彼女に…と思いかけて、やっと諦めがついてきたのになにやってんだ、と頭を振る。私はオトモダチ、大切なオトモダチ。良いじゃないオトモダチ。
無理やり言い聞かせて、先程の松野家訪問に想いを馳せる。やっとむつご全員と会えたなぁ。
松野一松はもっと内向的で、見ず知らずの人間を家に連れ帰って手当するような人だと思っていなかったので驚いたけれど、彼の優しさに触れた気がしてすごく嬉しかった。本当はすごく優しい人なんだ。虎も最初は怖かったけど、一松登場後はおっきい猫にしか思えなくて可愛かった。躾がなっていて良い子だったし。私みたいな大人の人間を乗せても良いのかわからないけれど…重かっただろうなぁ…せっかくカラ松に貰ったお手製ぬいぐるみをあげてしまったのは少しかなしいけれど、あんな長距離乗せてもらったのだからその対価として充分な物をあげたと思うことにした。私にはカラ松ぬいがあるし。トラカラちゃんは虎ちゃんが大事にしてくれるでしょう。
ソファに腰掛けてカラ松ぬいを両手でぐいぐい押して遊んでいると部屋の入り口のドアがバァン!!!!と開いた。本当、あのドア静かに開かねえな。
「名前!!!!心配したジョ!どこ行ってたジョ?なんでまたそんな怪我だらけなんだジョ!?」
「いや、貴方のせいですからね」
お世話になっているとはいえ、完全にハタ坊の対人事故のせいなのでジト目で突っ込む。
ハタ坊は聞こえなかったのか「いつもいつも怪我ばっかりだジョ〜!心配だジョ〜!」とジタバタ走り回りながら小言を言っていた。聞いて。
「そうだ、チビ太とイヤミは大丈夫だった?」
「2人は大丈夫だジョ。傷1つないジョ」
「山で見た時は傷だらけだったけどね…」
ギャグアニメの仕様がよくわからない。
「そういえばなんで私が松野家にいるってわかったの?」
「いつどこにいても名前の居場所はすぐわかるジョ」
「えっ…」
「友達だジョ!」
ニコ!!と満面の笑みで当然のように言われたけど、友達だったら居場所がいつでもわかるわけではない。ゾッとしたけれどあまり深く突っ込まないでおこう。こわい。
「…松野家で何してたんだジョ?」
私の両手に握られたカラ松ぬいをジッ…と見つめながら急に低い声で呟かれて、思わずぬいぐるみを背中に隠す。また磔にされたらたまらない。
「置いていかれた後、一松くんに会って手当のためにお邪魔してたんだよ」
十四松に必要以上にぐるぐる巻きにされた包帯をこれ見よがしに見せながら、今度ちゃんとお礼しないとね〜?と言えば、少し気まずそうにかなしい顔をして俯いてしまった。あれ、いじめすぎただろうか?あまりにしょんぼりしているので慰めようかと思ったけど、いやいや事の発端はハタ坊が事故ったからだし…というか忠告無視してレンタル彼女続けたチビ太のせいだけど…とモヤモヤしていると入り口からひょっこりと見慣れたハゲ頭が覗いた。
「えっ!?チビ太くん!?」
「よぉ名前ちゃん!!助けに来てくれてありがとなー!おかげで助かったぜ〜!車にハタ坊しか乗ってなかったけど名前ちゃんずっとここにいたのか?すげえ怪我してんな?大丈夫か?」
ハタ坊のいう通り怪我ひとつないチビ太は明るく喋りながら部屋に入ってきた。
ヒェ〜〜立派な部屋だなァときょろきょろ見渡しながら入ってくるチビ太を唖然と見つめる。ハタ坊の車で一緒にここまで帰ってきたってことなの…?ていうか私もあの場に行ったし!ばか!
言いたいことが多すぎて口をパクパクさせていると、開いたままのドアからイヤミとトト子が現れた。今日はお客さんがたくさんである。
「名前ちゃんこんにちはー!ここにいるって聞いたから来ちゃった〜えっなぁにその怪我!大丈夫〜??あ、こっちはこないだ話したイヤミ、私たちのプロデュースをやってくれる人〜」
「シェ〜〜!!!これはこれは、聞いてたよりずっとずっとカワイ子ちゃんじゃアないの、これならミーのプロヂュースでアッ…………という間に一躍有名売れっ子アイドルになれるザ〜ンス!任せてチョ〜よ」
「プロヂュース」
「俺名前ちゃんのそういうとこ好きだぜ」
イヤミの発音が気になって思わず復唱してしまったら心底面白そうにクツクツ笑ったチビ太に背中を叩かれた。ありがとう。いやだって気になるでしょうよ。
「とりあえず明日から曲作りとダンスレッスンのためにうちに集合ね〜」
「あっトト子ちゃんちでやるんだ…了解です」
「朝5時集合ね〜」
「朝早ッ!?!?」
さ、さすが、魚屋の朝は早い…
縁側で虎と戯れながら一松を待っていたら知らない間に庭に松野十四松が立っていて無邪気に元気よく挨拶されて心臓が飛び出るかと思った。い、いつから。
十四松くんに名乗って少し質疑応答をしていたら一松くんが帰ってきたけど、なんやかんやあって一松くんが洗面器のお湯を頭から被って火傷して大騒ぎしたあと何故か松野家に迎えにきたリムジンで私は無事フラッグコーポレーションに帰宅した。なんでどこにいるかわかったんだろう…お迎え呼んでないのに…。
