短編:正々堂々と時に卑怯
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・バトンリレー
ユ“最後の競技は、バトンリレーです!”
順番も決め終わり、全員、最後のやる気を見せている。
ユ“なお、この競技では、能力を使ってはいけません”
全員「ええええ!?」
能力を使うつもりで、それぞれ考えて順番を決めたのだ。
突然のルールである。
由紀恵が言うには、「その方が面白そう」とのことだ。
仕方なく、全員位置につく。
最初に走るのは、伶と華音だ。
伶の片手には白のバトン、華音の手には赤のバトンが握られている。
ユ“よ―――い、ドン!”
ピストルが鳴り、2人は同時に走り出した。
明らかに伶の方が速い。
華音との距離を離していく。
華「ちょ…、ちょっと、手加減しなさいよ!! 聞いてんの!? 無駄な体力使ってんじゃないわよ!」
背後で叫ぶ華音。
伶「無駄な体力使ってる…」
伶はルドガーにバトンを渡した。
ルドガーを見送り、葵は華音を急かす。
葵「早く早く!」
華「はぁっ、はぁっ」
華音は息を弾ませながら、葵にバトンを渡した。
葵は全力でルドガーを追いかける。
それでも、距離は少ししか縮まらない。
葵「あ―――っ。能力使いたい―――!!」
ルドガーは森尾にバトンを渡した。
同時に駆け出す森尾。
葵「はい!」
葵は恵にバトンを渡す。
だが、距離は縮まるどころか離れていった。
恵「うぅ…っ」
恵は歯を食いしばり、腕を大きく振りながら追いかける。
その時、
恵「!」
不意に足を滑らせてしまった。
恵「きゃ!」
そのまま仰向けにこける。
森「!」
転んだ恵に気付いた森尾は、振り返って立ち止まった。
教師として、放っておいていいのか悩んでいる。
応援生から、走り終わった伶が叫んだ。
伶「止まるな―――! 走れ―――!」
森「~~~っ」
悩んだ末、森尾は踵を返して恵に駆け寄り、その手をとった。
森「だ…、大丈夫か?」
恵「は…、はい…。ありがとうございます。もう大丈夫なので、走ってください」
森「あ…、ああ」
恵を立ち上がらせたあと、追いつかれないように走る。
そのまま、広瀬にバトンを渡した。
同時に、広瀬はボソリと言う。
広「さっきのはボクの役目だよね?」
森「!!」
ブラック広瀬降臨。
森「……………」
あとで殺されるかも、と感じた森尾であった。
広瀬が走り出すと、その後ろで恵が麻生にバトンを渡す。
麻生の方が速かった。
広瀬を抜かし、真っ直ぐに走り、ミケーレにバトンを渡す。
ミ「ヨーシ、任せろ!!」
少し遅れて、広瀬は息急き切らしながら奈美にバトンを渡した。
広「ご…、ごめん…っ」
奈「大丈夫!」
奈美はすぐに走り出す。
だんだんとミケーレに追いついてきた。
由「バトン渡せ!」
ミ「オ…、オウ!」
差し伸べられた手にバトンを渡そうとしたとき、
スポ―――ンッ
由・ミ「!!」
ミケーレの手からバトンがすっぽ抜けてしまった。
バトンは由良の足下に落ちる。
同時に、レンは奈美にバトンを渡されてすぐに走り出した。
由「クソ!」
由良は足下のバトンを拾い、レンのあとを追いかける。
レン「追いついてきたな!」
由「オレを抜かそうなんざまだまだ早えんだよ」
2人はほぼ互角に走り、最後の走者の太輔と勇太にバトンを渡す。
レン・由「行け!!」
太輔と勇太は睨み合ったあと、勢いよく駆け出した。
勇太が若干離されかける。
ゴールは目前だ。
勇「く…っ」
ポケットの中に手を突っ込み、犬笛に触れる。
それを使えば、太輔に勝つことができる。
能力を使ってないことにもなり、反則にはならない。
勇「……っ」
犬笛をポケットから取り出し、
勇「ジャマだ!!」
捨てた。
太・勇「うおおおおお!!」
テープが切られる。
ユ“勝者…、白組!!”
再び白組から歓声が上がった。
太輔と勇太はゴールの先で座り込んで息を弾ませる。
勇「チェー、犬に負けた」
太「アブネー、一歩差だった」
太輔は勇太が犬笛を捨てた場面を思い出す。
太「捨てなきゃ、勝ってただろ」
勇「……使ってたら、負けるよりカッコワリーだろ。負けたけど、最後はキメてーじゃん。団長だし…」
そう言って、2人は笑った。
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ユ“最後の競技は、バトンリレーです!”
