短編:番犬は咎人と語る
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・由良
堂々と門から外へと出る。
久々の朝日が、目が痛くなるほど眩しい。
「…キレーだな…」
空を見上げたレンが呟く。
確かに、空は青色、雲はハチミツ色だ。
「空を見たことがないのか?」
「…ちゃんと見上げたことがなかった」
森に挟まれた道を歩いていると、数台のパトカーが横を通過した。
早くも、署長のお迎えだ。
解放した死刑囚は、言われたことはちゃんとしたようだ。
森を抜けると、普通のアスファルトの車道に着いた。
遠くの方に街が見える。
早朝のため、車の通りは少ない。
オレとレンは肩を並べて車道の脇を歩いた。
「これからどうしようかな…。おまえはどうする?」
どこかで看守でもやる気だろうか。
「仮でも、罪人を逃がしたんだ。看守はやめるよ」
落ち込んでいる様子はなく、逆にすがすがしい様子だ。
流し目でこちらを見て「おまえは?」と尋ねられる。
「今回のことで、オレの無実は証明できた。…けど、人殺しの息子に変わりはねえよ。いい目で見られることは、まず、ねえだろうな。ちゃんと暮らしていけるかどうか…」
レンが突然立ち止まり、何事かと振り返った。
レンは笑みを浮かべて言う。
「そんな目で見る奴らがいたら、あたしが噛みついてやる」
「…くくっ、おっかねえ番犬だな」
―――世話するのが大変そうだ。
.END
堂々と門から外へと出る。
久々の朝日が、目が痛くなるほど眩しい。
「…キレーだな…」
空を見上げたレンが呟く。
確かに、空は青色、雲はハチミツ色だ。
「空を見たことがないのか?」
「…ちゃんと見上げたことがなかった」
森に挟まれた道を歩いていると、数台のパトカーが横を通過した。
早くも、署長のお迎えだ。
解放した死刑囚は、言われたことはちゃんとしたようだ。
森を抜けると、普通のアスファルトの車道に着いた。
遠くの方に街が見える。
早朝のため、車の通りは少ない。
オレとレンは肩を並べて車道の脇を歩いた。
「これからどうしようかな…。おまえはどうする?」
どこかで看守でもやる気だろうか。
「仮でも、罪人を逃がしたんだ。看守はやめるよ」
落ち込んでいる様子はなく、逆にすがすがしい様子だ。
流し目でこちらを見て「おまえは?」と尋ねられる。
「今回のことで、オレの無実は証明できた。…けど、人殺しの息子に変わりはねえよ。いい目で見られることは、まず、ねえだろうな。ちゃんと暮らしていけるかどうか…」
レンが突然立ち止まり、何事かと振り返った。
レンは笑みを浮かべて言う。
「そんな目で見る奴らがいたら、あたしが噛みついてやる」
「…くくっ、おっかねえ番犬だな」
―――世話するのが大変そうだ。
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