02.行ってきます
夢小説設定
ご利用の端末、あるいはブラウザ設定では夢小説機能をご利用になることができません。
古いスマートフォン端末や、一部ブラウザのプライベートブラウジング機能をご利用の際は、機能に制限が掛かることがございます。
最後の、火の粉が舞った。夜分遅く僕に奇襲をかけた奴らの肉体、その魂ごと燃やしてやった直後。不意にハルの声が聴きたくなった。とは言え今は夜中、いや夜明けが近いのかも知れない。そんな空を見上げて目を閉じた。
偶にの話だが、こうやって集中すれば遠く離れた彼女の声が聞こえる時があった。それは心の中だったり、音にしたものだったり様々。
あのメガネしつこい
…メガネ? 嗚呼、あの変な集団の五月蝿い奴の事か。というか、奴らともう接触したのかハル。全く一体何時会ったんだ。
次は何処へ行くべきか…。いや何処へ行けば会えるんだろう?
何の事だ? 彼女の放浪は誰かに会う目的で動いていたと言うのか? 誰に?何の為に?
一人は、淋しい…
「……」
まさか、あの楽天的なハルからこんな感情が溢れようとは。淋しいなら一人に成らなければいいだけの話だ。でも多分それは表面的な馴れ合いじゃなくて、内面から心からの接触でなければ、ハルの心は満たされないだろう。
それにしても。彼女は寝て無いのか?明け方に近いとはいえ、まだ夜中。偶々目が覚めたのなら未だ分からないでもない。けれど、こんな時分まで起きているのなら少しお灸が必要だ。シャーマンであっても、そうでなくとも人間は睡眠を必要とする生き物なのだから。それに睡眠不足は美容の大敵だ。まぁ、彼女が気を遣っているかは定かでは無いが。
…あ、また来たし。全く、鬱陶しいったらありゃしない!
来たって、あのメガネが? まさか、確か奴らは未だ来日していない筈だけど。
あの腐れハゲ、一体何回腐れれば諦めるのかしら!
この罵声、奴らの事なのか?いや、奴らは執念だけで形成された頭の硬い奴らばかりだし、彼女の言うハゲとは違う気がする。しかも何回腐れれば…って事は。
明日愚弟にチクってやるんだからっ!
…僕に? 一体何だと言うんだ。
その日、ラキストに彼女の迎えを頼んだ。鬱陶しい蝿共が集りに来たせいで自ら出向く事が出来なかったからだ。ハルが来る前に片付けてしまわないと。一応、霊的な被害は全く無いが、万が一という事だってある。
何度も言うが、霊感は無くとも彼女は僕の子孫だからね。何時何が起きるか、分からないだろう?それに、これは予測の範囲だが、近いうちに何らかの行動を起こしてくれそうな気がする。まぁ、曖昧な予感だし、絶対って訳でもない。ただ、そうであったら、と自分の期待に過ぎないのだが。
そして、これは意外にも早く現実となる。後で思えば、これが虫の知らせだったのかも知れない。
偶にの話だが、こうやって集中すれば遠く離れた彼女の声が聞こえる時があった。それは心の中だったり、音にしたものだったり様々。
あのメガネしつこい
…メガネ? 嗚呼、あの変な集団の五月蝿い奴の事か。というか、奴らともう接触したのかハル。全く一体何時会ったんだ。
次は何処へ行くべきか…。いや何処へ行けば会えるんだろう?
何の事だ? 彼女の放浪は誰かに会う目的で動いていたと言うのか? 誰に?何の為に?
一人は、淋しい…
「……」
まさか、あの楽天的なハルからこんな感情が溢れようとは。淋しいなら一人に成らなければいいだけの話だ。でも多分それは表面的な馴れ合いじゃなくて、内面から心からの接触でなければ、ハルの心は満たされないだろう。
それにしても。彼女は寝て無いのか?明け方に近いとはいえ、まだ夜中。偶々目が覚めたのなら未だ分からないでもない。けれど、こんな時分まで起きているのなら少しお灸が必要だ。シャーマンであっても、そうでなくとも人間は睡眠を必要とする生き物なのだから。それに睡眠不足は美容の大敵だ。まぁ、彼女が気を遣っているかは定かでは無いが。
…あ、また来たし。全く、鬱陶しいったらありゃしない!
来たって、あのメガネが? まさか、確か奴らは未だ来日していない筈だけど。
あの腐れハゲ、一体何回腐れれば諦めるのかしら!
この罵声、奴らの事なのか?いや、奴らは執念だけで形成された頭の硬い奴らばかりだし、彼女の言うハゲとは違う気がする。しかも何回腐れれば…って事は。
明日愚弟にチクってやるんだからっ!
…僕に? 一体何だと言うんだ。
その日、ラキストに彼女の迎えを頼んだ。鬱陶しい蝿共が集りに来たせいで自ら出向く事が出来なかったからだ。ハルが来る前に片付けてしまわないと。一応、霊的な被害は全く無いが、万が一という事だってある。
何度も言うが、霊感は無くとも彼女は僕の子孫だからね。何時何が起きるか、分からないだろう?それに、これは予測の範囲だが、近いうちに何らかの行動を起こしてくれそうな気がする。まぁ、曖昧な予感だし、絶対って訳でもない。ただ、そうであったら、と自分の期待に過ぎないのだが。
そして、これは意外にも早く現実となる。後で思えば、これが虫の知らせだったのかも知れない。