順番も決め終わり、全員、最後のやる気を見せている。
ユ“なお、この競技では、能力を使ってはいけません”
全員「ええええ!?」
能力を使うつもりで、それぞれ考えて順番を決めたのだ。
突然のルールである。
由紀恵が言うには、「その方が面白そう」とのことだ。
仕方なく、全員位置につく。
最初に走るのは、伶と華音だ。
伶の片手には白のバトン、華音の手には赤のバトンが握られている。
ユ“よ―――い、ドン!”
ピストルが鳴り、2人は同時に走り出した。
明らかに伶の方が速い。
華音との距離を離していく。
華「ちょ…、ちょっと、手加減しなさいよ!! 聞いてんの!? 無駄な体力使ってんじゃないわよ!」
背後で叫ぶ華音。
伶「無駄な体力使ってる…」
伶はルドガーにバトンを渡した。
ルドガーを見送り、葵は華音を急かす。
葵「早く早く!」
華「はぁっ、はぁっ」
華音は息を弾ませながら、葵にバトンを渡した。
葵は全力でルドガーを追いかける。
それでも、距離は少ししか縮まらない。
葵「あ―――っ。能力使いたい―――!!」
ルドガーは森尾にバトンを渡した。
同時に駆け出す森尾。
葵「はい!」
葵は恵にバトンを渡す。
だが、距離は縮まるどころか離れていった。
恵「うぅ…っ」
恵は歯を食いしばり、腕を大きく振りながら追いかける。
その時、
恵「!」
不意に足を滑らせてしまった。
恵「きゃ!」
そのまま仰向けにこける。
森「!」
転んだ恵に気付いた森尾は、振り返って立ち止まった。
教師として、放っておいていいのか悩んでいる。
応援生から、走り終わった伶が叫んだ。
伶「止まるな―――! 走れ―――!」
森「~~~っ」
悩んだ末、森尾は踵を返して恵に駆け寄り、その手をとった。
森「だ…、大丈夫か?」
恵「は…、はい…。ありがとうございます。もう大丈夫なので、走ってください」
森「あ…、ああ」
恵を立ち上がらせたあと、追いつかれないように走る。
そのまま、広瀬にバトンを渡した。
同時に、広瀬はボソリと言う。
広「さっきのはボクの役目だよね?」
森「!!」
ブラック広瀬降臨。
森「……………」
あとで殺されるかも、と感じた森尾であった。
広瀬が走り出すと、その後ろで恵が麻生にバトンを渡す。
麻生の方が速かった。
広瀬を抜かし、真っ直ぐに走り、ミケーレにバトンを渡す。
ミ「ヨーシ、任せろ!!」
少し遅れて、広瀬は息急き切らしながら奈美にバトンを渡した。
広「ご…、ごめん…っ」
奈「大丈夫!」
奈美はすぐに走り出す。
だんだんとミケーレに追いついてきた。
由「バトン渡せ!」
ミ「オ…、オウ!」
差し伸べられた手にバトンを渡そうとしたとき、
スポ―――ンッ
由・ミ「!!」
ミケーレの手からバトンがすっぽ抜けてしまった。
バトンは由良の足下に落ちる。
同時に、レンは奈美にバトンを渡されてすぐに走り出した。
由「クソ!」
由良は足下のバトンを拾い、レンのあとを追いかける。
レン「追いついてきたな!」
由「オレを抜かそうなんざまだまだ早えんだよ」
2人はほぼ互角に走り、最後の走者の太輔と勇太にバトンを渡す。
レン・由「行け!!」
太輔と勇太は睨み合ったあと、勢いよく駆け出した。
勇太が若干離されかける。
ゴールは目前だ。
勇「く…っ」
ポケットの中に手を突っ込み、犬笛に触れる。
それを使えば、太輔に勝つことができる。
能力を使ってないことにもなり、反則にはならない。
勇「……っ」
犬笛をポケットから取り出し、
勇「ジャマだ!!」
捨てた。
太・勇「うおおおおお!!」
テープが切られる。
ユ“勝者…、白組!!”
再び白組から歓声が上がった。
太輔と勇太はゴールの先で座り込んで息を弾ませる。
勇「チェー、犬に負けた」
太「アブネー、一歩差だった」
太輔は勇太が犬笛を捨てた場面を思い出す。
太「捨てなきゃ、勝ってただろ」
勇「……使ってたら、負けるよりカッコワリーだろ。負けたけど、最後はキメてーじゃん。団長だし…」
そう言って、2人は笑った。
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