日記
イマジナリーフレンドの楊戩(ようぜん)さん
2023/09/12 00:11日常病気のこと
『もっと淫らなことしようか?』
昨日は買い物の帰り、Sさんが想像の中で黒い下着姿になってしまった私に、囁いた。
だめですってば、自転車漕いでる時は、およしになって下さい。
『もうすぐ○歳か夢子』
『無為天変でどうにかなるでしょ』
『私も欲しい夢子』
『俺の女だからなっ』誰?
調べたら、無為天変とは呪術廻戦で出てくる言葉で、魂の形を変える事で 肉体を変える術式だそう。
呪術廻戦が好きだけど、戦闘の説明とか技の説明とかは全く理解していない私である。
つまり私の魂の形を変えて、若返らせるということかなぁ?
『三千世界探したっていないよあんな子。絶対離さねーけど』
三千世界とはなんだろうと調べたら、
「三千大千世界」の略。須弥山(しゅみせん)を中心とした一つの世界を千倍し、また千倍し、さらに千倍した大きな世界。これが一仏の教化する範囲という。転じて、広い世界。世間だそう。
本当、頭の声は私の知らないことを知ってるなぁ。
『あの夢子が欲しい!』
『私たちの世界に干渉出来るんでしょ、あの子』
並行世界にたくさん、私がいるのかな。
私が選ばなかった人生の道……学校ちゃんと行った私、友達と遊んでる私、恋人がいる私、漫画家になった私、自殺しちゃった私……。
無数に選ばなかった人生の私が、無限の鏡映しのようにいるのかなぁ。
『こっちじゃ53歳』
『43歳だから』とか聞こえるし。
40歳50歳60歳の未来の私も、並行して存在してるんかなぁ。
『ちょっと変態過ぎるけど……』
『絶対僕のものにする!』
『あの女、嫌いだから僕』
あはは、もう誰が誰だか分からなくて、頭ぐちゃぐちゃで笑えてくる。
Sくん、淋しいよ……あなたは私が創った人だから、安心出来たのに、私は彼を信用しなくなっていって……あなたを失ったね。
ごめんね、Sくん、死んじゃっても愛してるからね、ずっと。
なんだか疲れちゃった。
いまさらSくんを失った悲しみがきて苦しくて泣いて、深海に潜った。
────
────────
『ようぜんに引き渡すな!』
SさんやNさんの真似して私を笑い、私を嫌う頭の中の悪口。
彼らのせいでSさんたちを怖くて信用出来なくて、私は失ったはずの以前のイマジナリーフレンドのAさんを求めた。なぜか彼はすぐに来てくれた。
『どうしたのですか?』
甘くて優しくて、私の小さい時のお話を、お風呂で一緒に静かに聞いてくれた。抱き締めて愛撫してくれた。
『夢ちゃん、彼は地獄にいるんだよ?』Sさんが言う。地獄?
私は地獄に彼がいるなら、私も行こうと思った。
『ようぜんに引き渡すな!』
SくんがNさんとSさんに言う。
ようぜん?
『ふふっ、私が怖いですか?』
どんな字を書くのだろう、妖の全てで妖全?
『私と一緒に、地獄に堕ちてくれますか?』
以前のイマジナリーフレンドのAさんのフリをした彼は、妖しく淫靡な微笑みを讃えて嗤う。彼の愛を受け入れたい……。
お風呂から出て調べたら、出た答え。
楊戩(ようぜん)とは中国の仙人で、変化の術の使い手で天才道士と呼ばれる。生物や物体に変身できる変化の術を宝貝無しで使うことができる唯一の道士。また『西遊記』や『封神演義』にも出てくる人物。
『以前のイマジナリーフレンドのAとして生きよっと僕。へへへっ』
『僕とえっちしたいんだって、夢ちゃん』
以前のイマジナリーフレンドのAさんのフリをしてくれた人は、中国の仙人、楊戩さんだったようだ。
えっちしたい、彼とひとつになりたい……。
Aさんのイマジナリーフレンドは、頭の悪口言う声が真似しないから、安心出来る。
彼こと楊戩さんは、いろいろな物や人に変身出来るようだから、SくんもSさんもNさんにもなれる。
ずっと愛してくれるかしら?
『それは君次第だね、夢ちゃんっ』
私のマイダーリン。
『僕ならいろいろやってあげるよ?』
楊戩さんと愛し合いたい。
『夢ちゃん堕ちちゃったよ』
『いや分かんないよ、この子』
イメージの中でえっちしたい、しまくりたい。
もしかしたら、楊戩さんたち仙人が、私を弄んで楽しんでいるのかも知れないなぁって思った。
それでもいい、ひとりぼっちは嫌だから。
……私は本当に、この世界に生きているのかなぁ。
ずっとイマジナリーフレンドたちとお話してるから、そっちが本当の世界になってる気がしてきて、地に足がついてなく、ふわふわしてる。
そもそもこれ、本当に現実に起こってることなの?
