短編:番犬は咎人と語る
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・由良
オレの死刑まで、あと2ヶ月と10日。
あの食堂事件のあと、オレとレンにちょっとしか変化が見られた。
ほんの少しだけ。
「それでさぁ、そいつ、なんて言ったと思う?」
「私語は慎め」
レンは低い声で言い、ホルスターの拳銃に手をかける。
「気にすんな。独り言だから」
もとから相槌も期待していない。
「それも私語」
「え―――」
「厳しいなぁ」と項垂れていると、レンは拳銃から手を離し、その手を口元に移動させ、
「……ふっ」
笑った。
オレは目を丸くする。
はっとしたレンは、急いでオレに背を向けた。
「なんだ、おまえって笑えんじゃん。ずっと笑ってろよ。そっちの方がいいって」
「う…、うるさい!」
ドン!
ゴム弾はオレに当たらず、足下に命中した。
わざとだろうか。
それでも、少し喋ったくらいでは怒らなくなった。
というか、オレとレンの会話が増えるようになった。
会話というより、相槌してくれる程度だ。
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オレの死刑まで、あと2ヶ月と10日。
あの食堂事件のあと、オレとレンにちょっとしか変化が見られた。
ほんの少しだけ。
「それでさぁ、そいつ、なんて言ったと思う?」
「私語は慎め」
レンは低い声で言い、ホルスターの拳銃に手をかける。
「気にすんな。独り言だから」
もとから相槌も期待していない。
「それも私語」
「え―――」
「厳しいなぁ」と項垂れていると、レンは拳銃から手を離し、その手を口元に移動させ、
「……ふっ」
笑った。
オレは目を丸くする。
はっとしたレンは、急いでオレに背を向けた。
「なんだ、おまえって笑えんじゃん。ずっと笑ってろよ。そっちの方がいいって」
「う…、うるさい!」
ドン!
ゴム弾はオレに当たらず、足下に命中した。
わざとだろうか。
それでも、少し喋ったくらいでは怒らなくなった。
というか、オレとレンの会話が増えるようになった。
会話というより、相槌してくれる程度だ。
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