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共同墓地で姿を見かけた銀髪の彼と施設長がどういった関係にあったのか尋ねてみれば、かつての戦友のご子息なのだという。それ以上は語らなかったけれど、痛々しい後悔の念を感じ取って深く踏み込むことはできない。
幼いうちに戦争を見て、戦地に赴かなくてはいけなかった時代。それは前世に生きた国にもある歴史だ。その歴史はいま、あまりにも身近にある。忍者になるのであれば知らぬままにはいられない。
それから毎日、閲覧が許される里の蔵書をひたすらに目を通していく。今までは忍術書や兵法に関する書物を中心に読んできたが、最近はずっと里の歴史書ばかり目を通している。里の起こりについてはアカデミーの授業でも大筋に触れるが、今知りたいのはもっと細かい歴史だ。特に私が生まれた頃に終結した第三次忍界大戦の記録から見ていく。
数カ月に渡り歴史を探っても、当然ではあるが、戦時の記録は誰がどの任務にあたり戦況にどう影響を及ぼしたのかは一切知ることはできなかった。
早朝に起き修行をして、アカデミーの授業を受けた後、里の資料を漁り、夕刻までまた修行、寝るまで忍術書を読み込む。そんな生活を始めて、周囲には相当無理をしているように見えるらしい。
どこから聞きつけたのか待ち伏せをしていたイルカに連れ立たれて一軒のラーメン屋に押し込まれる。
「オッチャン、塩二つ!」
「あいよ!」
威勢のいい返事を聞いてカウンターに目を落とす。下忍にもならない一介のアカデミー生だから閲覧範囲に限りがあるが、イタチのように早くに卒業できればもっと、事の詳細まで知ることができるだろう。だがそれだと時間がかかり過ぎるか。記録書物からの情報に限りがあるなら、当時を知る人間に聞いて回るのも一つの手、
「痛い痛い、何、頬抓らないで。」
「なぁに難しい顔してるんだ。」
「はあ、難しいこと考えてるんだよ。」
「そんなに思い詰めた顔してるとすぐ老けるぞ。」
後頭部に手刀をくらって首がおれる。ため息が出そう。難しく考えすぎているのだろうか。
けど、歴史や生い立ちを知らないままには国は守れないだろう。
「ヘイ、お待ち!」
「事を難しく考えるのはお前の昔からの癖だな。でもな、いまは目の前にラーメンがある。すっごい美味いから集中して食え!」
「はいはい。いただきます。」
ズル、と麺をすすって、視界が蒸気に包まれる。熱いくらいの温度が口の中を焼こうとする。
「美味しい。」
「へへ、だろ?俺も最近初めてきたんだけどさ、たまにはこういうのも良いかなって。」
「うん。そうかも。」
機転を利かせる、考えすぎないことも大切かもしれない。
胸に温かさが広がる。
幼いうちに戦争を見て、戦地に赴かなくてはいけなかった時代。それは前世に生きた国にもある歴史だ。その歴史はいま、あまりにも身近にある。忍者になるのであれば知らぬままにはいられない。
それから毎日、閲覧が許される里の蔵書をひたすらに目を通していく。今までは忍術書や兵法に関する書物を中心に読んできたが、最近はずっと里の歴史書ばかり目を通している。里の起こりについてはアカデミーの授業でも大筋に触れるが、今知りたいのはもっと細かい歴史だ。特に私が生まれた頃に終結した第三次忍界大戦の記録から見ていく。
数カ月に渡り歴史を探っても、当然ではあるが、戦時の記録は誰がどの任務にあたり戦況にどう影響を及ぼしたのかは一切知ることはできなかった。
早朝に起き修行をして、アカデミーの授業を受けた後、里の資料を漁り、夕刻までまた修行、寝るまで忍術書を読み込む。そんな生活を始めて、周囲には相当無理をしているように見えるらしい。
どこから聞きつけたのか待ち伏せをしていたイルカに連れ立たれて一軒のラーメン屋に押し込まれる。
「オッチャン、塩二つ!」
「あいよ!」
威勢のいい返事を聞いてカウンターに目を落とす。下忍にもならない一介のアカデミー生だから閲覧範囲に限りがあるが、イタチのように早くに卒業できればもっと、事の詳細まで知ることができるだろう。だがそれだと時間がかかり過ぎるか。記録書物からの情報に限りがあるなら、当時を知る人間に聞いて回るのも一つの手、
「痛い痛い、何、頬抓らないで。」
「なぁに難しい顔してるんだ。」
「はあ、難しいこと考えてるんだよ。」
「そんなに思い詰めた顔してるとすぐ老けるぞ。」
後頭部に手刀をくらって首がおれる。ため息が出そう。難しく考えすぎているのだろうか。
けど、歴史や生い立ちを知らないままには国は守れないだろう。
「ヘイ、お待ち!」
「事を難しく考えるのはお前の昔からの癖だな。でもな、いまは目の前にラーメンがある。すっごい美味いから集中して食え!」
「はいはい。いただきます。」
ズル、と麺をすすって、視界が蒸気に包まれる。熱いくらいの温度が口の中を焼こうとする。
「美味しい。」
「へへ、だろ?俺も最近初めてきたんだけどさ、たまにはこういうのも良いかなって。」
「うん。そうかも。」
機転を利かせる、考えすぎないことも大切かもしれない。
胸に温かさが広がる。
