夢だけど夢じゃない
はじめにお名前変換してください
ご利用の端末、あるいはブラウザ設定では夢小説機能をご利用になることができません。
古いスマートフォン端末や、一部ブラウザのプライベートブラウジング機能をご利用の際は、機能に制限が掛かることがございます。
アイキャッチが入ったからか、次に目を開けた時は翌日になっていたし怪我もすっかり治っていた。すごい。よくわかんないけどすごい。
アイキャッチ入ってそのまま本当に目が覚めてしまうことを危惧していたが、夢は続行されたらしい。良かった〜。まだ楽しみたい。現実の私、快眠したまえ。
「おはようカラ松くん」
「ああ、おはよ…う…」
朝食の席についた彼と挨拶を交わすと顔をまじまじと見て閉口してしまった。
「?なにかついてる?」
「いや…何もついてないから…」
「?」
「怪我、治ったんだな」
ああそうか。
彼と出会ってからずっと顔に大きなガーゼを当てて眼帯をしていてほとんど顔がわからない状態だったんだ。初めて何もついてない顔を見せたことになる。そういえば今の私は美少女なのだからこの顔を見て少しはドキドキしてくれたりするんじゃないか?
期待してカラ松の顔を覗き込むが「治って良かったな」ともぐもぐソーセージを頬張りながら言われただけだった。あ、あれ?
釈然としないまま朝食を終え、仕事するハタ坊を見送り一人になる。今日はどうしよう。せっかくカラ松が近くにいるのだから誘ってみようか。
ドキドキしながらハタ坊の部屋のドアをノックする。誰だ?という声が扉の向こうから聞こえ名乗る。重厚な巨大扉はスッ…と滑らかに開いてカラ松が顔を覗かした。
「どうしたんだ?」
「暇になっちゃって。カラ松くん何してるのかなって」
「今新たなパーフェクトファッションを作っているところだ、入ってくれ」
部屋に招かれて中に入る。
ハタ坊の部屋にはそんなに入ったことがないけどいつ来てもバカ広いなぁ。
そんな部屋の真ん中に大量の布が積まれそのそばへカラ松はあぐらをかいて座った。カラ松自体は座布団がわりなのかふかふかのクッションに座ったが私が座れるものは見当たらない。まぁふわふわのカーペット敷きだしそのままでもいいや。私もカラ松の向かい側に座った。
「この布なに?あ、服だ」
「ああ…今俺は着てきた1着しか持っていないだろう?洗濯している間着る服をハタ坊が用意してくれたからそれをクールなものへ変身させているのさ」
そういいながら彼は服の山の横にあった箱の中から違う布を広げて見せてくれた。サングラスをかけたカラ松の顔がプリントされた布だった。彼はそれを慣れた手つきで普通の服へ縫い付けていく。
わーーークソタンク絶対手作りだと思ってたけど本当に手縫いだ…!しかもその制作現場をこんな近くで見られるなんて!!!!私が感動して泣きそうになりながら食い入るように見つめているとあっという間に縫い終えたカラ松が顔を上げた。あんまり真剣に私が見つめていたから驚いたようだったがすぐクソ顔になり「なんだ?名前も欲しいのか?」と聞いてきたので食い気味に欲しい!!と返事する。丸い目をさらにまん丸にして一瞬驚いたカラ松だったが嬉しそうに頰を赤らめじゃあこれはお前にやろう…と出来立てホヤホヤの青いトレーナーを手渡ししてくれた。トレーナーを両手で広げ、服の真ん中に陣取りこちらをニヒルな笑みで見返すプリントのカラ松の顔を眺めてニヤニヤする。やったー!うれしい!
