短編:過去拍手文
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・白由紀恵(しらゆき)姫
魔女の毒りんごを食べて眠ってしまった白由紀恵姫は、7人の小人(子供)達によって金の棺桶に入れられ、小人達に囲まれながら、共に王子様を待っていました。
「ママ~」
眠り続けている白由紀恵姫の傍らで泣いている葵。
他の3人の小人達も同じように泣いていた。
杏と純と伶は話し合いをしている。
「王子来ないね」
「……………」
杏と純はさらに表情を曇らせる。
伶はタバコの煙を吐きながら言った。
「来なかったら来なかったで起こす方法考えるしかねえだろ。キスなら誰でもいいかもしれねえし…」
「姫!」
「!」
小人達が顔を上げると、金髪の王子が白馬から降りてこちらにやってくる。
森尾王子だ。
「いかにも王子様ってカンジだな」
伶がボソリと呟く。
森尾王子は棺桶の前に跪いた。
「お待たせして申し訳ありません」
「聞くけど、姫と一度でも会ったことあんの?」
伶が尋ねると、森尾王子は顔を上げて立ち上がり、笑みを向けて答える。
「ああ。オレの城のダンスパーティーで一緒に踊り、午前0時に去ってしまった姫…」
小人達は「ん?」と首を傾げる。
森尾王子は懐からガラスの靴を取り出した。
「このガラスの靴を穿いてぴったりならば……」
その時、森尾王子の背後から剣を鞘から抜く男が聞こえた。
振り返ると、鎧姿の太輔王子が睨んでいた。
「ちょっと待った。姫はオレが起こす係!」
「なんだ貴様」
森尾王子も剣を鞘から抜き、刃先を太輔王子に向ける。
「おまえと同じ、王子だ!」
「フン、礼儀をわきまえない王子だな。姫の前だというのにその武装姿…。これから戦にでも行くつもりか」
「ドラゴン退治だから」
「は!?」
小人達と森尾王子は同時に声を上げた。
太輔王子は途端に自信なさげになる。
「姫を助ける前に戦うのかと思ってたから…。…じゃあ、助けたあと?」
そもそも、『白雪姫』にドラゴンは登場しないのです。
「醜い争いしてんじゃねえよ。同じ王子として恥ずかしいぜ、まったく」
続いて2人の前に現れたのは、ターバンを頭に巻いた由良王子だった。
「変なカッコだな」
森尾王子に言われても、由良王子はムキになって言い返したりしなかった。
「オレの国の服装。ランプの精に王子にしてもらったんだ」
「……………」
7人の小人達は3人の王子を前に無言になる。
反対に、3人の王子は騒ぎ出した。
森尾王子→太輔王子→由良王子の順番で。
「精霊頼りか」
「きたねえ! じゃあ元は平民じゃねえか!」
「汚くねえよ。願い叶えてもらっただけだ。純粋な願いだろ? 純粋な奴しかランプ手に入れられねえの。王子じゃねえと姫とも結婚できねえし」
「残念だったな。オレが先に来たんだ。最初に来た奴が姫と結婚できるんだ、わかったか」
「なんだそれいつ決まったんだ」
「ざけんなよ、オレの国がテメーらんとこより遠かっただけだ。遅れて当然だ」
「通ってる高校が地元から遠い高校生の言い訳だな」
3人の間に火花が飛び散る。
そこへもうひとりの王子がやってきた。
カール王子だ。
「【ニセモノは下がってた方がいいよ】」
「次から次へと来やがって。テメーは姫になんの用だ」
由良が尋ねると、カール王子は笑みを浮かべながら答える。
「【船が沈没し、溺れかけていたところを姫に助けられた。ぜひ、我が国の姫に…】」
ひとり追加され、さらに騒がしくなった。
「おまえ達に姫はもったいない!」←シンデレラは町娘です。
「ガラスの靴持ちながら言うな! キスで目覚めること知ってんのか!?」←眠れる森の美女をね。
「大体何様だテメーら。今のオレを誰だと思ってんだ!」←アラジンだよ。
「【姫に助けられたことあるの?】」←人魚姫でしょ。
今にもつかみあいになりそうな4人の中心に伶が割り込む。
「ストップ!!」
一時争い中断。
「思い出せ。本当にあの姫だったか?」
伶に言われ、4人は棺桶で眠っている白由紀恵姫の顔をじっと見て「ん?」と首を傾げた。
「……そういえば…、髪は赤かったような…」と森尾王子。
「金髪じゃないストレートの髪だった気がする…」と太輔王子。
「あれ? ショートの茶髪じゃなかったっけ?」と由良王子。
「ボクの姫の髪は、もっとふんわりしてた…」とカール王子。
4人の王子と7人の小人は同時に棺桶の白由紀恵姫の顔を凝視する。
白由紀恵姫は両手を頬に当て、困ったような微笑みを浮かべた。
「私って罪な女」
伶は背中から長いバールを取り出し、殺意剥きだしで大きく振りかぶる。
杏と純が伶を取り押さえようと飛びかかる。
「眠れ、永久(とわ)に!!」
.
