夢だけど夢じゃない
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行くあてもなく泣きながら走っていたら曲がり角で思いっきり誰かとぶつかってしまって全身で尻餅をついた。
「いった…」
「いったぁ〜〜い!!」
自分の声と重なって向かいからも痛みを訴える声が聞こえ、ぶつかった相手もひっくり返ってしまったのかと身体を起こして見れば、謎の甲冑に身を包んだトト子ちゃんがひっくり返ってジタバタしていた。
「トト子ちゃん!ごめん、大丈夫?私前見てなくて…」
「え?あら名前ちゃん…」
先に起き上がって手を差し伸べるとようやくぶつかった相手が私だと気付いたトト子ちゃんが手を取って立ち上がってくれた。良かった、1度会っただけだけど覚えててくれた。
立ち上がってガチャガチャいわせながら服?甲冑?をパンパン払うトト子ちゃんを見ていたらふいにこちらを向いた彼女が弾丸のように喋り出した。
「ねぇねぇ!ちょっと聞いてー!トト子ね、今度は甲殻類にチャレンジしようと思って見てこのシャコ!おニューの衣装なの!さっきね、そこでちょうど暇人クソ童貞ニートどもに会ったからお披露目したのにあいつらなんて言ったと思う〜〜!?褒めるどころか今ちょっとそれどころじゃないとか言われてェ〜!!!意味わかんない!トト子より優先されるべきことがあるわけないじゃない!?クズ(ピー)童貞(ピー)(ピー)クソボケ(ピー)粗チン(ピー)(ピー)(ピー)ニートのくせにムカつくムカつくムカつく〜〜!!!!」
後半規制音だらけ(この音どこから鳴ってるんだろう)で全然聞き取れなかったけど、おそらくイヤ代とチビ美で頭がいっぱいのむつごに会っちゃったんだなぁ…。
自分に対するカラ松の態度はレンタル彼女の存在とは関係なく、ただ単に私が彼の好みではなかっただけだとは思うけど、それでもやっぱり近くにいるのに眼中になく今ここにいないイヤ代のために動かれるのはすごく悲しかったし私は一応一緒に行動してもらえたけどもしトト子ちゃんみたいにそれどころじゃないとか言われてスルーされたらきっと立ち直れない。
だいたいよく考えたら、アニメでしか見てないから実物見たら違うかもしれないけどチビ美と今の私の見た目似てるし服もスカートタイプのオーバーオールの時は似てるしニーハイだし私はツインテじゃなくてポニーテールだけどやっぱりどことなく似てると思うしカラ松はそもそもチビ美よりイヤ代がタイプなんだろうからやっぱり最初から…
色々考えてるうちにトト子ちゃんとぶつかった衝撃で止まっていた涙がまた溢れ出して、ぶつくさ文句をまくしたてていたトト子ちゃんも流石にボロ泣きし始めた私に気付いたらしく「えーなにー?どうしたの〜?同情してくれてるの〜?」と明後日なことを言い出したので少し笑ってしまったけれど、自分もさっきむつごと会って悲しい思いをしたと説明した。まぁむつごというか長兄2人としか会ってないしカラ松のアウトオブ眼中(死語)だと判明して悲しかったと言うのは憚られたから端折ってしまったけれどいいよね。
「えええ〜〜なにそれ〜!?トト子だけじゃなくてこーんなにかわいい名前ちゃんまでそんなことされたのぉ?しんっじらんない!何様のつもり〜!?もー頭きた!ちょっと身の程をわからせてやろー!?」
トト子ちゃんにかわいいって褒めて貰えるとは思ってなかったのでビックリしてあんまり聞いてなかったけどなんだか不穏なこと言ってなかったか?
そわそわしてまた涙が止まりかけているとトト子ちゃんはどこかへ電話しているようだった。
「あれ〜?おっかしいなぁ、イヤミ電話に出な〜い」
「(今レンタル彼女で多忙中だからだろうな…)」
「もぉ〜どいつもこいつもなんなの〜?まぁまた後で掛け直そっと。ねぇ、この前2人でアイドルやろって言ったでしょお?」
「えっ!?あ、ああ、うん」
「ごめんね、実はトト子、チョロ松くんにマネージメントしてもらって先にソロデビューしちゃったの!」
「…あ、そうなんだ…」
「でもね、ユニットとなるとチョロ松くんじゃちょっと頼りないからァ、イヤミにマネージャーしてもらうって話にこの前なってェ、だからそろそろユニットデビューライブの予定たてよー?」
知らない間に話が進んでいた衝撃で今度こそ完全に涙が引っ込んでしまった。え、あの話生きてたの?私アイドルやるの?どうしてチョロ松よりイヤミの方がマネージメント力がある感じになってるの?どっちもないと思います。
「なんかむつごの反応も薄かったしトト子はやっぱりお魚衣装でやるからこのシャコは名前ちゃんの衣装ね」
「えっ」
「超絶かわいいお魚アイドルと弟子の甲殻類アイドル!もうこれだけで売れそうじゃない!?」
売れそうじゃない!!!!でも掴みはバッチリだと思う!インパクト大!でも正統派では売れないと思う!!!!!
そんなことはもちろん言えず私はシャコになることが決定した。せめてエビが良かった。シャコ色地味すぎない…?完全に甲冑だし…
「これでバーンとデビューライブかましてこーんなにかわいい女の子たちを適当に扱ったのがいかに罪深いことかをあのニートたちに思い知らせてやろー!」
キラキラの笑顔で言われて頷くことしかできない。自分に自信があって眩しい。かわいい。すごいなぁトト子ちゃん。
「曲作ったりダンス練習もしないとだから連絡先教えて?毎日集まろ!」
毎日!?結構ハードだな!?
