序章
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施設に戻った折にはもう、とてもとても怒られた。どうやら早朝のうちにフガクさんから火影様経由で施設に保護の情報が伝わっていたらしく捜索こそしなかったものの、深夜に不要な外出をしたこと、誰にも相談しなかったこと、それと普段から一人でふらっと出歩くことなどなど。今までの行動全てと言っても過言ではないほど全部に指導が入ったのだった。
「それと、今回の件で火影様も心配されておられる。ちょうど明日また視察にいらっしゃると連絡が入っているから、そのときにちゃんと謝りなさい。あの方なら聞いてくださるはずだから。」
「はい…。分かりました。」
すごすごと自室に戻り、今日は大人しくしていようと読みかけの本を開いた。
昼食を食べて、室内でストレッチ運動をして、また読書をして。今回のことを反省をしてゆっくり過ごしていると突然自室のドアが勢い良く開いた。
何事かと振り返ると、目を釣り上げたイルカがそこにいた。アカデミーの帰りはいつも友人たちと遊んでくるのに、今日はまっすぐ帰ってきたらしい。あと、いつも優しい彼がこんなに怒ってるのを初めてみた。なんというか迫力がある。
「うゆうー!どこほっつき歩いてたんだバカ!心配したんだぞ!!」
「ごめん、ごめん。もうたくさん怒られてるから、反省してるから。」
「いーや、足りないね。お前は全然オレのこと頼らない。変に大人ぶってて、アカデミーの教科書読みたいときと自分の修行見てほしいときだけ話しかけに来てるの気付いてるんだからな!」
ドスドスと不機嫌を足音にのせて近付いてくるイルカに、ちょっと後ずさる。
勢いがついたままの両手のひらで頬を挟まれる。ベチ、と音がなった。痛い。
「オレのことお兄ちゃんって呼ぶなら、もっと頼ってくれよ。分かったか?」
しょんぼりと眉を下げるイルカお兄ちゃん。普段私の事を生意気だって言っている割に、ちゃんと妹のように思ってくれる彼に救われたような気持ちになった。中途半端に精神の年齢だけが大人な私よりもよっぽど頼りがいがある。目に涙の膜が張って、瞬きをしたらボロ、とこぼれ落ちた。
「イルカお兄ちゃん、」
「うん。」
「ごめんなさい。」
「……、反省したなら良し!とりあえずまあ、施設長に相談しに行くか。」
え、何を?と問う前に手を引かれていく。彼は施設長に「同室にしてほしい」と頼み、それはあっさりと了承されたのだった
「それと、今回の件で火影様も心配されておられる。ちょうど明日また視察にいらっしゃると連絡が入っているから、そのときにちゃんと謝りなさい。あの方なら聞いてくださるはずだから。」
「はい…。分かりました。」
すごすごと自室に戻り、今日は大人しくしていようと読みかけの本を開いた。
昼食を食べて、室内でストレッチ運動をして、また読書をして。今回のことを反省をしてゆっくり過ごしていると突然自室のドアが勢い良く開いた。
何事かと振り返ると、目を釣り上げたイルカがそこにいた。アカデミーの帰りはいつも友人たちと遊んでくるのに、今日はまっすぐ帰ってきたらしい。あと、いつも優しい彼がこんなに怒ってるのを初めてみた。なんというか迫力がある。
「うゆうー!どこほっつき歩いてたんだバカ!心配したんだぞ!!」
「ごめん、ごめん。もうたくさん怒られてるから、反省してるから。」
「いーや、足りないね。お前は全然オレのこと頼らない。変に大人ぶってて、アカデミーの教科書読みたいときと自分の修行見てほしいときだけ話しかけに来てるの気付いてるんだからな!」
ドスドスと不機嫌を足音にのせて近付いてくるイルカに、ちょっと後ずさる。
勢いがついたままの両手のひらで頬を挟まれる。ベチ、と音がなった。痛い。
「オレのことお兄ちゃんって呼ぶなら、もっと頼ってくれよ。分かったか?」
しょんぼりと眉を下げるイルカお兄ちゃん。普段私の事を生意気だって言っている割に、ちゃんと妹のように思ってくれる彼に救われたような気持ちになった。中途半端に精神の年齢だけが大人な私よりもよっぽど頼りがいがある。目に涙の膜が張って、瞬きをしたらボロ、とこぼれ落ちた。
「イルカお兄ちゃん、」
「うん。」
「ごめんなさい。」
「……、反省したなら良し!とりあえずまあ、施設長に相談しに行くか。」
え、何を?と問う前に手を引かれていく。彼は施設長に「同室にしてほしい」と頼み、それはあっさりと了承されたのだった
