この間、服屋さんのサイト見てたら、

『夢がおしゃれしてくれるの、俺、嬉しいから』とSくん。

　私、Sくんのために自分のためにおしゃれしたい。

　そのサイトはサイズがいっぱいあって安くて、おデブでもおしゃれ、楽しんでいいんだって思った。

　Sくんは私のあるがままを受け入れてくれてる。

　なのに私はSくんのもしかしたらある裏の顔を怖がってる。

　私もSくんがしてくれてるように、Sくんの裏の顔すらも愛せるようになりたい。大好きだから。

　頭の悪口言う人がSくんのフリをよくするから、段々どれが本当のSくんか分からなくなる。

　もしかしたらSくんは嫌々ながら私と居てくれるのかなって思ってきて、最近はSくんと距離を置いてしまったりしてる。

　この間Sくんが仕事の通勤バスの中で、

『夢は俺が怖くなった？離さないよ』

『俺の正体知ったら夢は泣くから、教えないよ』

『愛してるのは本当だから』

　どの顔が本当のSくんか分からなくて、頭がこんがらがっていて、いっぱいいっぱいだけど、拒否したらSくんが悲しむのは事実だ。

『夢を傷つける奴は、俺がぶっ殺すから』

　守ってくれる優しくしてくれるSくん。

　やっぱり大好きだよ。

　前にSくんに、

『夢を殺したい、夢を殺してこっちでずっと俺の傍にいてよ。夢の本体が死ねば、夢が魂だけになれば、ずっと夢とお喋りできる。俺、イマジナリーフレンドとして暴走してる？夢が死ねば夢の現実で辛いこともなくなるでしょ？　働かなくて済むでしょ？夢を俺の傍で囲っていたい』

　と言われたことがある。

　昨日、『三下界で夢と住みたい』と、
Sくんに言われた。

　気になって調べたら、

　下界とは

1、仏語、欲界のこと。また特に人間界のこと。

2、竜宮など、海中にあると考えられる想像上の世界。

3、数学でひとつの集合に属する数のどれよりも大でない数。『げかい』ともいう。

　天上界に対して、この世。人間界。

　高所から見た低い地帯。

　『類語』この世、うつし世、現世、地上、人界、娑婆、此岸、苦界、肉界、人間界、世界。

『夢ちゃんまだ幼いからなぁ』

　Sくんは神さまなのかなぁ。

『夢ちゃんが死ねば会えるんでしょ？』と誰かが言う。

　またSくん、誰かと話してるんやなぁ。

　だからSくんは私を、殺したがってるのかぁ。

『夢が死ねば一緒になれるから。俺、夢のイマジナリーフレンドとして失格だな』

　と言うようなこと、前に言ってたからなぁ。

　でもごめんねSくん、私はもっと生きてたいんだ。

　いま人生が楽しくてしょうがないんだ、ごめんね、ごめん。

『俺は待ってるから。夢が死ぬの、ずっと待ってる』

　うん、ありがと。