あらすじ、用語説明とメインキャラクター紹介

 とある「世界」にある「学園」。
 その男子高等部には、こんな校則が存在する。

 学園校則第十二条 生徒会についての第八項
「当学園高等部における『始末屋』は、生徒会会長の任命により、当学園高等部の二学年生から二名選出される生徒会所属の特殊人員である。任期は一年度となっており、任命された生徒は、学園内において超法規的措置も行える権限を与えられると共に、学園内のあらゆる問題に介入し、解決する義務を負う事となる」

 この校則の下、二人のワケあり生徒…通称「エリー」と「ライラ」が、学園のあらゆる問題を解決する「始末屋」に任命されるところから物語は始まった。
 すこぶる仲の悪いエリーとライラ。日常的に喧嘩をし、それでもコンビとして始末屋の仕事をこなしていく中で様々な事にぶつかる。
 そしてエリーとライラは、自分達とこの「世界」との浅からぬ因縁に気付き「世界」に対して疑問を持つ事になっていき…やがて「世界」と直接対決する時を迎える。

 そんな彼ら「二人」と周りの人間達の「愛の話」「疑問を持つ事から始まる物語」…それが「ミニチュアスクールシティライフ」という物語。


用語説明

「世界」
見た目は日本とあまり変わらないが、携帯電話とインターネットがないなどの違いがある(昭和と平成の間位のイメージです)。
いくつかの地区に分かれており、全ての地区から「学園都市」に生徒達が集まってくる。

「学園」
エリーとライラ達が在籍する、世界唯一の教育機関。初等科から大学部まで(物語の舞台は高等部の男子部)。エスカレーター式で、入れば卒業までの生活はほぼ保証される。
世界の子供達は、この学園に何らかの形で在籍するのが暗黙の了解。
大半の生徒が寮生。通信教育制度あり。どちらを選ぶかは自由。

「学園都市」
学園を中心に広がる街。世界のいくつかの地区の中心。
エリーとライラ達の普段の活動圏内。

「能力」
世界の人間は皆、何かしらの特殊能力を持って産まれてくる。能力の種類、強弱は人それぞれ。
能力を持たない人間は、この世界にはライラのみ。

「生徒会」
学園を総括する、生徒主導機関。
高等部では生徒会長のジュリーを中心に、学園のことはほとんど彼らが運営。

「始末屋」
学園高等部の特殊な制度。
生徒会長に任命され、学園内のあらゆる問題に介入し、解決する権限と義務を持った生徒を指す。
任期は一年度。原則として、時間や精神的に余裕がある二年生二名が務める。


キャラクター紹介

【エリー】
本名:江利井えりい晶良あきよし
学年:学園高等部二年生
肩書き:学園今年度始末屋
能力:自身に対する硬化コーティング(自身の身体を硬い殻のような力で覆う)
戦闘スキル:喧嘩
容姿:黒髪を無造作に逆立てたやんちゃ少年系。瞳は青色。人を睨むように見る癖あり。笑うことが少ないが、実は気を抜くと童顔。

 直情武闘派、一本気な性格の少年。主人公その一です。
 学園今年度始末屋として、ライラと活動中。
 ライラとは喧嘩が絶えません。すぐ怒鳴りますが、面倒見と付き合いはいい奴です。
 好きなものは甘いもの、苦手なのは辛いものと女性。嫌いなのは血を見ること。

【ライラ】
本名:来螺らいら裕治ゆうじ
学年:学園高等部二年生
肩書き:学園今年度始末屋
能力:なし
戦闘スキル:武器攻撃
容姿:白い髪を襟足のあたりまで伸ばしている。赤い瞳。にやりと何か企んでいそうな笑い方をするが、実は結構美形。

 ひねくれ者武器使い少年。主人公その二。
 今年度始末屋として、エリーと活動中。
 エリーとの仲はとにかく悪く、いつもひねた物言いをしますが、物分かりはいい奴です。
 武器マニアで、趣味は武器の蒐集と製作。
 皆が特殊能力を持っているのが当たり前の世界で、ただ一人能力を持たない存在です。

【セーラ】
本名:ひじり羅衣らい
学年:学園高等部三年生
肩書き:学園前年度始末屋
能力:解析(相手を見ることで有する能力を知る)
戦闘スキル:杖術
容姿:長い黒髪を頭の上で結わえている。瞳は黒。身長はメインキャラクターの中で一番高い。

 侍然として落ち着いた性格の青年。
 相方であるリタを、過保護な程に大切にしています。
 学園前年度始末屋として、エリーとライラの面倒を厳しくもしっかりと見ています。

