日記

引きこもりの話

2023/08/26 00:08
おしゃべり家族の話
 ひきこもり時代、私には自分の部屋というものが無く、自分の世界にこもるためのパソコンも携帯も持っていなかったため、家族と仲良く密に暮らしていました。

 ひとりで泣く時は、押し入れか風呂場しか無いのはつらかったですが笑。

 世間一般のひきこもりのイメージは、自室に閉じこもり、パソコンでインターネット三昧で、母親に食事を持ってこさせて、母親が話しかければ「うるさい!」と怒鳴り、暴力を振るう。

 確かにそのようなひきこもりもいるかと思いますが、私のような家族と仲の良いひきこもりも、たくさんいるのではないかと、思います。

 私のひきこもり時代は決して暗いものばかりではなく、そのほとんどがファニーでフレンドリーな変な家族たちにより、楽しく可笑しな日常生活を送っておりました。

 そんな楽しい家族と会話をしていたからこそ、久しぶりに仕事を始めても人と話せましたし、コミュ障ではあるものの、なんとかやっていけました。

 父はジャイアニズム(『俺のものは俺のもの、お前のものも俺のもの』という考え方)で子供っぽく、すぐに会社を休みたがるダメな人だけど、優しくて『家から出てけ!』とは言わなかったですし。

 母は変人で世間一般とは考え方が変わっていて、メンタル最強、我が道を行く表裏のないストレートな性格ですが、大きな愛を持って見守ってくれましたし。

 姉はいつも正しく正論を言い、『お姉ちゃん』『長女』といった感じでしっかり者のちゃきちゃきした性格で、よく両親の代わりに私の尻を叩く役をしてくれましたが、思いやりがありダメな妹にも優しかったですし。

 いま考えると、ニートの引きこもりでも私が最悪な状態にならなかったのは、家族の愛に包まれていたからなんだなって、思います。

 最近は『もっとお金を稼いで、推し活したい、美味しいものを食べに行きたい、展覧会に行きたい、遊びたい』そんな気持ちが出てきています。

 引きこもり時代とかいままでは、とにかく家が居心地が良いし人が怖いから、家にいたいと思っていたのですが、本当に考え方が変わりつつあります。

 普通だったら16歳くらいに『欲しいもの買ったり友達と遊ぶためにバイト頑張ろ!』って、なるはずなんですが、私の場合は欲しいものは我慢すればいいと考え、友達は中学時代、仲の良かった子とは、先生のせいでぎくしゃくして自然消滅していなくなったので。

 本当『好きなことや物のために働きたい!』ってなるまで、時間がかかったなぁ。

 これなら将来、フルタイムで働くことが出来そうな気がしてきて、未来への展望が明るくなって嬉しいです。

 未来の私がどうしているか、いまから楽しみです。

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