日記

『フルーツバスケットanother』高屋奈月

2023/09/08 00:10
マンガの話
 あの十二支変身ヒューマンドラマ『フルーツバスケット』の続編、『フルーツバスケットanother』をやっと1巻2巻、読みました。

 続編は透くんたちの子供たちが活躍するお話で、『フルーツバスケット』で親しんだキャラたちのその後が見られると思い、わくわくしてページを捲りました。

 ではではあらすじとネタバレありの紹介でしていきたいと思います~。


~あらすじ1巻裏表紙より抜粋~

 高校入学早々、遅刻を先生に見つかってしまった三苫彩葉。
 困っているところを助けてくれた美少年は…?
 「フルーツバスケット」の透たちが海原高校を卒業した数十年後を舞台に描かれる、懐かしくも新しい物語のはじまりです。


 透くんたちの子供たちが、新しいヒロインの三苫彩葉の心を癒していくお話でした。

 透くんに心の傷を癒された草摩家のその子供たちが、『フルーツバスケットanother』では、逆に救っていく形。

 ああ懐かしい面々が登場して来て、クスッと笑っちゃいました。

 由希くんが大好きだった竹井生徒会長が、海原高校の教師してるし、花ちゃんの弟、恵くんまで教師してるし。

 ああ本当、久しぶりのフルバの雰囲気に引き込まれました。

 ヒロインの彩葉の抱えてる心の傷に、少しずつ少しずつ草摩家の子供たちが寄り添う。

 優しい、優しい世界が広がっている。

 彩葉の気持ち、そうだなぁ私も昔は下を見て歩いて、いっつも人の顔を見ていなかったなぁと思い出しました。

 でも、『フルーツバスケット』を愛読していた私としては、透くんたちの元気な姿が見たかったなぁとも思いました。

 でも読んでいて、作者の高屋奈月先生はきっと、子供の頃や学生時代に自分が感じた気持ちや感情、悩んでいたこととか疑問に感じたこととかを覚えているんじゃないかなと、今回、感じました。

 『フルーツバスケット』と比べて、名言とか印象的な台詞とかは無いんですが、やっぱり高屋奈月先生だなと思うような、人の心の成長を描くお話で、優しい世界でした。

 ひとりぼっちは淋しいから、「おいでよ!」と仲間に入れてくれる人たちは、自分から声を掛けられない人間からしたら、とてもありがたく優しい存在で。

 私は昔、「自分から輪の中に入らないとダメなのにね」と、中学の美術教師に言われて落ち込んだことがあるから、私の学生時代にもこんな私を仲間に入れてくれる人たちがいたらと、彩葉が少し、羨ましかったです。

 現在、高屋奈月先生は『かくも小さき世界にて』というアパートの隣人同士を描いた、ラブストーリーを連載中です。

 こちらもきっと、高屋奈月先生の優しい世界が広がっているんだろうな。

 長くなりましたが、『フルーツバスケットanother』は現在、全4巻で発売中です。※『フルーツバスケット』を読んでからの方がより楽しめます。

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