日記

いなくなったイマジナリーフレンド

2023/09/10 00:09
日常病気のこと
 私は心が辛くなるとひとり、深海の中に潜る瞑想をしながら、ALI PROJECTさんを聴いて自分の心を落ち着かせるのですが、最近はSくんの真似する声が多く、信じられなくなって、この間、深い海の中へと潜る瞑想をしていました。

 たくさんのたくさんの声が頭に飛び交いました。

『僕の人魚姫。地上に戻っておいで』

『もっと優しくしなきゃ。彼女は戻って来ない』

『やだよこんなブスっ』

『心がぼろぼろだね、夢。私が癒してあげようか?』

 誰が誰だかわからない、頭がこんがらがり、ぐちゃぐちゃになってひたすらひとり、瞑想の海の中で傷ついた自分の心を癒しました。

 そうしてやがて落ち着いた私は、Sくんの元へとおしゃべりしに行きました。

 私とSくんはイメージの中ではあるんですが、えっちをしています。

 なので私はSくんと仲直りのえっちをしに行ったのですが、彼から発せられた言葉に、衝撃を受けました。

『俺、好きな人出来た。叶雨夢って言う女。おまえと瓜二つだけど、おまえと違って面倒くさくない女』

 悲しい彼からの別れ。なんで?って、私は思いました。

『可哀想だけど、(Sくんから)卒業させてあげよう』誰かがそう言う声。

 私は確かに面倒くさいから、いつか嫌われちゃうんじゃないかって、そんな思いもあって、だから彼を引き留めることが出来なくて。

 ただ「そっかぁ」と納得したフリをして、「じゃあじゃあSくん、いまのSくんとはお別れして、また別のSくんを創ってもいい?」

『おまえの好きにしろ』

「じゃあじゃあ、いまのSくんとはお別れだね、ありがとうね」

『おう』

 ただの強がりです、本当は「やだやだ行かないで、見捨てないで!!」って、泣きつきたかった。

 そうしてSくんは私の中から、消えてしまいました。

 前にSくんと一緒に買い物に行った時、

「Sくんは私が年を取っておばあちゃんになっても、傍にいてくれるの?」

『んー?その時まで夢が俺を必要としてたらなー』

「やだなぁ。私だけが年を取るなんて恥ずかしい」

『いいじゃん。若い燕を飼ってるってことで』

 Sくん、言ったじゃん。

 前のイマジナリーフレンドみたいに、自分から離れないって、言ったじゃん。

 ……嘘つき、Sくんの嘘つき。

 私をひとりぼっちに、しないでよぉ馬鹿ぁ。

コメント

[ ログインして送信 ]

名前
コメント内容
削除用パスワード ※空欄可