短編:過去拍手文
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由良とケンカした。
原因はいつもより酷い口争いだ。
ひとり屋敷飛び出して、夕方に雨が降ってきた。
早くもびっしょりと濡れてしまい、無人のバス停の屋根の下で、雨がやむのを待つことにした。
「バーカ」
「!」
顔を上げると、傘も差してない由良が目の前にいた。
わざわざ迎えに来てくれたのか。
「帰るぞ」
「………」
本当に戻っていいのか、その思いが足を止める。
ずっと黙ってると、由良はため息をついて踵を返し、行ってしまった。
「由良…」
本当は、来てくれたことが嬉しかったのに。
怒らせてしまったのかもしれない。
そう思ったが、
「!」
由良がボロボロの傘を片手に戻ってきた。
ゴミ捨て場から拾ってきたようだ。
「これしかなかった。……帰ろうぜ」
「………うん」
苦笑いをこぼして、由良の傘の中に入る。
ビニールがところどころ破けてて雨の水がそこから入ってきたが、気にしなかった。
どちらにしろ濡れてたし、それに、全然寒くなかった。
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