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いつもの修行場所の近く、森に足を踏み入れる前の道で、強烈なインパクトのある緑タイツの忍者が倒れていた。その奇抜なファッションに警戒したが、木ノ葉のマークが掘られた額当てを発見して最低限の救護はしたほうが良さそうだと判断する。過去にフガクさんに助けられたことを思い出し、善行は巡るものかと考えたのもある。
ここは里の外れであまり人通りも多くない。私にだって良心があり、このまま無視もできないし、苦労して最近習得した影分身を一体出して大柄な体をなんとか道の端に寄せた。
目立った外傷はなし、忍術幻術によるチャクラの乱れなし、脈拍もしっかりある。ただ、目の下にくっきりとしたクマが浮かんでいて僅かに体温が高い。呼吸は安定しているので風邪のひき初めに無茶をしたのだろう。
布団でもかけてやりたいところだが、あいにく修行するのに持ってくるのは忍具と、小さい切り傷程度しか治療できない簡易医療パックくらいなものだ。せめてポケットに入れているハンカチで顔周りの汗を拭ってやった。
五分がたった頃だろうか、タイツの彼が身動ぎをした。意識も浮上していそうなので声をかけてみる。
「ハッ!俺としたことが、修行中に気を失ってしまったのか!?」
「気が付かれたようですね。」
「む!君が助けてくれたのかな?!どうもありがとォう!」
若い青年が元気なのはいいことだ。すべてのセリフにビックリマークがついてしまうほどの声の大きさに目を細めた。
今にも走り去りそうな彼の腕を捕まえて、座るように促す。
「お兄さん、少し熱っぽいようなのであまり無理しすぎないほうがいいと思いますよ。」
「ううむ。しかし俺も忍者であるからには自分の体調はよく分かっている。」
「何でもない日に無理をして三日寝込むよりも、今日一日だけゆっくり過ごすほうが無駄がないです。」
「それもたしかに、一理あるのは分かるのだが……。」
ううん。と腕を組んで深く考え込む彼。
風邪を引いていても修行しながら治す、という考えでもあるのだろうか?それとも無理をしてでも修行を続行しなければならない理由でもあるのか。
何にせよこのまま別れたらまたどこかで気絶するかもしれない。一時でも忍者が気を失うほどの無茶をしているのだから、やはり今日は休んだほうがいいのだ。
「こうして悩むということは、やっぱりお兄さん自身も無理を押している自覚があるのでは?」
「ギクゥ!なんだ君、随分鋭いじゃないか。我がライバルを彷彿とさせる観察眼だ!」
「ふふ、お兄さんがジッとしていられない性格なのは会ったばかりの私にもよく分かります。……とはいえ、忍者としての実績もあるあなたのことをこれ以上引き止めるのも野暮ですね。」
手裏剣とクナイを纏めたケース、それと簡易医療パックを持って立ち上がる。
「私はそろそろ失礼しますね。お兄さんはどうされますか?」
「そうだな……。もし良ければ君に、面倒をかけた礼をしたいと思うのだが。……いかんせん君くらいの年齢の子とは関わりがなくてだな。」
「お礼なんて、そんな大したことしてませんよ。気にしないでください。」
「いいや!世話になったら礼をする。これは道理だろう!」
どうやらそこは譲れないらしい。失礼なのは百も承知で少し面倒だな、と思ってしまった。
だが、考えてみれば彼は木ノ葉隠れの忍者である。たとえ今回だけだったとしても、指導してもらえるのならまたとないチャンスである。
「それなら、今日体術のご指導をつけていただけませんか?」
「なんと!それはオレとしても有り難い申し出だ!」
そうと決まればすぐにでも!と拳を握りしめる彼。さすがにこんな道端で組手の相手をしてもらうわけにもいかず、いつもの修行場へ案内することとなった。
ここは里の外れであまり人通りも多くない。私にだって良心があり、このまま無視もできないし、苦労して最近習得した影分身を一体出して大柄な体をなんとか道の端に寄せた。
目立った外傷はなし、忍術幻術によるチャクラの乱れなし、脈拍もしっかりある。ただ、目の下にくっきりとしたクマが浮かんでいて僅かに体温が高い。呼吸は安定しているので風邪のひき初めに無茶をしたのだろう。
布団でもかけてやりたいところだが、あいにく修行するのに持ってくるのは忍具と、小さい切り傷程度しか治療できない簡易医療パックくらいなものだ。せめてポケットに入れているハンカチで顔周りの汗を拭ってやった。
五分がたった頃だろうか、タイツの彼が身動ぎをした。意識も浮上していそうなので声をかけてみる。
「ハッ!俺としたことが、修行中に気を失ってしまったのか!?」
「気が付かれたようですね。」
「む!君が助けてくれたのかな?!どうもありがとォう!」
若い青年が元気なのはいいことだ。すべてのセリフにビックリマークがついてしまうほどの声の大きさに目を細めた。
今にも走り去りそうな彼の腕を捕まえて、座るように促す。
「お兄さん、少し熱っぽいようなのであまり無理しすぎないほうがいいと思いますよ。」
「ううむ。しかし俺も忍者であるからには自分の体調はよく分かっている。」
「何でもない日に無理をして三日寝込むよりも、今日一日だけゆっくり過ごすほうが無駄がないです。」
「それもたしかに、一理あるのは分かるのだが……。」
ううん。と腕を組んで深く考え込む彼。
風邪を引いていても修行しながら治す、という考えでもあるのだろうか?それとも無理をしてでも修行を続行しなければならない理由でもあるのか。
何にせよこのまま別れたらまたどこかで気絶するかもしれない。一時でも忍者が気を失うほどの無茶をしているのだから、やはり今日は休んだほうがいいのだ。
「こうして悩むということは、やっぱりお兄さん自身も無理を押している自覚があるのでは?」
「ギクゥ!なんだ君、随分鋭いじゃないか。我がライバルを彷彿とさせる観察眼だ!」
「ふふ、お兄さんがジッとしていられない性格なのは会ったばかりの私にもよく分かります。……とはいえ、忍者としての実績もあるあなたのことをこれ以上引き止めるのも野暮ですね。」
手裏剣とクナイを纏めたケース、それと簡易医療パックを持って立ち上がる。
「私はそろそろ失礼しますね。お兄さんはどうされますか?」
「そうだな……。もし良ければ君に、面倒をかけた礼をしたいと思うのだが。……いかんせん君くらいの年齢の子とは関わりがなくてだな。」
「お礼なんて、そんな大したことしてませんよ。気にしないでください。」
「いいや!世話になったら礼をする。これは道理だろう!」
どうやらそこは譲れないらしい。失礼なのは百も承知で少し面倒だな、と思ってしまった。
だが、考えてみれば彼は木ノ葉隠れの忍者である。たとえ今回だけだったとしても、指導してもらえるのならまたとないチャンスである。
「それなら、今日体術のご指導をつけていただけませんか?」
「なんと!それはオレとしても有り難い申し出だ!」
そうと決まればすぐにでも!と拳を握りしめる彼。さすがにこんな道端で組手の相手をしてもらうわけにもいかず、いつもの修行場へ案内することとなった。
