01:やっと会えた
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『海賊王』-ゴールド・ロジャーが遺した財宝“ひとつなぎの大秘宝(ワンピース)”を求め、幾多の海賊たちが集まり、大海原へと旅立った。
そして、そんな大海賊時代の始まりから、22年の月日が経過した。
真っ青な空の下にある、東の海(イーストブルー)では、ぷかぷかと呑気に浮かぶボートが一隻。
そこには、オールも漕がず、風まかせにボートに揺られながら、うたた寝をしている旅の女がいた。
先程まで見ていた地図を顔に被せ、安らかな寝息を立てている。
上空をカモメが通過した時、ひゅうっ、と強めの潮風が吹いた。
そのまま地図が飛ばされそうになったが、咄嗟に伸ばされた手が地図の端をつかむ。
「ふわぁ…」
反射神経に起こされ、旅の女は起き上がって「ん~…」と伸びをした。
それから一度辺りを見回し、ボートの隅に置いてある肩掛けの荷物から双眼鏡を取り出し、海の向こうに見えた小さな点を見る。
小さい島だ。
町もある様子で、一角には桟橋も見える。
地図と島の位置を見比べた旅の女は、口角をつり上げた。
「空はいい青色、航路は順調。目的地までもう少し!! 長かったなぁ。“あいつ”、最高に元気にやってるかなぁ!」
待たせたオールをようやく手にして、慣れない手つきで漕ぎ始め、鼻歌を歌いながら島へと向かう。
ある人物に会うために―――。
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