すると服の向こうから「あ」という声が聞こえたので服を広げたまま顔を横から出して服の向こう側を覗き見る。
向かい側に座るカラ松は少し困ったような顔をしていた。
「その服はハタ坊が俺用に用意したものだから名前には少し大きいかもしれないな…小さいサイズの服をもらうか?」
「ううん!いい!ぶかぶかでも彼パーカーみたいで良いから!」
「カレー???」
イマイチわかってない様子のカラ松を放ったらかして再度もらったトレーナーを見る。彼がいつも着ているような濃い青の生地の中心で笑っているカラ松の顔。毎日話しかけちゃいそう。
ぐふふ、と気持ち悪く笑っていると名前と名前を呼ばれ、両手を広げて見ていた服を下ろす。
視界に現れたカラ松の手には小さい何かが握られていた。
「これを受け取ってくれ」
「なに?」
「くまのぬいぐるみだ。今作った」
「今作った!?!!?」
なんと、彼は私がカラ松トレーナーに見惚れている間に近くにあった布でこのぬいぐるみを作ったというのだ。なんて器用!なんて早技!
受け取ったくまはトラ柄の布で出来ていたためくまというよりはトラに見える。ハッ…これはマジのトラカラちゃんなのでは…?
私がぬいぐるみを握りしめて凝視したまま静かになってしまったので不安になったらしいカラ松から「気に入らなかったか…?」と控えめな声がかけられたのでハッと顔を上げる。
「ううん!すっごい可愛い!トラ柄の布で出来てるからくまよりトラみたいだなって思って」
「ああ…たしかに…無地にすればよかったか」
「えっ!ううん!このままでいいよ!かわいい!トラカラちゃんって呼んで大事にするね」
「ハハッ俺の名前を入れてくれるのか、ありがとう」
嬉しそうに笑うカラ松にこちらもだらしない笑顔を返す。
「どうして作ってくれたの?」
「名前にはお世話になったからな…何か恩返ししたいと思って…今準備できるのはこれくらいだったから」
「充分すぎるよ、服もぬいぐるみも…手作りもらえるなんて!宝物にするね」
もらったものを抱きしめて言うと本当に嬉しそうにカラ松は笑った。
彼の笑顔をこんな間近で見れるなんてなんて幸せなんだろう。
もらったトラカラちゃんは自室の棚に鎮座しているカラ松ぬいの横に並べて飾った。宝物が増えて嬉しいなぁ。
アイキャッチ入ってそのまま本当に目が覚めてしまうことを危惧していたが、夢は続行されたらしい。良かった〜。まだ楽しみたい。現実の私、快眠したまえ。
「おはようカラ松くん」
「ああ、おはよ…う…」
朝食の席についた彼と挨拶を交わすと顔をまじまじと見て閉口してしまった。
「?なにかついてる?」
「いや…何もついてないから…」
「?」
「怪我、治ったんだな」
ああそうか。
彼と出会ってからずっと顔に大きなガーゼを当てて眼帯をしていてほとんど顔がわからない状態だったんだ。初めて何もついてない顔を見せたことになる。そういえば今の私は美少女なのだからこの顔を見て少しはドキドキしてくれたりするんじゃないか?
期待してカラ松の顔を覗き込むが「治って良かったな」ともぐもぐソーセージを頬張りながら言われただけだった。あ、あれ?
