爺孫と護衛の暗部
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「ジジイ!勝負だコレェ!」
気配も足音も消さずに騒がしく火影様の前に現れたのは、そのお孫様。突然扉を開け放った行為は失礼に当たるが、特に危険はないので護衛として三歩後ろで控える。
「はあ。……ワシはこれから仕事に向かわねばならん。」
「なんだよ、なんだよ!ちょっとくらい良いじゃんか!」
「ならん。して、エビスはどうした。」
「あんなのしらないぞ。ふんだ、コレ!」
三代目はへそを曲げたらしいお孫様にすっかり困った顔をされている。この子はわがままではあるけれど彼もまた里の重要な立場にある。保護監督役のエビスかもしくは信頼の置ける忍に預けなくてはならない。
「うむ。」
「はい、三代目。」
目配せをされて、音もなく一瞬のうちに移動し木ノ葉丸様を抱き上げる。離すんだぞコレー!と腕の中で暴れるも、しっかりと拘束する。遠くにこの子を探すエビスの声がこちらに向かって聞こえてくるので間もなくここに現れるだろう。
「お孫様、少し静かにしていてくださいね。」
「え…?」
腕と足を拘束されても身体をくねらせて逃げようとする子供に声をかけて、暗部の外套の中に姿を隠すように抱き込める。
ほぼ同時に、予想通りエビスが焦ったように入室してきた。
「失礼いたします!こちらにお孫様がいらっしゃったかと思うのですが……、ん?」
三代目の後ろに控える私の姿を捉え、丸いサングラスを指で押し上げる。
「んん……?失礼。その外套の下にいらっしゃいますね?!」
「いいえ。これは火影様の大切なお荷物です。」
「そうじゃ、そうじゃ。エビスよ、この書類をアカデミーに届けてはくれぬか。ワシは少し忙しくての。」
「それは…、構いませんが。お孫様をこちらに引き渡して頂きたく。」
「これは火影様の大切なお荷物ですので。」
同じように繰り返した暗部らしからぬセリフに、エビスは非常に苛立った表情をする。声に出さずとも彼が言いたいことはよく伝わってきた。
お前はこの里の暗部だろう。と。
「木ノ葉丸には十六時に帰宅するよう言っておく。お前はそれまで待機した後、指導を頼む。」
「そう仰るのなら、従いますが。……お孫様!戻られたらキッチリご指導させていただきますのでね!」
キイ!と口角を下げてズレてもいないサングラスを押し上げる。火影様から封筒を受け取り、一礼をして出ていった。あの書類は何だったのだろうか。考えるだけ野暮である。
腕の中で静かに息を潜めていたお孫様はぷは!と外套から顔を出す。辺りを見回したあと、この部屋に自分を含め三人しかいないことに悪戯ぽく笑った。
「木の葉丸。聞いておったな、十六時じゃぞ。それまではその者のそばで静かにしていることじゃ。」
「とーぜんだぞ!コレ!」
先程と一転、ご機嫌になった子供を抱き直した。
「ジジイ!勝負だコレェ!」
気配も足音も消さずに騒がしく火影様の前に現れたのは、そのお孫様。突然扉を開け放った行為は失礼に当たるが、特に危険はないので護衛として三歩後ろで控える。
「はあ。……ワシはこれから仕事に向かわねばならん。」
「なんだよ、なんだよ!ちょっとくらい良いじゃんか!」
「ならん。して、エビスはどうした。」
「あんなのしらないぞ。ふんだ、コレ!」
三代目はへそを曲げたらしいお孫様にすっかり困った顔をされている。この子はわがままではあるけれど彼もまた里の重要な立場にある。保護監督役のエビスかもしくは信頼の置ける忍に預けなくてはならない。
「うむ。」
「はい、三代目。」
目配せをされて、音もなく一瞬のうちに移動し木ノ葉丸様を抱き上げる。離すんだぞコレー!と腕の中で暴れるも、しっかりと拘束する。遠くにこの子を探すエビスの声がこちらに向かって聞こえてくるので間もなくここに現れるだろう。
「お孫様、少し静かにしていてくださいね。」
「え…?」
腕と足を拘束されても身体をくねらせて逃げようとする子供に声をかけて、暗部の外套の中に姿を隠すように抱き込める。
ほぼ同時に、予想通りエビスが焦ったように入室してきた。
「失礼いたします!こちらにお孫様がいらっしゃったかと思うのですが……、ん?」
三代目の後ろに控える私の姿を捉え、丸いサングラスを指で押し上げる。
「んん……?失礼。その外套の下にいらっしゃいますね?!」
「いいえ。これは火影様の大切なお荷物です。」
「そうじゃ、そうじゃ。エビスよ、この書類をアカデミーに届けてはくれぬか。ワシは少し忙しくての。」
「それは…、構いませんが。お孫様をこちらに引き渡して頂きたく。」
「これは火影様の大切なお荷物ですので。」
同じように繰り返した暗部らしからぬセリフに、エビスは非常に苛立った表情をする。声に出さずとも彼が言いたいことはよく伝わってきた。
お前はこの里の暗部だろう。と。
「木ノ葉丸には十六時に帰宅するよう言っておく。お前はそれまで待機した後、指導を頼む。」
「そう仰るのなら、従いますが。……お孫様!戻られたらキッチリご指導させていただきますのでね!」
キイ!と口角を下げてズレてもいないサングラスを押し上げる。火影様から封筒を受け取り、一礼をして出ていった。あの書類は何だったのだろうか。考えるだけ野暮である。
腕の中で静かに息を潜めていたお孫様はぷは!と外套から顔を出す。辺りを見回したあと、この部屋に自分を含め三人しかいないことに悪戯ぽく笑った。
「木の葉丸。聞いておったな、十六時じゃぞ。それまではその者のそばで静かにしていることじゃ。」
「とーぜんだぞ!コレ!」
先程と一転、ご機嫌になった子供を抱き直した。
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