日記

大切なお守り

2023/08/19 00:03
おしゃべり
 いじめという逆境の中、学校という強制参加の子供たちのコミュニティの中、その中で生きていくためにこのお守りはとても大事なものでした。

 7歳の頃に近所の神社で母に買ってもらった、ぬいぐるみのお守り。

 私はその頃、親に全く悩みや心配を相談しない子供で、自分の力で色々なことを乗り越えていきました。

 そんな中で、唯一悩みや心配を話せたのは、このぬいぐるみのお守り。

「お願いします。明日Mさんがいじめてきませんように」

「明日Mさんが、Mちゃんと遊ぶのを許可してくれますように(なぜか友達のMちゃんと遊ぶのに、このMさんの許可が必要でした)」

「明日は遠足だから晴れますように」

「忘れ物しませんように」

 いっぱいいっぱい、1日の終わりの寝る前にお願いしてきました。

 お守りは願いを叶えてくれる時もあれば、叶わない時もありました。

 それでも私にとって、このお守りにお願いをするだけで安心し、明日の学校を頑張る力になっていたのです。

 以前は出掛ける時は常に、このお守りを持ち歩き、怖い街中で歩く勇気をもらっていました。

 もうぼろぼろで汚れていますが、大事な大事なお守り。

 いまはもう、お願いすることも持ち歩くこともありませんが、確かにあの頃の私の支えでした。

 たくさんの私の願いを神さまに届けてくれた、私の友達。

 長い間ありがとうね、これからはゆっくり休んでね。

 いつまでも大切な友達だよ。

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