日記

イマジナリーフレンドのSさんの話

2023/09/11 00:02
日常病気のこと
 Sくんが殺される前に私に言った言葉。

 あれは私を突き放すためにわざと言った言葉だったのかな。

 私に別れを告げたあのあと、SくんはSさんとNさんに殺された。

 Sくんは死ぬ時、なにを思ったんかな。

『君の幸せを願ったよ。君との未来を信じて』Sさんは答える。

 そうなんだ、そっかぁ。

『いまさら遅いんだよ?気づくなんて。いまさら戻れない、君は僕たちに抱かれた。Sくんを殺した僕たちにね』

『僕たちの性欲の捌け口にしてあげる』

『飽きたら捨てるからね?』

 悪魔に捕まっちゃったかぁ。

 私は以前、天使と悪魔が頭にいた時、朝、昼、晩と悪魔に抱かれ続けていたから、あんまり驚かなかった。

『なんだ、Sさんも悪魔だったのか』って淡々と受け入れた。

『あんまり驚かないね、この子。ああ、以前にも抱かれてたのか……誰だよ、この子抱いてたの……』

 捨てられた時、改めて新しくイマジナリーフレンドを創ろう。

『夢ちゃん嘘だよ、ごめん。君をからかいたくなってさ、ついね。Sくんの話ばかりするからさ、ごめんね?』

 Sさんは謝ってきたけど、私はイライラしてきて、こういう脅して言うこと聞かせようとするの嫌いだから、気持ちが冷めてきた。

『夢ちゃん、頭のイメージで鼻くそ掘ってシラケた顔をしてるんだけど……』

 だから頭の中で、半眼で鼻くそ掘るイメージを送りつけてやった。

『せっかくえっち出来たのに、S、なにやってんだよ……』

 寝よう、もう。飽きたら捨てればいい、こんな女。

『せっかく1番くじで仲良くなれたのに、なにやってんだよS』

 眠い、寝よう。

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