釈然としないまま朝食を終え、仕事するハタ坊を見送り一人になる。今日はどうしよう。せっかくカラ松が近くにいるのだから誘ってみようか。
ドキドキしながらハタ坊の部屋のドアをノックする。誰だ?という声が扉の向こうから聞こえ名乗る。重厚な巨大扉はスッ…と滑らかに開いてカラ松が顔を覗かした。
「どうしたんだ?」
「暇になっちゃって。カラ松くん何してるのかなって」
「今新たなパーフェクトファッションを作っているところだ、入ってくれ」
部屋に招かれて中に入る。
ハタ坊の部屋にはそんなに入ったことがないけどいつ来てもバカ広いなぁ。
そんな部屋の真ん中に大量の布が積まれそのそばへカラ松はあぐらをかいて座った。カラ松自体は座布団がわりなのかふかふかのクッションに座ったが私が座れるものは見当たらない。まぁふわふわのカーペット敷きだしそのままでもいいや。私もカラ松の向かい側に座った。
「この布なに?あ、服だ」
「ああ…今俺は着てきた1着しか持っていないだろう?洗濯している間着る服をハタ坊が用意してくれたからそれをクールなものへ変身させているのさ」
そういいながら彼は服の山の横にあった箱の中から違う布を広げて見せてくれた。サングラスをかけたカラ松の顔がプリントされた布だった。彼はそれを慣れた手つきで普通の服へ縫い付けていく。
わーーークソタンク絶対手作りだと思ってたけど本当に手縫いだ…!しかもその制作現場をこんな近くで見られるなんて!!!!私が感動して泣きそうになりながら食い入るように見つめているとあっという間に縫い終えたカラ松が顔を上げた。あんまり真剣に私が見つめていたから驚いたようだったがすぐクソ顔になり「なんだ?名前も欲しいのか?」と聞いてきたので食い気味に欲しい!!と返事する。丸い目をさらにまん丸にして一瞬驚いたカラ松だったが嬉しそうに頰を赤らめじゃあこれはお前にやろう…と出来立てホヤホヤの青いトレーナーを手渡ししてくれた。トレーナーを両手で広げ、服の真ん中に陣取りこちらをニヒルな笑みで見返すプリントのカラ松の顔を眺めてニヤニヤする。やったー!うれしい!
すると服の向こうから「あ」という声が聞こえたので服を広げたまま顔を横から出して服の向こう側を覗き見る。
向かい側に座るカラ松は少し困ったような顔をしていた。
「その服はハタ坊が俺用に用意したものだから名前には少し大きいかもしれないな…小さいサイズの服をもらうか?」
「ううん!いい!ぶかぶかでも彼パーカーみたいで良いから!」
「カレー???」
イマイチわかってない様子のカラ松を放ったらかして再度もらったトレーナーを見る。彼がいつも着ているような濃い青の生地の中心で笑っているカラ松の顔。毎日話しかけちゃいそう。
ぐふふ、と気持ち悪く笑っていると名前と名前を呼ばれ、両手を広げて見ていた服を下ろす。
視界に現れたカラ松の手には小さい何かが握られていた。
「これを受け取ってくれ」
「なに?」
「くまのぬいぐるみだ。今作った」
「今作った!?!!?」
なんと、彼は私がカラ松トレーナーに見惚れている間に近くにあった布でこのぬいぐるみを作ったというのだ。なんて器用!なんて早技!
受け取ったくまはトラ柄の布で出来ていたためくまというよりはトラに見える。ハッ…これはマジのトラカラちゃんなのでは…?
私がぬいぐるみを握りしめて凝視したまま静かになってしまったので不安になったらしいカラ松から「気に入らなかったか…?」と控えめな声がかけられたのでハッと顔を上げる。
「ううん!すっごい可愛い!トラ柄の布で出来てるからくまよりトラみたいだなって思って」
「ああ…たしかに…無地にすればよかったか」
「えっ!ううん!このままでいいよ!かわいい!トラカラちゃんって呼んで大事にするね」
「ハハッ俺の名前を入れてくれるのか、ありがとう」
嬉しそうに笑うカラ松にこちらもだらしない笑顔を返す。
「どうして作ってくれたの?」
「名前にはお世話になったからな…何か恩返ししたいと思って…今準備できるのはこれくらいだったから」
「充分すぎるよ、服もぬいぐるみも…手作りもらえるなんて!宝物にするね」
もらったものを抱きしめて言うと本当に嬉しそうにカラ松は笑った。
彼の笑顔をこんな間近で見れるなんてなんて幸せなんだろう。
もらったトラカラちゃんは自室の棚に鎮座しているカラ松ぬいの横に並べて飾った。宝物が増えて嬉しいなぁ。