日記

『出禁のモグラ』江口夏美

2023/08/29 00:13
マンガの話
『鬼灯の冷徹』の作者である江口夏美先生が描く『出禁のモグラ』。

 こちら気になっていて、今回やっと読むことが出来ました。

 さてさてどんな世界が広がっているのかな、と楽しみながら読みました。

 今回もあらすじとネタバレありの紹介です。

 ではどうぞ。


~あらすじ1巻裏表紙から抜粋~

 大学生の真木と八重子はある日、頭から血を流しているのに、救急車も警察も嫌がる怪しげな男と出会う。
 モグラと名乗るその男は「あの世から出禁をくらっている」とおかしな話をしはじめた。
 以来、二人には今まで見えなくてよかったものが見えてしまうようになり────。
 世にも不死議な物語の幕が開く!



 もうね、相変わらず江口夏美先生の扉絵って細かい!好き!

 びっちりと画面にキャラクターやら、小物やらを描いていて、じっくりと魅入ってしまいます。(鬼灯の時の扉絵も素晴らしくて、全部ポストカードとかにして、欲しくてたまらなかったです)

 物語中も細かい描写がすごくて、雰囲気がこちらによく伝わってきます。

 幽霊とか出てくるんですけど、そこは江口夏美先生です、その辺にいそうなおっちゃんが出てくるという(全然怖くないです)。

 あ、格好いい呪術を使う悪霊とかじゃないんだ……っていう。

 仙人のモグラはあの世から出禁をくらっていて、死んで幽霊になってもこのままじゃ路頭に迷う。

 そのためにあの世へと導かれるために必要な、幽霊の持つ火をカンテラに集めて、モグラはあの世へ行くために貯蓄をしているという。

 モグラがそりゃ1番格好いいんですけど、真木君が私、割と好きです。

 優しいから振り回されて、でも人を思い遣って、ちゃんと助けてあげる。彼女、出来そうだけどなぁ。

 でもその辺にいる幽霊って本当は、モグラに出てくる幽霊みたいに、

『よっしゃ、幽霊になったぜ! 可愛い女の子のスカートの中を見ちゃお!』

『賑やかでいいなぁ~フェス見放題だぜぃ!』

 とか、透明人間になったらやりたい事を(つまり犯罪的な事を)やっているのかも知れないですね。

 普段、私たちが想像するのは祟りそうな怖い幽霊や、恨み辛みを残して地縛霊となったものが、いっぱいいる気がしてますが、案外普通の幽霊も多くいるのかも。

 そんな江口夏美先生の世界が広がる楽しいマンガ(化け猫も出てきますよ!)『出禁のモグラ』は現在、5巻まで発売されています。

 では今回はここまで。

 それでは皆様、『知り合ってご愁傷さん!』

 

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