歩章
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チームメンバーが一度に二人も抜け、上忍と下忍のツーマンセルでは適当な任務もないということでうゆうの療養期間中に班は解体されることが決定した。
医療忍術の助けもあり、傷は深かったが入院期間はわずか一週間であった。
病院のベッドで横になるだけの時間は退屈になると思われたが、施設長とイルカや元チームメイトとなった男子二人、戦闘の際に己の手裏剣で傷つけてしまったテンマ、それとどうやって聞き出したのかガイも、面会に訪れる人は多くよく気が紛れた。
退院後さらに三日間の自宅療養が言い渡されているので、その間で任務に復帰できる状態まで調節しなくては。
体の調整と、しばらくできていなかった読書、それに加えて他にやらなくてはならない事がある。それは入院中姿を現さなかった友、イタチに会うことだ。
正直なところ、彼が来なかったのは意外だった。彼の性格なら心配して覗きに来てくれると思ったのだけど。
うちはの集落まで歩く途中、かなり久し振りとなる人物を見つけて思わず走り出した。まだ軋みのある体を無視してでも、どうしても話しかけたい人だった。
「フガクさん!」
里の治安維持組織うちは警務部隊その隊長、そしてイタチの父親でもあるフガクだ。
彼とは極たまに町中で見かけても任務中であるため声をかけることも憚られていた。またたまに家に訪ねても不在が続いていたので、こうして会釈以上の会話する場を持つのは二度目である。
フガクは駆け寄る子供の姿を認めてチームを組んでいるだろう二人に何か指示を出した。どうやら話を聞いてくれるらしい。
「たしか、あの時の。」
「みよしうゆうです。覚えていてくださって嬉しいです。」
その件はお世話になりました。腰を折って深く頭を下げた。
「前にサスケから話を聞いていたが、あの時よりも随分身長が伸びたようだな。」
「あれからかなり時間が経ちましたから。あの夜にみた警務部隊の方々の立ち振る舞いに憧れて、忍者になったんです。」
随分と間を取って「そうか。」と一言。その表情は動かず、どういった意味を込めた言葉なのか分かりにくい。少なからず不快ではないようなのでそのまま続ける。
「あの、イタチくんはどうしていますか?」
「あいつは……、どうもない。今日も任務に出ているはずだ。」
「そう、ですか。いえ、怪我なく元気なら良いんですが。
そうだ、今日から三日間森にいるって伝えてもらえませんか?」
「……分かった。悪いがもう戻る。」
「お忙しいところ引き止めてしまって申し訳ありません。お話できてよかったです。」
彼は一瞥して去っていく。
忙しくても子供の言葉に足を止めてくれた彼はやっぱり優しい人だと思う。どうしたら里の人たちに理解してもらえるのか。
考えているうちに胸で組んでいた腕を解く。今日はいつもの森で忍術修行に励むのだ。
医療忍術の助けもあり、傷は深かったが入院期間はわずか一週間であった。
病院のベッドで横になるだけの時間は退屈になると思われたが、施設長とイルカや元チームメイトとなった男子二人、戦闘の際に己の手裏剣で傷つけてしまったテンマ、それとどうやって聞き出したのかガイも、面会に訪れる人は多くよく気が紛れた。
退院後さらに三日間の自宅療養が言い渡されているので、その間で任務に復帰できる状態まで調節しなくては。
体の調整と、しばらくできていなかった読書、それに加えて他にやらなくてはならない事がある。それは入院中姿を現さなかった友、イタチに会うことだ。
正直なところ、彼が来なかったのは意外だった。彼の性格なら心配して覗きに来てくれると思ったのだけど。
うちはの集落まで歩く途中、かなり久し振りとなる人物を見つけて思わず走り出した。まだ軋みのある体を無視してでも、どうしても話しかけたい人だった。
「フガクさん!」
里の治安維持組織うちは警務部隊その隊長、そしてイタチの父親でもあるフガクだ。
彼とは極たまに町中で見かけても任務中であるため声をかけることも憚られていた。またたまに家に訪ねても不在が続いていたので、こうして会釈以上の会話する場を持つのは二度目である。
フガクは駆け寄る子供の姿を認めてチームを組んでいるだろう二人に何か指示を出した。どうやら話を聞いてくれるらしい。
「たしか、あの時の。」
「みよしうゆうです。覚えていてくださって嬉しいです。」
その件はお世話になりました。腰を折って深く頭を下げた。
「前にサスケから話を聞いていたが、あの時よりも随分身長が伸びたようだな。」
「あれからかなり時間が経ちましたから。あの夜にみた警務部隊の方々の立ち振る舞いに憧れて、忍者になったんです。」
随分と間を取って「そうか。」と一言。その表情は動かず、どういった意味を込めた言葉なのか分かりにくい。少なからず不快ではないようなのでそのまま続ける。
「あの、イタチくんはどうしていますか?」
「あいつは……、どうもない。今日も任務に出ているはずだ。」
「そう、ですか。いえ、怪我なく元気なら良いんですが。
そうだ、今日から三日間森にいるって伝えてもらえませんか?」
「……分かった。悪いがもう戻る。」
「お忙しいところ引き止めてしまって申し訳ありません。お話できてよかったです。」
彼は一瞥して去っていく。
忙しくても子供の言葉に足を止めてくれた彼はやっぱり優しい人だと思う。どうしたら里の人たちに理解してもらえるのか。
考えているうちに胸で組んでいた腕を解く。今日はいつもの森で忍術修行に励むのだ。
