伊織について

  • 国広

    ふと思ったんだが……宮本……

  • 正雪

    その名をうつでない。
    まったく。

  • 国広

    ……相変わらずか。ふとなんでアイツは、正雪を斬らなかったのかと思っただけなんだが……

  • 正雪

    そようなこと知らぬ。だが、私が思うに、彼にとって私は、それ程の価値では、なかったともいえよう。
    なにぶん彼は、剣だ。死闘をやりたいと望んでいた。ならば、私などそれにも値しないとなれば斬りたくもなかろう

  • 国広

    好意があったとは、思わないのか??

  • 正雪

    あったとは、思わぬ。あったとしても親愛からか、彼の理解力からくる何か言葉にできぬ感じたものから……のなにかだろうな。
    その何かが、私を斬らなかった理由だろう。
    私は、彼の優しさからと信じたいが。

  • 国広

    間違いなくあの優しさも正義も宮本伊織の一面だもんな

  • 正雪

    あぁ。本人は、認めぬがな

  • 国広

    そうだな

  • 正雪

    それに英霊の私は、ふられているでは、ないか。
    宮本伊織から。
    まぁそれでもへこたれず諦めぬのは、称賛に値するが。
    お陰で、結婚詐欺にもあっているが……

  • 国広

    見事にそうだな。

  • 正雪

    あぁ。
    国広これで満足か??
    私は、あまり宮本伊織殿の好意や恋に関して話したくは、ないが……

  • 国広

    あぁ。ありがとう
    それと……

  • 正雪

    なんだ国広

  • 国広

    正雪ももうそろそろ前を向いても……

  • 正雪

    向きたくとも難しいな。
    相手は、英霊。もはや転生も叶わぬ。そして私は、人。
    死者との恋など生きるものには、毒でしかない。
    そう分かっている……分かっているが……どうしても心の整理がつかぬ……

  • 正雪

    これが人の心……なのかもしれない。
    ホムンクルスの頃は、苦悩や葛藤は、あった……だがこういうのは、なかった……
    私のなかで色恋に関して一定の諦めもあったからかもしれぬ……だが今は……

  • 国広

    ホムンクルスというしがらみもなくなり、自由になった。だが相手は、転生すらしない死人。
    だからこそ、の葛藤か……

  • 正雪

    さよう……
    だから……もう少しかかるかもしれぬ……
    この初恋は、私にとっては、宝物だから……

  • 国広

    その宝物をもう少し大切にしたいか……

  • 正雪

    たぶんな。
    もちろん宝物は、いくつもあるが、恋に関しては、まだ少しな……

  • 国広

    すまん。
    アイツの話をすると何時も正雪は、切ない顔をする。だからか笑って話して欲しいと思ってしまった。

  • 正雪

    国広気遣いありがとう。
    本当に国広は、優しいな

  • 国広

    優しかったらはなからこんな話するか。
    優しいのは、正雪だろ??

  • 正雪

    それは、分からぬ。
    ならばこうしよう!!

  • 国広

    なんだ??

  • 正雪

    今回の詫びとして国広が今度私にケーキをおごる!!

  • 国広

    なぁ!?

  • 正雪

    国広も気にしているようだしな。
    うまい落としどころだろ??

  • 国広

    何処がだ!!正雪が食べたいだけだろ!?

  • 正雪

    さてそれは、どうかな
    とりあえず次ケーキを買いにいく時にだ!!

  • 国広

    まったく……
    わかった

  • 正雪

    うむ!!
    ありがとう国広!!

タップで続きを読む