140SS
(140字SSのお題を使用しています)
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たった二人の世界
20260826(水)03:05駅前の広場の、死角にでもなりそうな所で俺のことを待っている。青いリュックと少し猫背の立ち姿は意外と目立つから、人混みの中でもすぐ見つけ出すことができる。
「トガシくんおはよう」
街の音がぜんぶ消えて、まるで世界に二人しかいないみたいな気分になる。どうやら君には、そういう引力がある。もう顔も思い出せない
20260825(火)21:58陸上に殺されようと思ったら、それまでの、僕を踏み躙るようにして去っていった人たちの顔や言葉もすべて忘れてしまった。苦しくても、息が続かなくても、逃げ回っていれば良かった。でもそれは僕が生きたいと執着していただけだった。そんな執着も捨てた。この二本の足で、僕はこれから殺されに行く。