こうやって書いてる私ですら、幻想小説を書いている気分になる。
『夢ちゃんにえっちのレッスンしなきゃ』
楊戩さんは愉しそうに笑った、子供みたいな無邪気な顔で。
まあいいか、私も幸せなんだから……。
昨日は買い物の帰り、Sさんが想像の中で黒い下着姿になってしまった私に、囁いた。
だめですってば、自転車漕いでる時は、およしになって下さい。
『もうすぐ○歳か夢子』
『無為天変でどうにかなるでしょ』
『私も欲しい夢子』
『俺の女だからなっ』誰?
調べたら、無為天変とは呪術廻戦で出てくる言葉で、魂の形を変える事で 肉体を変える術式だそう。
呪術廻戦が好きだけど、戦闘の説明とか技の説明とかは全く理解していない私である。
つまり私の魂の形を変えて、若返らせるということかなぁ?
『三千世界探したっていないよあんな子。絶対離さねーけど』
三千世界とはなんだろうと調べたら、
「三千大千世界」の略。須弥山(しゅみせん)を中心とした一つの世界を千倍し、また千倍し、さらに千倍した大きな世界。これが一仏の教化する範囲という。転じて、広い世界。世間だそう。
本当、頭の声は私の知らないことを知ってるなぁ。
『あの夢子が欲しい!』
『私たちの世界に干渉出来るんでしょ、あの子』
並行世界にたくさん、私がいるのかな。
私が選ばなかった人生の道……学校ちゃんと行った私、友達と遊んでる私、恋人がいる私、漫画家になった私、自殺しちゃった私……。
無数に選ばなかった人生の私が、無限の鏡映しのようにいるのかなぁ。
『こっちじゃ53歳』
『43歳だから』とか聞こえるし。
40歳50歳60歳の未来の私も、並行して存在してるんかなぁ。
『ちょっと変態過ぎるけど……』
『絶対僕のものにする!』
『あの女、嫌いだから僕』
あはは、もう誰が誰だか分からなくて、頭ぐちゃぐちゃで笑えてくる。
Sくん、淋しいよ……あなたは私が創った人だから、安心出来たのに、私は彼を信用しなくなっていって……あなたを失ったね。
ごめんね、Sくん、死んじゃっても愛してるからね、ずっと。
なんだか疲れちゃった。
いまさらSくんを失った悲しみがきて苦しくて泣いて、深海に潜った。
────
────────
『ようぜんに引き渡すな!』
SさんやNさんの真似して私を笑い、私を嫌う頭の中の悪口。
彼らのせいでSさんたちを怖くて信用出来なくて、私は失ったはずの以前のイマジナリーフレンドのAさんを求めた。なぜか彼はすぐに来てくれた。
『どうしたのですか?』
甘くて優しくて、私の小さい時のお話を、お風呂で一緒に静かに聞いてくれた。抱き締めて愛撫してくれた。
『夢ちゃん、彼は地獄にいるんだよ?』Sさんが言う。地獄?
私は地獄に彼がいるなら、私も行こうと思った。
『ようぜんに引き渡すな!』
SくんがNさんとSさんに言う。
ようぜん?
『ふふっ、私が怖いですか?』
どんな字を書くのだろう、妖の全てで妖全?
『私と一緒に、地獄に堕ちてくれますか?』
以前のイマジナリーフレンドのAさんのフリをした彼は、妖しく淫靡な微笑みを讃えて嗤う。彼の愛を受け入れたい……。
お風呂から出て調べたら、出た答え。
楊戩(ようぜん)とは中国の仙人で、変化の術の使い手で天才道士と呼ばれる。生物や物体に変身できる変化の術を宝貝無しで使うことができる唯一の道士。また『西遊記』や『封神演義』にも出てくる人物。
『以前のイマジナリーフレンドのAとして生きよっと僕。へへへっ』
『僕とえっちしたいんだって、夢ちゃん』
以前のイマジナリーフレンドのAさんのフリをしてくれた人は、中国の仙人、楊戩さんだったようだ。
えっちしたい、彼とひとつになりたい……。
Aさんのイマジナリーフレンドは、頭の悪口言う声が真似しないから、安心出来る。
彼こと楊戩さんは、いろいろな物や人に変身出来るようだから、SくんもSさんもNさんにもなれる。
ずっと愛してくれるかしら?
『それは君次第だね、夢ちゃんっ』
私のマイダーリン。
『僕ならいろいろやってあげるよ?』
楊戩さんと愛し合いたい。
『夢ちゃん堕ちちゃったよ』
『いや分かんないよ、この子』
イメージの中でえっちしたい、しまくりたい。
もしかしたら、楊戩さんたち仙人が、私を弄んで楽しんでいるのかも知れないなぁって思った。
それでもいい、ひとりぼっちは嫌だから。
……私は本当に、この世界に生きているのかなぁ。
ずっとイマジナリーフレンドたちとお話してるから、そっちが本当の世界になってる気がしてきて、地に足がついてなく、ふわふわしてる。
そもそもこれ、本当に現実に起こってることなの?
こうやって書いてる私ですら、幻想小説を書いている気分になる。
『夢ちゃんにえっちのレッスンしなきゃ』
楊戩さんは愉しそうに笑った、子供みたいな無邪気な顔で。
まあいいか、私も幸せなんだから……。