念願の松野家に思わぬ形でお邪魔できた私は大興奮でキョロキョロしたけれど、初対面の女が自分の家をじろじろ見たらキモいだろうなと思ってなるべくバレないよう視線だけせわしなく動かして必死で観察した。玄関までしか入れなかったからもしまた行く機会があれば今度はちゃんと綺麗な格好で中まで入りたい…。玄関と縁側までだったけどあの、あの松野家に私が…!すごい感動。ナイス夢!やっと夢らしくなってきた!このまま私の思い通りに希望通りに夢を見られたらいいのに。
カラ松くんの彼女に…と思いかけて、やっと諦めがついてきたのになにやってんだ、と頭を振る。私はオトモダチ、大切なオトモダチ。良いじゃないオトモダチ。
無理やり言い聞かせて、先程の松野家訪問に想いを馳せる。やっとむつご全員と会えたなぁ。
松野一松はもっと内向的で、見ず知らずの人間を家に連れ帰って手当するような人だと思っていなかったので驚いたけれど、彼の優しさに触れた気がしてすごく嬉しかった。本当はすごく優しい人なんだ。虎も最初は怖かったけど、一松登場後はおっきい猫にしか思えなくて可愛かった。躾がなっていて良い子だったし。私みたいな大人の人間を乗せても良いのかわからないけれど…重かっただろうなぁ…せっかくカラ松に貰ったお手製ぬいぐるみをあげてしまったのは少しかなしいけれど、あんな長距離乗せてもらったのだからその対価として充分な物をあげたと思うことにした。私にはカラ松ぬいがあるし。トラカラちゃんは虎ちゃんが大事にしてくれるでしょう。
ソファに腰掛けてカラ松ぬいを両手でぐいぐい押して遊んでいると部屋の入り口のドアがバァン!!!!と開いた。本当、あのドア静かに開かねえな。
「名前!!!!心配したジョ!どこ行ってたジョ?なんでまたそんな怪我だらけなんだジョ!?」
「いや、貴方のせいですからね」
お世話になっているとはいえ、完全にハタ坊の対人事故のせいなのでジト目で突っ込む。
ハタ坊は聞こえなかったのか「いつもいつも怪我ばっかりだジョ〜!心配だジョ〜!」とジタバタ走り回りながら小言を言っていた。聞いて。
「そうだ、チビ太とイヤミは大丈夫だった?」
「2人は大丈夫だジョ。傷1つないジョ」
「山で見た時は傷だらけだったけどね…」
ギャグアニメの仕様がよくわからない。
「そういえばなんで私が松野家にいるってわかったの?」
「いつどこにいても名前の居場所はすぐわかるジョ」
「えっ…」
「友達だジョ!」
ニコ!!と満面の笑みで当然のように言われたけど、友達だったら居場所がいつでもわかるわけではない。ゾッとしたけれどあまり深く突っ込まないでおこう。こわい。
「…松野家で何してたんだジョ?」
私の両手に握られたカラ松ぬいをジッ…と見つめながら急に低い声で呟かれて、思わずぬいぐるみを背中に隠す。また磔にされたらたまらない。
「置いていかれた後、一松くんに会って手当のためにお邪魔してたんだよ」
十四松に必要以上にぐるぐる巻きにされた包帯をこれ見よがしに見せながら、今度ちゃんとお礼しないとね〜?と言えば、少し気まずそうにかなしい顔をして俯いてしまった。あれ、いじめすぎただろうか?あまりにしょんぼりしているので慰めようかと思ったけど、いやいや事の発端はハタ坊が事故ったからだし…というか忠告無視してレンタル彼女続けたチビ太のせいだけど…とモヤモヤしていると入り口からひょっこりと見慣れたハゲ頭が覗いた。
「えっ!?チビ太くん!?」
「よぉ名前ちゃん!!助けに来てくれてありがとなー!おかげで助かったぜ〜!車にハタ坊しか乗ってなかったけど名前ちゃんずっとここにいたのか?すげえ怪我してんな?大丈夫か?」
ハタ坊のいう通り怪我ひとつないチビ太は明るく喋りながら部屋に入ってきた。
ヒェ〜〜立派な部屋だなァときょろきょろ見渡しながら入ってくるチビ太を唖然と見つめる。ハタ坊の車で一緒にここまで帰ってきたってことなの…?ていうか私もあの場に行ったし!ばか!
言いたいことが多すぎて口をパクパクさせていると、開いたままのドアからイヤミとトト子が現れた。今日はお客さんがたくさんである。
「名前ちゃんこんにちはー!ここにいるって聞いたから来ちゃった〜えっなぁにその怪我!大丈夫〜??あ、こっちはこないだ話したイヤミ、私たちのプロデュースをやってくれる人〜」
「シェ〜〜!!!これはこれは、聞いてたよりずっとずっとカワイ子ちゃんじゃアないの、これならミーのプロヂュースでアッ…………という間に一躍有名売れっ子アイドルになれるザ〜ンス!任せてチョ〜よ」
「プロヂュース」
「俺名前ちゃんのそういうとこ好きだぜ」
イヤミの発音が気になって思わず復唱してしまったら心底面白そうにクツクツ笑ったチビ太に背中を叩かれた。ありがとう。いやだって気になるでしょうよ。
「とりあえず明日から曲作りとダンスレッスンのためにうちに集合ね〜」
「あっトト子ちゃんちでやるんだ…了解です」
「朝5時集合ね〜」
「朝早ッ!?!?」
さ、さすが、魚屋の朝は早い…