歩章
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大名の城に着いてイタチの班は護衛対象を迎えに行く。そして私達の班は、守護忍十二士と顔を合わせた後先立って里までの道を確認する任務に就く。
今回選ばれているルートは一本真っ直ぐの道だが、両脇に背の高い木々が生え視界が悪い。加えて標高は低いが山を超える箇所もあり、なかなか大変な作業になるだろう。
班の男子のうち一人は感知系統の術に適性があるため、それを主体にうゆうと上忍師の二人で手分けをして目視により敵と罠の有無を確認する。もう一人の男子は感知タイプの護衛を主とするため近くに控えている。
後方の大名一行と距離が開きすぎないよう注意しつつ、その道程の半分を超えた頃である。感知に専念していた男子がブルリと大きく肩を震わせた。
「どうした?」
「後方から、嫌なチャクラを感じました。」
うゆうは嫌な予感にこめかみから汗を流した。何だ?腹の底がムカムカとするような不思議な勘だ。
「三人はここで待機。俺が様子を見に戻る。」
「私も行きます。」
事は急く。私心で要望したこの発言に否とも是とも答えず上忍師はすぐに走り出す。その後に続いた。
大名一行とはさほど距離は離れていない。少し戻ればそれほど、強い違和感を肌に感じる。
ブワ、とチャクラによる空気揺れを感じ、反射で足を止め自分のチャクラを練り安定させる。一定の範囲内に作用する幻術の類であろうか。上忍師もまた幻術をうまくくぐり抜けたらしい。
そんなことよりも大名の一行の様子がおかしい。見慣れない、明らかに一行のメンバーでない黒髪の男がその場にいた。イタチと、その班員テンマが対峙している。
テンマが男に飛びかかったのを見て、直感的にマズイ、と思った。黒髪の男に向けて、チャクラを纏わせた手裏剣を二つ放つ。手裏剣は明らかに男に命中したように見えたが、まるで陽炎を貫通したかのようにその勢いのままテンマに突き刺さる。
男がこちらを一瞥した。
向きが変わって知ったが、その顔は片目だけ穴が空いた面をつけて見えない。異様な風貌だった。
上忍師は急にその場で足を止めたが、私は妙な焦りの中で両手に手裏剣を構えそれらを放ちつつ男と距離を詰める。
「うゆう!」
イタチが叫ぶのを聞いた。しかし脳はそれを受け付けず、面の男が呟いたセリフのみを拾う。
「彼我の戦力を冷静に見極め、客観的に状況判断をできぬ忍は……、」
放った蹴りが男の胴体を貫通する。やはり、当たっていない。
「死ぬ。」
「いいや。」
再度取り出し握っていたクナイは自分の胴の影に隠し持っていた。男が私の胴体に触れる瞬間、クナイに貼り付けていた起爆札がチリ、と発火する。
面の男の指先は私に触れることはなかった。
派手な爆発が起こる。
土遁で防御しようと試みたが完全には間に合わず、左肩から脇腹にかけてかなり深く傷を負う。ただ、この状況では死んでいないだけ上出来だ。
爆風を受けて吹き飛び、その身体をイタチが受け止めてくれた。
「おい!大丈夫か?!」
「あいつ、死んでないッ、まだ気を抜くな!」
巻き上がった土煙の中から、面の男が戻ってくる。
「ほお……、いい動きをする。だがもう踊れなさそうだな。」
面の穴から覗いた真っ赤な瞳に捉えられた瞬間に、私の意識はブツリと途絶えた。
今回選ばれているルートは一本真っ直ぐの道だが、両脇に背の高い木々が生え視界が悪い。加えて標高は低いが山を超える箇所もあり、なかなか大変な作業になるだろう。
班の男子のうち一人は感知系統の術に適性があるため、それを主体にうゆうと上忍師の二人で手分けをして目視により敵と罠の有無を確認する。もう一人の男子は感知タイプの護衛を主とするため近くに控えている。
後方の大名一行と距離が開きすぎないよう注意しつつ、その道程の半分を超えた頃である。感知に専念していた男子がブルリと大きく肩を震わせた。
「どうした?」
「後方から、嫌なチャクラを感じました。」
うゆうは嫌な予感にこめかみから汗を流した。何だ?腹の底がムカムカとするような不思議な勘だ。
「三人はここで待機。俺が様子を見に戻る。」
「私も行きます。」
事は急く。私心で要望したこの発言に否とも是とも答えず上忍師はすぐに走り出す。その後に続いた。
大名一行とはさほど距離は離れていない。少し戻ればそれほど、強い違和感を肌に感じる。
ブワ、とチャクラによる空気揺れを感じ、反射で足を止め自分のチャクラを練り安定させる。一定の範囲内に作用する幻術の類であろうか。上忍師もまた幻術をうまくくぐり抜けたらしい。
そんなことよりも大名の一行の様子がおかしい。見慣れない、明らかに一行のメンバーでない黒髪の男がその場にいた。イタチと、その班員テンマが対峙している。
テンマが男に飛びかかったのを見て、直感的にマズイ、と思った。黒髪の男に向けて、チャクラを纏わせた手裏剣を二つ放つ。手裏剣は明らかに男に命中したように見えたが、まるで陽炎を貫通したかのようにその勢いのままテンマに突き刺さる。
男がこちらを一瞥した。
向きが変わって知ったが、その顔は片目だけ穴が空いた面をつけて見えない。異様な風貌だった。
上忍師は急にその場で足を止めたが、私は妙な焦りの中で両手に手裏剣を構えそれらを放ちつつ男と距離を詰める。
「うゆう!」
イタチが叫ぶのを聞いた。しかし脳はそれを受け付けず、面の男が呟いたセリフのみを拾う。
「彼我の戦力を冷静に見極め、客観的に状況判断をできぬ忍は……、」
放った蹴りが男の胴体を貫通する。やはり、当たっていない。
「死ぬ。」
「いいや。」
再度取り出し握っていたクナイは自分の胴の影に隠し持っていた。男が私の胴体に触れる瞬間、クナイに貼り付けていた起爆札がチリ、と発火する。
面の男の指先は私に触れることはなかった。
派手な爆発が起こる。
土遁で防御しようと試みたが完全には間に合わず、左肩から脇腹にかけてかなり深く傷を負う。ただ、この状況では死んでいないだけ上出来だ。
爆風を受けて吹き飛び、その身体をイタチが受け止めてくれた。
「おい!大丈夫か?!」
「あいつ、死んでないッ、まだ気を抜くな!」
巻き上がった土煙の中から、面の男が戻ってくる。
「ほお……、いい動きをする。だがもう踊れなさそうだな。」
面の穴から覗いた真っ赤な瞳に捉えられた瞬間に、私の意識はブツリと途絶えた。