こうして私のスマホアドレス帳第1号(ハタ坊を除く)はトト子ちゃんとなった。
「いった…」
「いったぁ〜〜い!!」
自分の声と重なって向かいからも痛みを訴える声が聞こえ、ぶつかった相手もひっくり返ってしまったのかと身体を起こして見れば、謎の甲冑に身を包んだトト子ちゃんがひっくり返ってジタバタしていた。
「トト子ちゃん!ごめん、大丈夫?私前見てなくて…」
「え?あら名前ちゃん…」
先に起き上がって手を差し伸べるとようやくぶつかった相手が私だと気付いたトト子ちゃんが手を取って立ち上がってくれた。良かった、1度会っただけだけど覚えててくれた。
立ち上がってガチャガチャいわせながら服?甲冑?をパンパン払うトト子ちゃんを見ていたらふいにこちらを向いた彼女が弾丸のように喋り出した。
「ねぇねぇ!ちょっと聞いてー!トト子ね、今度は甲殻類にチャレンジしようと思って見てこのシャコ!おニューの衣装なの!さっきね、そこでちょうど暇人クソ童貞ニートどもに会ったからお披露目したのにあいつらなんて言ったと思う〜〜!?褒めるどころか今ちょっとそれどころじゃないとか言われてェ〜!!!意味わかんない!トト子より優先されるべきことがあるわけないじゃない!?クズ(ピー)童貞(ピー)(ピー)クソボケ(ピー)粗チン(ピー)(ピー)(ピー)ニートのくせにムカつくムカつくムカつく〜〜!!!!」
後半規制音だらけ(この音どこから鳴ってるんだろう)で全然聞き取れなかったけど、おそらくイヤ代とチビ美で頭がいっぱいのむつごに会っちゃったんだなぁ…。
自分に対するカラ松の態度はレンタル彼女の存在とは関係なく、ただ単に私が彼の好みではなかっただけだとは思うけど、それでもやっぱり近くにいるのに眼中になく今ここにいないイヤ代のために動かれるのはすごく悲しかったし私は一応一緒に行動してもらえたけどもしトト子ちゃんみたいにそれどころじゃないとか言われてスルーされたらきっと立ち直れない。
だいたいよく考えたら、アニメでしか見てないから実物見たら違うかもしれないけどチビ美と今の私の見た目似てるし服もスカートタイプのオーバーオールの時は似てるしニーハイだし私はツインテじゃなくてポニーテールだけどやっぱりどことなく似てると思うしカラ松はそもそもチビ美よりイヤ代がタイプなんだろうからやっぱり最初から…
色々考えてるうちにトト子ちゃんとぶつかった衝撃で止まっていた涙がまた溢れ出して、ぶつくさ文句をまくしたてていたトト子ちゃんも流石にボロ泣きし始めた私に気付いたらしく「えーなにー?どうしたの〜?同情してくれてるの〜?」と明後日なことを言い出したので少し笑ってしまったけれど、自分もさっきむつごと会って悲しい思いをしたと説明した。まぁむつごというか長兄2人としか会ってないしカラ松のアウトオブ眼中(死語)だと判明して悲しかったと言うのは憚られたから端折ってしまったけれどいいよね。
「えええ〜〜なにそれ〜!?トト子だけじゃなくてこーんなにかわいい名前ちゃんまでそんなことされたのぉ?しんっじらんない!何様のつもり〜!?もー頭きた!ちょっと身の程をわからせてやろー!?」
トト子ちゃんにかわいいって褒めて貰えるとは思ってなかったのでビックリしてあんまり聞いてなかったけどなんだか不穏なこと言ってなかったか?
そわそわしてまた涙が止まりかけているとトト子ちゃんはどこかへ電話しているようだった。
「あれ〜?おっかしいなぁ、イヤミ電話に出な〜い」
「(今レンタル彼女で多忙中だからだろうな…)」
「もぉ〜どいつもこいつもなんなの〜?まぁまた後で掛け直そっと。ねぇ、この前2人でアイドルやろって言ったでしょお?」
「えっ!?あ、ああ、うん」
「ごめんね、実はトト子、チョロ松くんにマネージメントしてもらって先にソロデビューしちゃったの!」
「…あ、そうなんだ…」
「でもね、ユニットとなるとチョロ松くんじゃちょっと頼りないからァ、イヤミにマネージャーしてもらうって話にこの前なってェ、だからそろそろユニットデビューライブの予定たてよー?」
知らない間に話が進んでいた衝撃で今度こそ完全に涙が引っ込んでしまった。え、あの話生きてたの?私アイドルやるの?どうしてチョロ松よりイヤミの方がマネージメント力がある感じになってるの?どっちもないと思います。
「なんかむつごの反応も薄かったしトト子はやっぱりお魚衣装でやるからこのシャコは名前ちゃんの衣装ね」
「えっ」
「超絶かわいいお魚アイドルと弟子の甲殻類アイドル!もうこれだけで売れそうじゃない!?」
売れそうじゃない!!!!でも掴みはバッチリだと思う!インパクト大!でも正統派では売れないと思う!!!!!
そんなことはもちろん言えず私はシャコになることが決定した。せめてエビが良かった。シャコ色地味すぎない…?完全に甲冑だし…
「これでバーンとデビューライブかましてこーんなにかわいい女の子たちを適当に扱ったのがいかに罪深いことかをあのニートたちに思い知らせてやろー!」
キラキラの笑顔で言われて頷くことしかできない。自分に自信があって眩しい。かわいい。すごいなぁトト子ちゃん。
「曲作ったりダンス練習もしないとだから連絡先教えて?毎日集まろ!」
毎日!?結構ハードだな!?
こうして私のスマホアドレス帳第1号(ハタ坊を除く)はトト子ちゃんとなった。