日記

『いじめ14歳のMessage』林慧樹

2023/08/17 00:12
小説の話
 昔は感情を出すのが苦手で、泣きたくても泣けない、怒る場面で自分を押し殺す、私はそんな人間でした。

 しかしこの本と出会い、泣きたい時にはこの物語を読むことで、悲しみの感情を出すことが出来ました。

 そんな林慧樹さんの小説『いじめ14歳のMessage』を、今回もネタバレありで話していきたいと思います。

 主人公が自殺してしまうお話なので、苦手な方はご注意下さい。


 まずはあらすじから。



 主人公の中学2年生の彗佳は、いじめられていた同級生の千夏を助けようと、いじめの首謀者である陽子に「やめよう」と訴える。

 しかしそのせいでターゲットが彗佳に移り、彼女はひどいいじめを受ける。

 親や先生にはこのことを話せず、彗佳は悩んだ末……。




 当時14歳の著者が経験したいじめを元に書いた小説。

 もういじめられて限界の限界まできてしまった、主人公の彗佳が自殺するシーンは何度も泣きました。

 いじめのシーンも辛かったけど、あの彗佳が飛び降りて死んでしまう時の心の中で語るシーン。

 当時、普段出ない涙がボロボロと出てきて、大泣きしました。

 だいぶ昔に読んだのでうろ覚えですが、確か盲目の少女がいてその子が彗佳の救いで。

 彗佳がいじめられている中で、その子との交流だけが温かみがあって。

 何度も読み返しましたし、何度も泣きました。

 最後は少しだけ、救いのある終わり方だったように思います。

 いまはもう泣きたい時は泣けますが、当時は本当にこれを読まなければ泣けなかった。

 いじめという苦しいお話であり、読むのは辛いですが、心にとても訴えかけられる作品です。

 現在、小学館のジュニア文庫でも出ているようですが、私が読んだのは同じく小学館から出ている、丘の上で女の子が座っているイラストの表紙でした。

 今回の作品は昔に読んだのでだいぶうろ覚えです。

 でもどうしても日記に書きたかったので、書いてしまいました。

 申し訳ないです。

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