魔女の毒りんごを食べて眠ってしまった白由紀恵姫は、7人の小人(子供)達によって金の棺桶に入れられ、小人達に囲まれながら、共に王子様を待っていました。
「ママ~」
眠り続けている白由紀恵姫の傍らで泣いている葵。
他の3人の小人達も同じように泣いていた。
杏と純と伶は話し合いをしている。
「王子来ないね」
「……………」
杏と純はさらに表情を曇らせる。
伶はタバコの煙を吐きながら言った。
「来なかったら来なかったで起こす方法考えるしかねえだろ。キスなら誰でもいいかもしれねえし…」
「姫!」
「!」
小人達が顔を上げると、金髪の王子が白馬から降りてこちらにやってくる。
森尾王子だ。
「いかにも王子様ってカンジだな」
伶がボソリと呟く。
森尾王子は棺桶の前に跪いた。
「お待たせして申し訳ありません」
「聞くけど、姫と一度でも会ったことあんの?」
伶が尋ねると、森尾王子は顔を上げて立ち上がり、笑みを向けて答える。
「ああ。オレの城のダンスパーティーで一緒に踊り、午前0時に去ってしまった姫…」
小人達は「ん?」と首を傾げる。
森尾王子は懐からガラスの靴を取り出した。
「このガラスの靴を穿いてぴったりならば……」
その時、森尾王子の背後から剣を鞘から抜く男が聞こえた。
振り返ると、鎧姿の太輔王子が睨んでいた。
「ちょっと待った。姫はオレが起こす係!」
「なんだ貴様」
森尾王子も剣を鞘から抜き、刃先を太輔王子に向ける。
「おまえと同じ、王子だ!」
「フン、礼儀をわきまえない王子だな。姫の前だというのにその武装姿…。これから戦にでも行くつもりか」
「ドラゴン退治だから」
「は!?」
小人達と森尾王子は同時に声を上げた。
太輔王子は途端に自信なさげになる。
「姫を助ける前に戦うのかと思ってたから…。…じゃあ、助けたあと?」
そもそも、『白雪姫』にドラゴンは登場しないのです。
「醜い争いしてんじゃねえよ。同じ王子として恥ずかしいぜ、まったく」
続いて2人の前に現れたのは、ターバンを頭に巻いた由良王子だった。
「変なカッコだな」
森尾王子に言われても、由良王子はムキになって言い返したりしなかった。
「オレの国の服装。ランプの精に王子にしてもらったんだ」
「……………」
7人の小人達は3人の王子を前に無言になる。
反対に、3人の王子は騒ぎ出した。
森尾王子→太輔王子→由良王子の順番で。
「精霊頼りか」
「きたねえ! じゃあ元は平民じゃねえか!」
「汚くねえよ。願い叶えてもらっただけだ。純粋な願いだろ? 純粋な奴しかランプ手に入れられねえの。王子じゃねえと姫とも結婚できねえし」
「残念だったな。オレが先に来たんだ。最初に来た奴が姫と結婚できるんだ、わかったか」
「なんだそれいつ決まったんだ」
「ざけんなよ、オレの国がテメーらんとこより遠かっただけだ。遅れて当然だ」
「通ってる高校が地元から遠い高校生の言い訳だな」
3人の間に火花が飛び散る。
そこへもうひとりの王子がやってきた。
カール王子だ。
「【ニセモノは下がってた方がいいよ】」
「次から次へと来やがって。テメーは姫になんの用だ」
由良が尋ねると、カール王子は笑みを浮かべながら答える。
「【船が沈没し、溺れかけていたところを姫に助けられた。ぜひ、我が国の姫に…】」
ひとり追加され、さらに騒がしくなった。
「おまえ達に姫はもったいない!」←シンデレラは町娘です。
「ガラスの靴持ちながら言うな! キスで目覚めること知ってんのか!?」←眠れる森の美女をね。
「大体何様だテメーら。今のオレを誰だと思ってんだ!」←アラジンだよ。
「【姫に助けられたことあるの?】」←人魚姫でしょ。
今にもつかみあいになりそうな4人の中心に伶が割り込む。
「ストップ!!」
一時争い中断。
「思い出せ。本当にあの姫だったか?」
伶に言われ、4人は棺桶で眠っている白由紀恵姫の顔をじっと見て「ん?」と首を傾げた。
「……そういえば…、髪は赤かったような…」と森尾王子。
「金髪じゃないストレートの髪だった気がする…」と太輔王子。
「あれ? ショートの茶髪じゃなかったっけ?」と由良王子。
「ボクの姫の髪は、もっとふんわりしてた…」とカール王子。
4人の王子と7人の小人は同時に棺桶の白由紀恵姫の顔を凝視する。
白由紀恵姫は両手を頬に当て、困ったような微笑みを浮かべた。
「私って罪な女」
伶は背中から長いバールを取り出し、殺意剥きだしで大きく振りかぶる。
杏と純が伶を取り押さえようと飛びかかる。
「眠れ、永久(とわ)に!!」
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