短編:過去拍手文
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海の中を漂っていた。
真上には光が見えた。
自分自身を包む海の色を知った。
金色に光っているのだ。
あり得ない色だ。
それでも、綺麗だから思わず魅入ってしまう。
口を開けると、口から空気が漏れて泡沫が浮かび上がる。
水面上の空は、先程から何度も色を変えていた。
赤かと思えば青。
緑かと思えばピンク。
黒と思えば白。
よく見てみると、変色するとき、前の色が霧のように散り、新しい色に生まれ変わっているのだ。
あいつの能力みたいだ…
ぼんやりとそんなことを考えた。
そこでようやく、自分が沈んでいることに気付く。
不思議と落ち着いていた。
このまま沈んでもいいかと思った。
生に執着しているはずのあたしがだ。
金色の海の底には、なにがあるのか。
*****
「珍しいな、寝坊なんて」
目を開けると、隣にあいつの顔があった。
「……夢を見た…」
「へぇ、どんな?」
あいつはベッドからおりて着替え始める。
このタイミングで言うのは恥ずかしい。
「……………」
由良の瞳に溺れる夢を見た…
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