【リタ】
本名:栗田くりた広喜ひろき
学年:学園高等部三年生
肩書き:学園前年度始末屋
能力:受心送心じゅしんそうしん(相手の意思を読む、自分の意思を相手に送るなど出来る、テレパシーのようなもの)
戦闘スキル:能力による味方の後方支援。場合によっては敵の思考への攻撃
容姿:青いナチュラルショートの髪に、大きな青い瞳。人を気遣うように笑顔を見せる。

 穏やかで優しい性格の青年。
 相方であるセーラへの信頼は絶対的。共に支え合っているパートナー同士です。
 過去のトラウマから、耳がほとんど聞こえないので、会話は全て能力を使って行っています。
 エリーとライラの優しい先輩であり、かなり女子力が高い男の子。皆のお母さん的ポジションにいます。

【ジュリー】
本名:琴織ことおり従理じゅり
学年:学園高等部三年生
肩書き:学園高等部生徒会長
能力:千里眼(学園の全敷地程度なら自由に見られる)、断罪(相手が持つ悪意に応じて、ダメージを与える)
戦闘スキル:?
容姿:真ん中で分けたミディアムショートの黒髪に黄色い瞳。鋭く笑う。

 面白いモノ好きのゴーイングマイウェイ青年。エリーとライラを学園始末屋に任命した張本人です。
 勝手思考もしますが生徒会長として、学園とエリーとライラをしっかり見ています。

【クラガリ姉(小鳥)】
本名:倉狩くらがり小鳥ことり
学年:学園高等部一年生
肩書き:学園来年度始末屋候補
能力:筋力増強(自身の身体の筋力を大幅に高める)
戦闘スキル:能力を使用した上での格闘術
容姿:肩まで無造作に伸ばした髪を、後ろで短く束ねている。髪と瞳の色は明るい茶色。

 弟の小猫と一つの身体を共有している、二重人格姉弟の姉の方。
 普段は無邪気でしっかり者ですが、戦う時は非情になります。
 エリーとライラの後輩になってからは、始末屋メンバー達のマスコット的存在です。

【クラガリ弟(小猫)】
本名:倉狩くらがり小猫こねこ
学年:学園高等部一年生
肩書き:学園来年度始末屋候補
能力:銃火器召喚(銃火器の仕様を詠唱すると召喚できる)
戦闘スキル:銃撃
容姿:小鳥と身体を共有しているため、容姿は小鳥と同じ(両性具有体)。

 普段はやんちゃでお調子者、銃を持つとトリガーハッピーな、二重人格姉弟の弟の方です。
 姉の小鳥と同様、始末屋メンバーのマスコット的存在。男子校という関係上、普段の日常生活では彼が表に出ていることが多いようです。

【シャーリー】
本名:斜里しゃり幸人ゆきと
学年:学園高等部二年生
肩書き:二年三組クラス委員長/エリーとライラのクラスメイト筆頭
能力:再生(他人の怪我などを治癒できる)
戦闘スキル:なし
容姿:薄い黄色のショートヘアに緑のバンダナをつけている。瞳は飴色のたれ目。

 誰にでも、はちゃめちゃなエリーとライラに対しても寛大な性格の少年ですが、その二人の前では少々ブラックな性格を垣間見せることもあるクラスメイトです(エリーとライラ「以外」には紳士的)。
 喧嘩ばかりのエリーとライラを見て楽しみながらも、二人に対しては思うところがあるよう。

【カグヤ】
本名:神無かな輝夜かぐや
学年:学園高等部二年生
肩書き:エリーとライラのルームメイト
能力:?
戦闘スキル:?
容姿:白い肌に灰色のショートヘアと瞳。前髪は伸び気味。

 突然エリーとライラの部屋に現れ、そのままルームメイトになってしまった、無口で常に無表情な少年。
 ぼーっとしているようで、色々なことによく気がつく一面もあります。
 エリーとライラ達から見えない所で、不可解な活動をしているようで…?

【マナ】
本名:あかつき真無しんむ
学年:なし(学園所属でないため)
肩書き:?
能力:発熱(物や人、自身から高温を出させる。攻撃にも使える)
戦闘スキル:格闘術
容姿:ベリーショートの赤い髪(染めている)と黒い瞳。身長、身体、顔の作りはカグヤと同じ。

 文化祭の時、エリーとライラの前に突然現れ、二人を軽く倒して去っていった、学園の生徒ではない謎の少年。
 カグヤのことを「兄弟」と呼ぶなど、関わりがあるよう。
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