24:あと少し…
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伶が立てた作戦というのは―――。
『純と勇太は陽動班だ。ゲートから居住区に入って、ハデに暴れてくれ。その間(かん)にオレと太輔・奈美・レンが、基地内に侵入する。船に積まれたらオシマイだ。警備の手薄になった地下通路を狙って、“心臓”を奪還―――。純と勇太はひと通り暴れたら車で待機。うまくいけば、オレ達もすぐ戻れるから、そのまま“心臓”を持って逃げるぞ…!』
レンの案内で、太輔達は茂みが生い茂った場所にある柵から侵入する。
柵は太輔が熱で溶かした。
勇太・純の陽動組が電力を落としてくれたおかげで、監視カメラも気にせずにスムーズに基地内への侵入に成功する。
*****
軍人達は大きな倉庫の前を、駆け足で通り過ぎていった。
レン達はその大きな倉庫の、車道を挟んで向かいにある物陰に隠れている。
倉庫の横の照明灯の明かりが点いて、伶が舌打ちする。
「チッ。明かりがついちまった…。さすがに純も、予備電源までは破壊できなかったか」
伶は黒のバンダナを頭と口元に巻き、両目だけが見えるような恰好をしていた。
「面倒だな」
「でも予定通り、こっちは手薄になったよ」
レンはフードを目元が隠れるほど被り、太輔は、目と鼻と口だけ穴が空いた、強盗のような覆面を被っている。
セーラーで良かったかも…、と奈美は怪しい真っ黒な3人組に挟まれながら内心ホッとしていた。
伶が目の前から少し先にある倉庫を指さす。
「あそこだ。一見、ただの倉庫に見えるが、あれが島に通じる地下通路の入り口だ。ここから見えるだけだと、見張りは3人か…」
倉庫の近くには、3人の兵士が見回っていた。
「おまえらの能力(ちから)でチャチャっと片づかない?」
伶以外は能力者だ。
伶の提案に太輔が渋い顔をして答える。
「能力(ちから)は極力人に使いたくないな。目立つし、ヘタしたら大変なことになる…」
奈美とレンも太輔の意見には同意だ。
「それじゃあ…」
小さな作戦が浮かんだ伶は、奈美に視線を向けた。
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